会山行紀行文 2018年
10/11(木)-12(金)
  天気:下記記載
(あらふねやま)(りょうがみさん)
荒船山・両神山

1423m   1723m
参加者 (紀行文) 2070 S/F
No−131 グレード:C上  22名
 担当リーダー 2070 S/F (男性5名・女性17名) (写真) 2070 S/F
≪コースタイム≫
≪10/11(木)≫曇り
新潟駅南口(6:05)=内山峠(10:10)…鱗岩展望台(12:00-12:30)…経塚山(荒船)山頂(13:05-13:10)…鱗岩展望台(13:50)…内山峠(15:15)=宿(17:50)
≪10/12(金)≫曇り時々晴れ
宿(7:40)=白井差口(8:30)…ブナ平(10:05)…両神山頂(11:15-11:35)…ブナ平(12:20-12:50)…白井差口(14:10)=新潟駅南口(19:50) 
≪紀行文≫
〜〜〜とても明るく元気で笑いが絶えない山行でした〜〜〜

 毎度ながら天気予報に翻弄され一喜一憂する日々が続き、もう山行前日には「やるっきゃない」と腹を決めた。

≪荒船山(11/11)≫
 朝からどんよりとした空模様で、登山口に向かうバスの窓にも時々雨があたる。
 しかし、登山口の“内山峠”に着くころには地面は濡れていなかった。

 登山準備を整え、登山開始。「雨よ降らないでくれ」と祈るばかり。
 しばらくは概ね穏やかな登山道が続く(一部梯子場もあり)。

(クリックで拡大)
 荒船山の歩いたコース
内山峠登山口で登山準備 しばらくは概ね穏やかなアップダウンの道を歩く

 約一時間程進むと前方に大きな岩“鋏岩”が現れる。ここは修験道場跡でその名残が色濃く残っている。
 ここより先は登山道もややきつくなり始め、やがて“一杯清水”と言うところに出る。ここは登山者の水飲み場らしいが少々危険を感じるのでスルーし先に進む。
鋏岩と修験道場跡で休憩 徐々に傾斜がきつくなってくる 一杯清水(橋の向こうにある)

 一杯清水から“艫岩”までは荒船山の難所続きと言える。
 滑りそうな岩場、朽ちた木の梯子、クサリ場、ロープ等々が連続して迎えてくれる。
 やがて登りも穏やかになってくると“艫岩”で遠くから観ると船の艫(船尾)のような大きな岩で断崖絶壁になっている。
 きわめて危険(死亡事故あり)な場所なので説明に留めて“艫岩展望台”に向かった。
朽ちて滑りそうな梯子 艫岩が近付くころには紅葉も目立つ 艫岩展望台近くの東屋

 到着した艫岩展望台からは晴れた日には浅間山を中心に素晴らしい展望が望めるのだが、今日は全く叶わなかった。
 ここで昼食休憩をとり、出発前に集合写真に納まった(霞んでいるが)
艫岩展望台(霞んで観えるのが艫岩)
艫岩展望台で昼食休憩と集合写真 

 艫岩展望台から荒船山の最高峰“経塚山(行塚山)”に向かった。
 この頃になるとますます霧が濃くなり、ある意味では幻想的な風景を楽しむことが出来た。
 経塚山直下まではほぼ平坦な道で時間稼ぎが出来る。直下の三叉路でリュックをデポし山頂を目指した。
ほぼ平らな登山道 紅葉と濃霧で幻想的な風景 経塚山直下の三叉路

 急斜面をあえぎながら上り詰めると小さな石のお社が建つ経塚山山頂、山頂は狭いため班別に分かれて記念写真に納まった。
一斑の皆さん 二斑の皆さん 三斑の皆さん

 経塚山から艫岩展望台までは結構なスピードで歩いたものの、艫岩展望台からは濃霧で岩や梯子が濡れており、登りで苦戦した以上に気を使いながらの下山となった。 
濃霧の中、艫岩に向かう 艫岩から一杯清水の間は、慎重な足進みが求められる 

 今にも降りそうな雲行きではあったが、濡れることなく無事に内山峠に戻ることが出来た。    
 内山峠から約2時間(結構長く感じた)のバス移動で今夜の宿“国民宿舎両神荘”に到着。
 温泉と料理を楽しみ、食後は大いに会話を楽しむことが出来た。
 ちなみにこの宿温泉も良いのですが、夕食、朝食とも楽しめとても安い。
霧が立ち込める内山峠に戻る  国民宿舎両神荘 ご苦労様でした「乾杯!」

≪両神山(11/12)≫

 明け方から降り始めた雨音で嫌な気分の目覚めとなった。
 スマホで雲の流れを検索し、8時過ぎには雨は上がると判断で予定通りに出発。

 登山口では殆ど濡れた様子も無く、快適な登山日和となっていた。
 登山口の白井差小屋で入山手続きをして登山開始。

 最初は眼下に沢(小森川)の流れを観ながら林道を進み、橋を渡ると林道終点。そこからは本格的は登山道の始まりとなった。 

(クリックで拡大)
 今回歩いた白井差ルート
白井差小屋前で登山準備  広い林道を進む  林道終点から観る登山道

 沢沿いを幾度も渡渉(木の橋)しながら登って行くと途中いく手右に“昇竜の滝”が観えるが、下山時に立ち寄ることにし、更に沢沿いを登ると“オオドリ河原”に到着。この付近で沢沿いから離れジグザグの急登が始まる。
小さな滝状の流れが美しい小森川 やまびこ橋(このような橋が8ヶ所程) オオドリ河原付近

 特に水晶坂は一気に標高差100mを登る急坂、その後も九折の坂を登り、ブナ林が美しい広場に出る。
 ここはとても気持ちの良い休憩ポイント。昼食は下山時ここで摂る予定。 
 ここまで結構キツイ登りが続いたのにも関わらずメンバーの楽しそうな話声が止むことは無かった。
水晶坂 九折の急坂を登る  気持ちの良いブナ平で休憩

 ブナ平を過ぎて間もなく、両神山の特徴である、岩山が現れ山頂が近いことが伺える。
 ひと踏ん張りで梵天尾根に登り切る。ここまで来れば大きな標高差は無い。やがて紅葉が美しい富士見坂との合流点に、ここまでが有料コースでロープが張ってあり、白井差ルートへの道標は無い。   
大きな岩稜(のぞき岩)、が観えてくる 梵天尾根との合流点 富士見坂ルートと交わる

 後は山頂まで後僅か…、しかし待っていたのは急峻な岩登り。皆で声を掛け合いながら登り切ると両神山の山頂に飛び出した。
 山頂は極めて狭く、各自の記念写真も順番に並んで撮り、集合写真も辛うじて班別に撮影することが出来た。  
 残念ながら濃霧の為、遠望は叶わなず、早々に下山となった。
美しい紅葉より目の前の岩場 最後の急登(ほぼ垂直) 登り切ると突然山頂
一斑の皆さん 二斑の皆さん 三斑の皆さん

 山頂直下の下山は、鎖をしっかりつかみ慎重に通過。梵天尾根から分かれた後は美しいブナ林をどんどん下山。   
山頂直下の下り(慎重に降り、時には優しい手が伸びる)  梵天尾根からは一気下りとなった

 広いブナ平は倒木を利用したベンチが沢山あり、思い思いに腰を降ろし楽しい昼食タイムとなった。
 昼食後は、急斜面を順調に下り、オオドリ河原からは小森川の渓谷(沢)を楽しみながら下山。
 順調に降りたので途中“昇竜の滝”に立ち寄ることも出来た。
美しいブナ平で楽しい昼食タイム 昇竜の滝

 滝見物後は略計画通りの時間で無事に白井差の登山口に降りることが出来た。
 後は新潟までの長〜いバス旅となった。
 今回の山行を通じて、メンバー揃った足並みと明るいキャラに助けられ終始楽しい山歩きになったことを感謝します。 終わり