≪紀行文≫ |
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〜〜〜お花と残雪たっぷりのアルプスを目に焼き付けることのできた山行だった〜〜〜 |
今年の立山の積雪は少ないと聞いていた。でも寒い日が続き雪の溶ける速度が予想より遅い。ネットで直前までの残雪の状態などを確認していたが、7月中旬だというのにたっぷりの雪の残った残雪の上を歩く山行になった。ただ事前に一ノ越から雄山への登りと龍王岳から一ノ越山荘への下りに雪が残っていないことを確認でき、安全確保の会山行に安堵をもたらした。行きのバスの中で残雪の斜面をアイゼンなしでの歩き方を教えたつもりだが、実際の残雪斜面に立ち会えば、すぐに慣れ、残雪のアルプスを好きになれるだろうと前向きに考え現地に向かった。
≪7月11日≫
室堂には定刻に到着。みくりが池のベンチのたくさんあるところまで10分ほど移動。そこで昼食、そこで時間をたっぷり使い高山病にならないように体を慣れさせた。
夏だというのに寒ささえ感じる2400Mの高地、うっすらとガスがかかっていたがなんとか周りの景色も望めた。残雪がまだら模様の立山の山々、一ノ越山荘はあそこだと説明。 |
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登山準備 |
みくりが池で昼食 |
これから登る浄土山 |
大休憩の後、歩きだす。しばらく遊歩道を歩き、浄土山への分岐、ここからは雪の道、平らな雪道、そして緩やかな登り、そして急な登りと、ここでもう一度雪の斜面のノーアイゼンでの登り方を教え、誰もアイゼンをつけず雪斜面を登る。
この斜面はところどころ夏道が出ていて、アイゼンが邪魔になる、転んだって怪我のする危険な場所はない。 |
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遊歩道を歩く |
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ゆるやかな雪道へ |
雪道はときどき夏道に |
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急斜面の登り |
また夏道へ |
ガスが立ち込めてきた |
やがて道は緩やかな雪道に、浄土山への分岐にザックを置いて展望台へ、残念ながら景色はガスの中、分岐まで戻って雪のない石のゴロゴロした急斜面を登りだす。ここからが高山植物の宝庫、この時期、雪の溶けた直後の岩肌から顔を出した春の高山植物にみんな感動、それが浄土山の登りから龍王岳への分岐まで約1・5キロ続く。後続が追い付くまでゆっくりとカメラタイムを取ったのでした。
残念ながら私は花はまるでダメ、こんなにたくさんの珍しいお花の中で、なんで、そんなに夢中になれるのかなあと。 |
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展望台もガスの中 |
また雪道を歩く |
浄土山への登り |
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浄土山のお花畑 |
浄土山での休憩 |
龍王岳 |
とうとうこの日は一人の登山者にも会わずに一の越山荘に一時間遅れで到着。
残念ながらこの日の夜は新月だというのに雨、期待した満天の星空は見えなかった。
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一ノ越への下り |
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一ノ越への下り(中央に山荘が見える) |
一ノ越への下り |
正面には雄山、そして山頂に雄山神社 |
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横に室堂が見える |
夕食風景と夕食(定番のクリームシチュー) |
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≪7月12日≫
小雨が降っていたが風はない。予定通り雄山に登る。
岩のゴロゴロした急な登り、一ノ越山荘から、つまり標高2700Mからのいきなりの急登は楽ではない。ゆっくりとしたペースで登らないとすぐにバテル。
歩きだすと雨はすぐに止んだ。幸い他の登山者に会うことなく一時間で山頂の雄山神社に到着、後続を待ち、希望者のみ祈祷してもらったのでした。
山頂には数名の登山者がいるだけ、ほぼ我々の独占状態でした。雷鳥も黒部川側の草むらにいたそうですが、確認したが私の目には見えなかった。
ガスがあたりを充満していたので、大汝山は諦め、一ノ越山荘に向かって下りだす。このころから大勢の登山者とすれ違うようになる。 |
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急斜面の登り |
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一ノ越山荘前で集合画像 |
ガスの中の雄山神社 |
一ノ越山荘で預けていた余分な荷物をザックに入れ、室堂まで下る。この道は半分以上は雪道。もうすっかり雪道に慣れた様子。ルンルン気分で緩やかな斜面を下る。振り返ると転んだり、滑ったりと、でもザクザクの雪の上、それも楽しそう。 |
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一ノ越からの下り |
途中青空が出てきた。ようやく見ることのできた青空の下の立山の全景、大休憩を取り、カメラに収めてもらう。そして室堂に戻ったのでした。
今回はガスが多く、遠くの山々は見ることができなかったが、残雪の上を歩き、お花と残雪たっぷりのアルプスを目に焼き付けることのできた山行だったのではないかと思う。
来年からも残雪のアルプスを楽しんでもらいたいものだと思った。(終わり)
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ようやく青空が |
立山玉殿湧水 |
≪今回出逢えた花々≫ |
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