≪紀行文≫ |
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〜〜〜苗場山頂はまさに天空の楽園だった〜〜〜 |
苗場山は新潟県と長野県にまたがる標高2,145mの火山。古くから稲作の守り神としての信仰の対象で、米どころ新潟とは縁の深い山です。その苗場山を新潟側のかぐらスキー場から神楽ヶ峰を越え山頂に至り、長野県の秋山郷・小赤沢に下る縦走登山に参加しました。
秋晴れの中、30名を乗せたバスは出発。「2週間前から13日は、ず〜と晴れの予報でした。紅葉を楽しみましょう!」というリーダーの話に山行への期待が倍増です。
バスは一路、和田小屋を目指します。祓川駐車場はすでにマイカーで一杯。さすがベストシーズン、人気の山です。マイカーの方はここより和田小屋まで歩かなければならないのですが、我々はリーダーのご配慮で、和田小屋までバスで乗り入れることができました。ラッキー!30分の舗装道路歩きがカットされました。
登山口はかぐらゴンドラ山頂駅前、準備をして出発。スキー場を横切って登山道に入ります。
ブナ林の中の登山道は岩がゴロゴロ、昨夜の雨で濡れており滑りやすい。滑らないように要注意!木道歩きになるとホットします。黄葉のブナ林にナナカマドの実の色が鮮やかです。
悪路歩きにも慣れた頃、下の芝に到着。我々を待っていましたとばかり、ベンチが据えられた休憩場所です。 |
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準備体操はOK |
快晴の和田小屋から中出発 |
ゲレンデを横切って |
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「写真撮りますよ〜!」皆揃ってパチリ |
足元悪し注意、注意! |
衣装替えと休憩 |
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ナナカマドの紅葉とたわわな赤い実 |
悪路をやっと下の芝に到着し休憩 |
続く、中の芝は広く開けて良い見晴らし台になっています。正面には越後の山並み、眼下にはカッサ湖と眺めを楽しむことができました。 |
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悪路にも慣れて |
中の芝(広大な風景を望む見晴台) |
中の芝は天空の休憩所 |
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上の芝への木道 |
眼下にはカッサ湖 |
上の芝 ここは休憩なし |
上の芝を過ぎると、小松原湿原への分岐に出ます。分岐を分け神楽峰への緩やかな道、と思いきや前方に巨岩が立ちはだかりました。「股すり岩」です。ここは慎重に巨岩を乗り越えました。
神楽峰は位置を確認するだけで通過。「この下に水場かあります。休憩はそこで取ります。」というリーダーの指示。 |
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小松原湿原への分岐 |
股すり岩を乗り越え |
神楽峰 |
神楽峰からドンドン下ります。下る程に、前方にどっしりと苗場山の本峰が迫ってきます。生憎と上の方は雲の中で見えません。途中、富士見坂という標識がありました。ここから富士山が見えるのかな〜、などと話しながら更にどんどん下ります。
ようやく水場へ。雷清水と名が付いています。ここで美味しい水を飲み、いよいよ最後の難関、苗場山本峰への急登にチャレンジ。この急登なかなか手ごわく、雲尾坂と名が付いています。ゆっくり、一歩一歩、足を運びます。「この鎖場を抜けると木道に出るよ!」と下山の人に励まされ、登り上げるとそこは広い湿原と木道の別世界。霧と草紅葉の織り成す苗場湿原はまるで幽玄の世界でした。 |
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ようやく見えてきた本峰への稜線 |
美味と評判の雷清水 |
お花畑(何にも咲いていない) |
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苗場本峰は雲の中 |
今日のハイライト、急登の中間点、雲尾坂 |
幻想的な湿原 |
苗場山山頂はオオシラビソの樹林の中、ここで記念撮影。昼食は自然体験交流センター前のベンチでとりました。気温が低く、ゆっくり昼食という訳には行きませんでしたが、温かい飲み物に疲れが癒されました。出発前に、6人の新人さんの紹介がありました。 |
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山頂記念撮影 一斑、二班 |
三班、四班 |
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研修センター前で昼食 |
元気な新人挨拶 |
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しばらくは広大な湿原歩きです。時折、太陽が顔を見せ、草紅葉が輝きます。天空の楽園と称されていますが、まさにその通りです。湿原の外れの坪場で揃って写真を撮り、いよいよ下山です。上りと同じように岩がゴロゴロ、滑りやすく、転ばぬように要注意!ロープ、鎖場もあります。暫くは難所続きで気が抜けません。 |
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ここから いよいよ下りです |
少し明るくなった(木道歩きにも慣れ) |
何かを発見 |
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草原を黙々と歩く |
30名の大集団 |
遥かに広がる草原 |
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はるかに池塘が続く |
全員笑顔で揃いました |
6合目を過ぎようやく、ホッと一息。周囲の木々の美しい紅葉、黄葉に励まされ下山口となる3合目を目指しました。 |
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五合目 まだ先は長い |
紅葉のブナ林が美しい |
カエデの黄色 |
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帰路のバスの中の皆さんのお顔は、長丁場の縦走を成しえた満足感で溢れていました。
この素晴らしい縦走山行を企画して下さったリーダーさんに感謝申し上げます。そして、お世話役をやって下さった係の皆様方ありがとうございました。
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五合目の巨木、登山口までもうすぐ |
ようやく到着 |
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