会山行紀行文 2018年
5/13(日)
曇り後雨
(しもごんげんどうやま)
下権現堂山

897m
参加者 (紀行文) 2216 S/K
No−44  グレード:C上  21名
 担当リーダー 2131 Y/S (男性8名・女性13名) (写真) 2216 S/K
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:10)=堀の内IC=戸隠神社登山口(7:55-8:10)…下権現堂山山頂(10:10-40)…中越分岐(11:15-25)…途中昼食(11:35-12:10)…戸隠神社登山口(13:45-14:00)=温泉入浴(14:10-15:20)=小出IC=新潟駅南口(17:10)
≪紀行文≫
〜〜〜雨にふられるも新緑と展望を楽しむ〜〜〜

 下権現堂山から上権現堂山までの縦走、この山行への参加は今回が初めて。
 戸隠渓流歴史公園駐車場でバスを降り、曇り空の下で身支度を整える。
 天気予報は午後から小雨、「上観権現堂山までなんとか降らないで」と祈りながら出発。

 戸隠神社を通って新緑に包まれた登山道へ。
 一合目の展望台、柔らかな緑に彩られた春の景色に癒される。
 バスの窓から下権現堂山(左)と上権現堂山を望む   リーダーから注意事項の伝達
駐車場から元気に出発  まず、戸隠神社の鳥居をくぐる  若草色が眩しい登山道を進む 
一合目からの展望、新緑に染まる景観に癒される 

 二合目あたりで雨がポッリ、ポッリと当たり出す、まだ9時前なのに雨の出番が早すぎる。
 そして、登山道のあっちこっちに毛虫の軍団、その数の多さは急坂で手をつく時に気を使うほど。
 しかし、「キャー」などの声は全く聞こえない、怯むことなくワラビやコシアブラの山菜に手をのばす会員、楽山会・・・強し。

 三合目まで高度を上げると、南側から雪の残った越後三山が現れ、高揚感がいっきに高まる。

 新緑と毛虫の登山道を進む 後方に魚沼の水田を望む   毛虫に葉を食い尽くされた枝
三合目からの展望、左後方に越後三山、右には水を張った水田が広がる  
越後三山にズームイン、A:ハ、B:ナ、C:コ ハナコを観ながら休憩

 バスの中でリーダーから聞いたハナコさんの話を思い出す。
 地元では越後三山を八海山の「ハ」、中ノ岳の「ナ」、駒ヶ岳の「コ」をとってハナコさん(山)と呼ぶらしい。

 登山道の脇に咲くタムシバが丁度見頃、真っ白で若々しいタムシバに女性会員が一言「鬼も18、番茶も出花」
 五合目でブナの葉に当たる雨音が少し大きくなる。

 唯一の水場(弥三郎清水)を過ぎ、急登を登りきって標高897mの下権現堂山の山頂へ。
 1000mに満たないとは思えない程に素晴らしい展望、荒沢岳、ハナコさん、巻機山、守門岳、浅草岳、毛猛山塊と名峰がズラリ。
 雨のためクリアでないが、視界360度の眺望は期待を大きく上回る。
若々しいタムシバはお肌、ピチ、ピチ 後ろの班が来ない、山菜取っているな ブナ林から傾斜がきつくなる
 なんだ坂、こんな坂 下権現堂山の山頂でハナコさんをバックに記念撮影 
山頂からの眺望(南側)A:荒沢岳、B:駒ヶ岳&中ノ岳、C:八海山 
山頂からの眺望(北西側)D:守門岳、E:浅草岳、F:毛猛山塊

 スマートフォンで天候を確認したリーダーから「雨雲が接近しているため、上権現堂山には登らず中越分岐から下山します」の指示。
 落胆の声も聞こえたが、安全第一と皆さん納得し、雨具のフードを被って上権現堂山手前の中越分岐へと向かう。
 展望がきく稜線を歩きながら、晴れた日にもう一度訪れたいという思いを強くする。

 中越分岐で休憩をとってから戸隠神社を目指して高度を下げる。
 途中の広いブナ林で若葉のみずみずしい緑に囲まれながら昼食。
 降り注ぐ自然のエネルギーに身も心も癒される、本当に良い場所を選んでくれた。
稜線歩き、後方は下権現 稜線歩き、前方に上権現 中越分岐で一休み
 雪の残る広いブナ林で昼食、自然からの癒しも一緒に「いただきます」
踏み跡を外さず雪渓を進む カタクリロードを進む
雪渓の端部はスリップ注意   新緑のエネルギーを感じる 無事、戸隠神社に到着    

 昼食を済ませた後は雪渓を降る。
 リーダーから「踏み跡を外さないように」「雪渓の中央で立ち止まらないように」と声が飛ぶ。

 再びブナ林を通り、お花を愛でながら戸隠神社(登山口)に戻る。
バスで近くの温泉施設(ゆうパーク薬師)へ移動して汗を流す、この辺りから雨脚が強まりリーダーの的確な判断に脱帽。
 コース変更はあったが新緑と展望で良い山旅を楽しむことができた、お世話になったリーダーに感謝、感謝。

■山行中に出会った春のお花