会山行紀行文 2018年
7/23(月)-25(水)
天候:紀行文記載
(れんげだけ・はりのきだけ・なるさわだけ)
蓮華岳〜針ノ木岳〜鳴沢岳

2763m
  2857m  2677m
参加者 (紀行文) 2131 Y/S
No-87 グレード:B  24名
 担当リーダー 2051S/T (男性7名・女性17名) (写真) 2131 Y/S
 
≪コースタイム≫
≪7/23(月)≫
新潟駅(5:05)=(北陸道)=糸魚川IC=扇沢(9:25-50)…大沢小屋(11:20-12:05)…(針ノ木大雪渓)…針ノ木小屋(16:10)(泊)
≪7/24(火)≫
小屋(4:25)…蓮華岳(5:35-45)…針ノ木小屋(朝食6:30-7:45)…針ノ木岳(8:55-9:15)…スバリ岳(10:25-40)…赤沢岳(昼食13:10-14:00)…鳴沢岳(15:10-40)…新越山荘(16:30)(泊)
≪7/25(水)≫
山荘(6:00)…種池山荘(9:05-25)…ケルン(11:45)…柏原新道登山口(12:35-13:00)=大町温泉郷薬師の湯(入浴&昼食13:15-14:55)=新潟駅(18:55)
≪紀行文≫
〜〜〜眺望と花の後立山連峰を歩きとおした三日間〜〜〜
≪初日編(7/23)快晴≫
                           〜針ノ木雪渓を登る〜

新潟を早朝5時に出発したバスは予定より多少遅く扇沢へ到着。
支度を終え登山口へと向かいます。

初日は登山口の扇沢から針ノ木小屋までの行程。
日本三大雪渓と言われるルートを登ることを楽しみにして参加しました。

暫くは樹林帯の中を汗を掻きかき進んで行きます。
時折登山道が開けると前方に雪渓と針ノ木岳が見え気持ちが高ぶります。

大沢小屋で昼食タイムし、更に進んで行くと雪渓が近づいてきました。
 
 今回歩いた軌跡(クリックで拡大)
登山口に向かう 前方に雪渓と針ノ木岳が見える 渡渉箇所
大沢小屋でランチ 針ノ木峠に進む 雪渓が近づいてきた

雪渓取り付きで軽アイゼンを装着、メンバー24名が一列になって登って行く姿は圧巻です。

途中大きな岩も転がっており、落石に注意しながらの登り。
斜度がどんどん増して登りがキツくなってきます。

途中振り返ると、爺ケ岳が聳えています。
針ノ木雪渓と針ノ木岳 軽アイゼンを装着して雪渓登り 振り返ると爺ヶ岳

雪渓を登り始めて約1時間半、ようやく雪渓が終わります。

しかし、ここから小屋まではもっと急な登山道、頑張りどころです。
喘ぎながらもようやく針ノ木小屋に到着すると、そこには絶景が待っていました。
急な雪渓を登る ようやく雪渓が終わる この急登を登れば針ノ木小屋

 小屋前からは裏銀座の山々が峰を連なり槍ヶ岳まで続いています。


 夕食までの間は、北アルプスの峰々を眺めながらリラックスタイム、至福の一時を楽しみました。
  針ノ木小屋   小屋前からの裏銀座方向の絶景と槍ケ岳
北アルプスの絶景を眺めながらリラックスタイム 槍ケ岳

 夜は満点の星空、夏の大三角形、あれが白鳥座、あれが織姫のこと座のベガ、

 そして鷲座の彦星、南の空には今年大接近中の火星、天の川が南北に横たわり、満天の星空に人工衛星や飛行機が飛び交う夜空を楽しんだのは私だけでしょうか?

残念だったのは、平日でありながら布団1枚に二人寝、窮屈で暑くて…明日に堪えそう。(つ∀-)オヤスミー
夕食タイム 夕暮れの裏銀座方向 夕暮れの鹿島槍方向

≪二日目(7/24)晴れ≫
              〜蓮華岳のコマクサと立山連峰を眺めながらの大縦走〜

 夜明け前、鹿島槍のシルエットと朝焼け、今日も最高の天気になりそうです。

 朝4時30分、希望者18名で蓮華岳に登ります。
 最初から急登、朝一番の体にはキツイですが皆さん元気で登って行きます。 
    
 登り始めて約20分で雲海の上からご来光を迎え、朝陽に映えるコマクサやチングルマの花穂が輝き、ここは天空のお花畑かと思わせる景色が心和ませます。
 夜明け前の鹿島槍
 ご来光  ご来光の中登る  朝陽に輝く針ノ木岳や立山連峰
 チングルマの花穂  女王コマクサ 


 登り始めて約1時間、蓮華岳に登頂です。

 松本方向は雲海が広がり、裏銀座の峰々と槍穂高連峰、鹿島槍と白馬、これから登る針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳、そしてその後方には立山と剣岳が朝陽に輝く絶景を堪能しました。
雲海が広がる
鹿島槍、白馬方向 
蓮華岳山頂の集合写真   裏銀座の峰々と槍穂高連峰 
 
 小屋に戻って朝食、この小屋にはネパール人が三名も働いていました。
 蓮華岳に登らなかったメンバーも朝食を食べ元気です。

 朝食でパワーを満たし、小屋を後に針ノ木岳を目指します。
 
 急な登山道脇のお花に癒されながら本日二座目の登頂を果たします。


 山頂から西側には立山や剣岳を目の前に、そして眼下には黒部湖、東側には朝登頂を果たした蓮華岳、そして南側には高瀬ダム湖と裏銀座の峰々と360度の大パノラマです。 
 朝食風景、厨房にはネパール人  針ノ木岳へ向け出発
針ノ木岳山頂の集合写真
お花畑の急斜面を登る 
 針ノ木岳山頂から360度の絶景 

 休憩後、次のピークのスバリ岳に向かいます。

 登りが急なら下りも急、ザレた斜面でスリップと落石に注意しながらのアップダウン。今日はルンルンの稜線歩きと思いきや、思ってもいなかったキツイ尾根道です。
 スバリ岳に向かう  急斜面のアップダウン  針ノ木岳を振り返る

 スバリ岳の次は赤沢岳、若干ガスが沸いて来ましたが、昨日登って来た針ノ木雪渓を覗き込むと登山者の姿、黒部湖を覗き込むと遊覧船が湖上を走っています。
 赤沢岳に向かう稜線  眼下には針ノ木雪渓  黒部湖に浮かぶ遊覧船
 
 連日の猛暑が続いている下界ですが、稜線上も日中は25度前後と決して快適な温度ではありません。水分と塩分補給をしながら、休み休み進みました。   
 黒部湖 昨日登ってきた針ノ木沢   次のピークに向かう
次のピークに向かう   ガスが上がって来た 

 予定より約一時間遅れて赤沢岳に登頂し昼食タイム、各自絶景を楽しみながらお腹を満たします。
 赤沢岳山頂  絶景の山頂でランチタイム 

 赤沢岳の次は本日最後のピークの鳴沢岳、疲れもピークに達して来ました。

 鳴沢岳山頂で、遅れたメンバーを待って、メンバー全員一緒に本日の宿「新越山荘」への下りです。 

 数か所、足場の悪い登山道に注意を払いながら、全員無事小屋に到着しホッと一息。
鳴沢岳山頂  今夜の宿へ向かう 

 荷物の整理もそこそこに、小屋前のテーブルで蓮華岳、針ノ木岳そして針ノ木雪渓を眺めながらリラックスタイムで喉を潤しました。

 今日の布団は一人一枚、ゆっくり眠れそうです。

 追:深夜に目覚め、今夜も満天の星空を楽しんだのは誰でしょう?
 新越山荘に着いた 夕食前のリラックスタイム 
夕食模様  夕焼けの立山連峰 

≪最終日(7/24)晴れ≫
                            〜朝陽に輝く立山連峰と花の稜線歩き〜

山行三日目(最終日)も快晴です。

 今日は最初に岩小屋沢岳を登りつめれば後は下るだけ。

 小屋前で集合写真を撮って出発、小屋前の斜面にはコバイケイソウが満開で見送ってくれました。
 新越山荘前で集合写真  コバイケイソウ

 登るにつれ視界が開け、朝陽に輝く立山連峰に感動し、しばし足を停めます。

 岩小屋沢岳を過ぎると、稜線はお花が次々に現れ心和みます。
 ミヤマキンポウゲ、キヌガサソウ、チングルマ、カラマツソウ、ヤマハハコ、クルマユリ、ハクサンフウロ、………、他にも名前が判る花や判らない花々。 
しばし足を停めて   朝陽に輝く立山連峰 岩小屋沢岳 

 そして徐々に鹿島槍が近くに見えてきます。
 途中、猿が一匹登山道の前に現れました、雷鳥が襲われないかと心配です。

 高山植物が広がる稜線歩きを楽しみながら種池山荘に到着。
 ここで休憩タイム、後は柏原新道を扇沢に向け下山するだけです。
お花畑の登山道を進む    鹿島槍を見ながら種池山荘を目指す

 柏原新道は平日にも関わらず登山者が次々と登って来ます、大半が鹿島槍を目指す登山者でしょう。
 私たち24名という大人数ではすれ違いも大変です。
 そこで班別に間隔を開けて下山することにしました。

 班別に分けてから、石ベンチ、石畳、駅見岬、ケルンと順調に下り、バスの待つ登山口に全員無事下山、各自リーダーと握手しバスに乗り込みました。 
種池山荘を出発 
 雪渓を渡る  石ベンチで一休み 
 石畳  駅見岬から扇沢ターミナルが見えた  Tリーダーと握手

 下山後は三日間の汗を流し、新潟への帰路に着きました。

 猛暑が続く下界を離れ、北アルプスの大眺望と花々を堪能し後立山連峰を歩きとおした三日間。
 Tリーダー始め参加された皆さん方ありがとうございました。

≪三日間で出会った花々≫