会山行紀行文 2018年
5/5(土)-6(日)
晴れ
(えなさん)
恵那山縦走

2191m
参加者 (紀行文) 2137 T/N
No−40  グレード:B  12名
 担当リーダー 2137 T/N (男性6名・女性6名) (写真)1968N/K 2131Y/S
≪コースタイム≫
≪5/5≫
新潟駅(5:00)=ひるがみの森(10:10-11:30)=花桃の里散策=広河原登山口運転手確認=ヘブンスそのはら展望台=15:00萬岳荘(泊)
≪5/6≫
萬岳荘(4:50)…神坂峠…千両山(5:25)…鳥越峠(5:45)…大判山(7:00)…前宮ルート分岐(9:40)…恵那山山頂避難小屋(10:00-11:00)
…恵那神社奥宮本社・山頂展望櫓(11:10-11:30)…広河原登山口(13:45)…ゲート駐車場(14:10)=湯ったり〜な昼神(14:50-16:30)
=新潟駅南口(21:30)
≪紀行文≫
〜〜〜温泉・花見宴会山行 恵那山縦走〜〜〜

 多くの参加希望者と、こんな会話から始まった「山行」でした。
 @恵那山は、どこの山? 知らないよ。
 ⇒日本百名山。中央アルプス最南端。朝ドラ楡野鈴愛(すずめ)の故郷「ふくろう商店街」ロケ地 岐阜県恵那市のシンボル。正確には、岐阜県中津川市・長野県阿智村県境。標高2191m。
 A魅力は?
 ⇒日本百名山「23座」を望める「眺望の山」。眺望順に、御嶽山、北アルプス(乗鞍岳・笠ヶ岳・穂高岳・焼岳・常念岳)、中央アルプス(木曽駒ヶ岳・空木岳)、八ヶ岳(赤岳)、南アルプス南北全景(甲斐駒ケ岳・仙丈ケ岳・鳳凰三山・北岳・間ノ岳・塩見岳・悪沢岳・赤石岳・聖岳・光岳)、富士山、伊吹山、荒島岳、白山。
 今回山行では、残雪絶景で「全23座」を、「すべて」楽しみました
 B簡単に登れるの?
 ⇒百名山のツアー登山は、ほぼ最短路「広河原登山口ピストン」。
 「今回縦走山行」は、「眺望優先のロングコース」。岐阜県長野県の「山行グレーディング」は、登り「神坂峠ルート」4B(1泊適当)、下り「広河原ルート」3B。エスケープルートなしの残雪ルート。
 C花桃は食べれるの?
 ⇒園芸種。食べられません。新潟県では少ないですが、例えば高知県でも、「桜・染井吉野より花桃」で、町おこし「花見名所づくり」が行われています。
 昼神温泉は、日本最大の「花桃の里」「花桃街道」。最盛期は、うっとりする「桃源郷」。

≪5月5日≫
 山行初日午前1時過ぎ。激しい雷鳴と雨音に、目を覚ます。
 GW本番「後半4連休」は、「天気予報」に恵まれなかった。3日4日は、全国的に雨。県内どこも登山不適。縦走当日6日も午後から、天気は崩れる予想。
 5日午前5時前の「新潟駅南口」。屋根の下まで降り注いだ雨でザックの置き場を探す有様。曇天の高速道路5時間・450Kmを、「恵那山」までひた走る。
 中央アルプス主峰「木曽駒ヶ岳」展望地到着時には、「快晴」に変更。気分が、盛り上がってきた。
 午前10時過ぎに「昼神温泉」到着。まず旅館で「日帰り温泉 朝風呂」。
 「え? 今回は温泉旅だから・・・」。「一番風呂」の新鮮温泉成分が、「美肌のぬめり」を引き出す。やっぱり温泉は生もの。生鮮食品。新緑の露天風呂も、日差しが眩しい。
 美肌にみがきをかけ、いざ花桃散策へ出発。「3色赤・白・ピンク」の花桃は、最終盤。

 今年の「暖春」「GW合間の荒天」で、散策地最上部で鑑賞。
 「最盛期の花桃5000本」は、HPで事前確認頂いていた「バーチャル花桃=桃源郷」を妄想いただく。
中央高速から見た中央アルプス 花桃の里到着
花桃は最終盤 花桃は3色(赤・白・ピンク) .快晴の花桃

 翌日の下山口「広河原登山口」をドライバー確認してもらった後、脆い岩壁崩落による長期林道不通により、高速利用の大幅「迂回路」1時間半。自炊山小屋「萬岳荘」にむかう。

 途中、宴会用酒つまみ・翌朝食を、岐阜の原信「(大型スーパー)バロー中津川東店」で各自調達。
 山小屋「萬岳荘(標高1590m)」へ到着。ウッドデッキで「大宴会」スタート。
萬岳荘 萬岳荘ウッドデッキ 萬岳荘ウッドデッキで宴会スタート
                  
≪5月6日≫
 翌朝午前3時起床。真っ暗な談話室で、ゆったり?朝食。日の出と共に、萬岳荘出発。
 まずは神坂峠(みさかとうげ)を経由。見晴らしのよい「千両山1662m」へ。ご来光を楽しんでいると、御嶽山や南アルプス南北全景が姿を現し始める。
 ここから怒涛のアップダウン。登りの最低標高「鳥越峠1550m」まで下り、大判山1696mに向かう。この間に、「御嶽山・乗鞍岳」のダブル残雪眺望を鑑賞。崩落地「天狗なぎ1800m付近」をすり抜ける。

 暖春の今年は、昨年より標高200m分「残雪のないアップダウンありの夏道」を登る。
 
分岐直下の直答壁2050m地点からようやく残雪開始。残雪も「バーチャル」。「雪の正面壁」をお見せしたかった・・・・。

 グレートトラバース「田中陽希」が登った最長路「前宮ルート分岐2170m」まで登ると、後は快適な無雪尾根筋。えっ?昨年は膝まで残雪踏抜きで、体力を奪われたのに・・・・・・。
神坂峠登山口 千両山ご来光時の恵那山
恵那山全貌
北アルプス
御嶽山と乗鞍岳 中央アルプス(木曽駒ヶ岳・空木岳)
八ヶ岳・甲斐駒ケ岳・仙丈ヶ岳・鳳凰山 仙丈ヶ岳・鳳凰山・北岳・間ノ岳・塩見岳 悪沢岳・赤石岳・聖岳・上河内岳
 聖岳・富士山 南アルプス南北ま景  南斜面。空気が澄めば太平洋を望めます

 ほどなく恵那山「山頂避難小屋」に到着。順調な行程に、思わずゆったーり昼食タイム。
 避難小屋裏の岩場に登ると、予定外の「富士山」を南アルプス南部「聖岳」裾野に発見。
 こちらは「バーチャル」ではない。本物!!。さらにテンションが上がる。

 のんびり昼食後10分歩くと、恵那山山頂。「展望が全くない」ことで有名な「山頂展望櫓」。なんでこんな「展望櫓」を作ったのだろう・・・・・。
 ここでもゆったり写真タイム。会報の集合写真です。  

 あとは、最短路「広河原ルート」を標高差1100mを一挙に下るのみ。
 融雪進む神坂峠ルート  前宮ルート分岐直前。今年の残雪は少ない 岩場からみた頂上避難小屋 
展望の全くない恵那山山頂 展望櫓 
恵那山山頂にて 一挙に1100m下ります 

 下山路は笹もかられ、「中央アルプス・北アルプス・八ヶ岳・南アルプスの百名山」が再び姿を現す。

 昨年のお盆に「広河原ルート」ピストンしたTさんが、「前回は笹が生い茂り眺望なかった。雨の中、ただ登って降りて何の印象も・・・。恵那山ベストシーズンはGWなのかな・・・」とポツリ。リーダーは思わず、ニヤニヤ。

 結局、「山頂で2回も長時間休憩」にも関わらず、ロングコースでメンバーの足並みもそろい、夏山コースタイム内で下山。
登山道から見た花桃の里  橋を渡れば広河原登山口  広河原登山口到着 

 浮いた時間で、今温泉旅で2回目「日帰り温泉+宴会」1時間半。帰路高速5時間をすっかり忘れて、楽しみました。
 終わってみれば、会計担当の名手腕で、参加費1万6千円まで引下げ。

 こうして「晴れ男・晴れ女12名」は、2日間快晴の「恵那山」「花桃の里」「美肌の湯」を後にしました。
 帰路の高速から、北アルプスの残雪全景もばっちり。GWの残雪アルプスは、やっぱり「綺麗」だなー。
 メンバーに恵まれると、「天気予報」も覆す!!