≪紀行文≫ |
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〜〜〜飯豊連峰主稜の大景観を眺め、思い出に残る春山〜〜〜 |
飯豊連峰の三国岳から東南に派生して疣岩山、鏡山へと下る新潟県と福島県の県境尾根の末端に位置するのが高陽山です。地元では大字の高陽根(かやね)村の裏手に聳える山なので「かやねさん」とも呼ばれています。中ノ沢集落は漸く雪が消えて、芽吹きが始まっていました。
(俳句)奥会津奥の山家の遅き春
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GPS軌跡(クリックで拡大) |
エンゴサク・イズ・ブルー |
高陽山は会津百名山 |
権現山の左手の沢に沿うコースを進みました。雪解けが急な泥んこの山道に難渋しました。
(俳句)残雪に擦る(こする)も落ちぬ春の泥 (俳句)岩削る音どどどどと雪解沢
途中で子連れの熊を見たと言って、青い顔で下山して来た若者とスライドしました。これ以降は固まって進むように、とリーダー氏の指示が出ました。要所でホイッスルを吹きながら登ると、30人に恐れをなしたか熊は現れませんでした。 |
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ここは素早く! |
丸木橋は慎重に |
水源地を通過して |
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ホイッスルで熊退散 |
名水は美味し |
伐採地はワラビの宝庫です |
水源地を渡り伐採地を過ぎて尾根取り付き点から急登が始まりました。上が見えないほどの一本調子の登りに耐えて、只黙々と登りました。
残雪の中にぶなの大木が目立つようになると間もなく稜線に出て山頂に着きました。急登を頑張ったご褒美というには余りある大景観が広がっていました。
ぶな林を少し下ると大日岳から飯豊本山に向かう嫋やかな雪の稜線が見渡せる雪原に出ました。そこには圧倒的な眺めが待っていました。
(俳句)皚々(がいがい)の大日岳に風光る (俳句)大ぶなの根開けの雪のまだ五尺
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急登開始 |
イワウチワに癒されて |
急登は続く |
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着いたぞー |
よく頑張ったからハグハグ |
根開けの深さ1.5m |
大景観を前にしてゆっくりとランチタイムを楽しみました。山頂で全員写真に納まってから急すぎる雪の尾根を一気に下りました。 |
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展望台でランチの仕度 |
ランチは優雅に |
大日岳真正面 |
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集合写真(飯豊連峰バック) |
集合写真(山頂) |
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伐採地で一面に萌え出た蕗の薹を摘み、水源地では赤こごみとゼンマイを摘みながら下山しました。
(俳句)ぜんまゐは二つ残せと山教え (俳句)イワウチワほつほつほつと山笑ふ
今日は好天に恵まれ、リーダーさんのおかげで飯豊連峰主稜の大景観を眺め、思い出に残る春山体験が出来ました。
一日先導してくれたリーダーさんありがとうございました。皆さんお疲れ様でございました。(おわり) |
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下りはルンルン |
フキノトウを摘みました |
赤こごみをゲット |
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