会山行紀行文
No−T66
グレード:D
2017年
 11/22(水)
晴れ
(ちとせやま)
千歳山

  471m
参加者 (紀行文) 1866 S/T
16名
(男性5名・女性11名) (写真) 1866 S/T
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:10)=R113=南陽市=R13=山形市・登山口(9:40)…稲荷神社…新三合目・善光寺岩(10:10)…山頂(10:40-11:45)
…稲荷神社…登山口(13:00)=道の駅=新潟駅南口(18:00 解散)
≪紀行文≫
〜〜〜ビル群の向こうに真っ白に初雪を戴く月山、更に左手には大朝日連峰〜〜〜

 10月以来雨が続き、幾つもの会山行が中止になるなど、今年の悪天候には悩まされっ放しです。
 千歳山への山行も前日まで雪や雨、その後も予報が悪くてヤキモキさせられましたが、奇跡的に?山行当日は好天気!、久しぶりの陽光に恵まれて楽しい山歩きが楽しめました。

 R113の新潟、山形の県境付近は道路にこそ無いけれど、道端には多い所で20cmほどの積雪があり、現地の様子が気になります。
 山形県内に入って、南陽市辺りから雪も殆んど無くなりましたが、近くの山を見ると山肌に白いものも見えて気になります。
 それでも山形市内に近づくと、朝霧も晴れて明るい空、どうやら降る心配はなさそうです。

  (俳句)県境はすでに雪積み羽(う)の国へ     (俳句)冬霧の晴れて明るき山形市

 山形県庁のすぐ近く、街の中に登山口はあります。
 登り出しは稲荷神社への急階段から始まります。高齢者の多い今日の参加者ですが、出足快調!皆さん元気よく急階段を過ぎて歩きやすい登山道へ。

  (俳句)百段の階に鳥居に落ち葉踏む

稲荷神社鳥居から登り始め 稲荷神社の象徴・赤い鳥居群 元気よく登り切り、稲荷神社にお参り

 緩やかな登山道は、広さも充分落葉を踏みながらの感じの良い歩きが楽しめます。
 そしてこの山の特徴は、市街地からすぐに立ち上がる山容であり、登山道のすぐ下には山形市内のビル群や密集した建物群がすぐ下に見えるのです。
千歳公園との分岐 朝日も眩しく落葉を踏んで、眼下には山形市内の風景が…

 街の風景と登山道が不思議な一体感を持つ素敵な山。山形市の市民の山として親しまれており、次々と登る人や下る人、絶え間がありません。
 「街の中にこんな素敵な山、手軽に登れて羨ましい!、新潟にも欲しいね」とは、参加者の言葉。通勤前に登る人、家事を終えて気軽に登る主婦、下校してから駆け足で登る高校生など、本当に羨ましい立地です。
 遠くから見ると、三角錐の厳しい山に見えますが、実際は緩やかにZ型を繰り返し、その度に違った街の風景が見えて飽きる事がありません。
紅葉と山形市街地を楽しみながら 新三合目・善光寺岩と分岐

 そして今回の目玉!、ビル群の向こうに真っ白に初雪を戴く月山、更に左手には大朝日連峰も望めるのです。自分が計画した時の最大の目的は、なんとしてもこの百名山と街の風景のコラボを見て欲しかったのです。
 見事に晴れてくれたお陰で、月山、大朝日連峰の雄姿が見えたのです。参加者一同もこの風景にしっかり満足の声を挙げて戴きました。

  (俳句)ビル越しに雪の月山きらきらと

登るに連れて道端には雪が…
「あれが月山」「こちらが大朝日」 山形駅や霞城跡の向こうに月山、この風景が見たかった!
街の向こうに大朝日を中心とする朝日連峰(左)どっしりと月山(右)

 風景を楽しみながら新三合目の分岐を過ぎ、人の踏み跡にはありませんが、草木には少し雪の残る山頂に到着!
 まずは立派な屋根付きの展望台へ。改めて、展望台から月山や大朝日岳などの風景を楽しみ、すぐ足元に見える山形県庁舎などを眺めてから、風も無く温かな陽光を受けつつ、充分な時間をとって山頂広場で昼食としました。楽しい会話と、いつもながらのT/Kさんの野点を戴いてから下山しました。

  (俳句)石を除け霜踏みしめて峰近し        (俳句)県庁はすぐ目の下に冬うらら
  (俳句)街騒(まちざい)の聞こえる下山冬紅葉  (俳句)街の音消えてつつじの返り花

山頂近くは雪が「展望台が観えたよ!」 雪も残る山頂広場に到着 山頂には立派な展望台
展望を楽しむ仲間たち
すぐ足下には山形県庁舎が見えます 山頂から観る山形市市街地と月山
温かな山頂広場でゆっくりと過ごしました
Kさんによる野点(美味しく頂きました) 千歳山山頂で集合写真

 下山後は、豆菓子メーカー「(株)でん六蔵王の森工場」を見学する予定でしたが、時間の都合でパス。
 登山口近くの有名こんにゃく店「千歳山こんにゃく店」で喫茶と買い物を楽しんだり、「食の駅・山形蔵王店」に立寄ったりしながら帰ってきました。

 (俳句)こんにゃくを食べて羽(う)の国旅果つる

  (おわり)