会山行紀行文 2018年
3/17(土)
晴れ
(しろたろうやま)
白太郎山

1003m
参加者 (紀行文) 1862 Y/I
No−18  グレード:C上  23名
 担当リーダー 1862 Y/I (男性11名・女性12名) (写真) 1862 Y/I
≪コースタイム≫
新潟駅(6:00)=徳網(8:25)…766P(9:55)…白太郎山(10:40-10:47)…昼食(10:50-11:25)…766P(11:50)…徳網(12:50)
=白い森交流センターりふれ(入浴13:20-14:20)=新潟駅(16:30)
≪紀行文≫
〜〜〜雪山の醍醐味を満喫〜〜〜

 白太郎山は山形県小国町徳綱地区に位置する山です。この奥は“針生平”(はんなりたい)と呼ばれ、熊猟をする五味沢マタギの活躍の場です。そして、さらに進むと朝日連峰の南の玄関口になっています。
 白太郎山は夏場の登山道はなく、一般にはあまり知られていない山です。いわゆる、雪が積もった冬期間限定の山なのです。そして、アップダウンが無く、ほゞ登り一辺倒の山ですので、山スキー愛好家には人気の山のようです。
 天候が良ければ山頂から、東に祝瓶山、北に朝日連峰、遠く南に飯豊連峰を望むことができます。

 この日は心配した天気も快方に向かい、寒からず暑からずの絶好の天気でした。メンバーは23名、足回りは様々ですが、スキー隊が5名、スノーシューが2名、大半はワカンでしたが、雪が固かったので壺足でも十分歩くことができました。

 なだらかな山なのですが、さすがに直登は大変です。隊列を組んで、大きくジグザグにコースを取りながら高度を稼いでいきました。そして、雪のブナ林の中をぐんぐん登って行きますとパッと前方が開けました。おまんじゅうを伏せたようななだらかな山頂が目の前に広がりました。
準備を整えいざ出発。積雪2mですが、
雪が固くワカンは要らないくらいでした。
ブナの疎林の中をぐんぐん登ります。
この山は登り一辺倒、山スキーに最適です。
なだらかそうに見えても雪山は結構きついです。大きくジグザグに進みます。
ブナの「根開き」、春山の風物詩です。
「根明け」、「根周り穴」などとも呼ばれます。
この辺が中間点でしょうか、ここで一本、水とエネルギーの補給です。 曇り空でしたが、だんだん青空が見えてきました。きれいな雪景色です。

 頂上からの展望は素晴らしいものでした。右に祝瓶山、前方に朝日連峰の主峰大朝日岳が聳えていました。ただ、少し霞んでいたのが残念です。また、吹きっさらしの頂上は実に寒く、じっとしていられません。ここにはとても長居はできませんでした。
頂上です。先客は2人だけ、
まるで貸切のような頂上でした。
少し霞んでいましたが、間近に祝瓶山と
大朝日岳が聳えていました。 
頂上で集合写真、でも全員ではありません。スキー隊は別行動です。  

 早々に下山にかかります。少し下がって、雪のくぼみで休むことにしました。風さえ防げれば、春の日差しが暖かく、ほっと一息つけました。
 スキー隊も別の斜面を一度滑って、こちらに登り返してきました。彼らはこれから頂上アタックです。我々は、ここでランチタイムとしました。
 楽しいランチの後、同じ道を降りましたが、雪山の下りは実に快適でした。一歩一歩が大きく、駆けるように進みます。スキー隊はさらに早く、あっという間に徒歩隊を抜いて滑り降りて行きました。
頂上は風が冷たくじっとしていられません。
景色を見たら早々に下山です。
少し下がって雪の窪みでランチタイム。
ここは風が来ないので快適でした。
お腹も満たされ、来た道を戻ります。
正面の徳網山が目印です。
青空の下、ルンルン気分で下山です。
雪山の下山ほど楽しいものはありません。
スキー隊も降りてきました。
格好いいなぁ〜!
無事に麓まで降りてきました。
名残惜しいですがまた来年。
 
 最後の杉林を抜けるとバスが見えました。ザックを降ろし、近くの“白い森交流センターりふれ”で汗を流し、冷たい飲み物で喉を潤し雪山の余韻に浸りました。そして帰路のバスの中、山の歌で皆盛り上がりました。      以上