≪コースタイム≫
村上駅前バス停(10:23)=松喜和(10:41)…大池(11:10-12:10)…お幕場森林公園散策(12:10-14:50)…塩谷集落(15:05)…稲荷山(15:15-15:30)
…塩谷新町バス停(15:45-15:57)=平林駅前(16:10) |
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≪紀行文≫ |
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この時期としては願っても無い、奇跡としか言いようがない好天に恵まれました。雲一つない晴天で、ポカポカと春のような陽気でした。
白鳥がいる水面を眺めながら大池の出島でゆったりと食事し、お幕場森林公園内の遊歩道を縦横に歩き、かつての繁栄が偲ばれる塩谷の町屋の家並みを通り、国土地理院の地形図に名前が記載されている新潟県内の山の中で、一番標高が低い稲荷山に登頂を果たしました。登頂所要時間は1分強です。
今回のトレッキングは参加者が少数だったため、JR線と路線バス利用としました。JR線の切符は勿論“えちごワンデーパス”利用です。
路線バスは村上から瀬波そして松喜和が終点のバスはそこそこ本数がありますが、塩谷から最寄り(距離4q弱)のJR平林駅まで行くバスは一日に一本のみです。この日走るただ一本のバスに乗ったお客は私達のみの貸切でした。
本日の集合はJR村上駅前バス停10:10で、駅前発10:23分の松喜和行きバスに乗車しました。私たちの他に乗客は2名、この方々も瀬波で下車したので、ほぼ貸し切り状態でした。
バス終点の松喜和から大池までは1q弱、普通なら国道345号線を歩いて行くのですが、車の通行が多い道路を避けて農道に入って大池に向かいました。
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JR村上駅前のバス停に集合 |
バス終点の松喜和で下車 |
国道345号線を避け農道から大池に向かう |
歩いて来た農道は大池に通じていません。最後は畑の中を通過して大池に出ました。畑の通過にあたっては農家の方々から“ここから行きな”との親切な教示を頂きました。
バスに乗っている途中、田んぼに白鳥の群れが沢山見えたので、池に白鳥は居ないだろうと思っていましたが、10羽ほどの白鳥が残っていました。白鳥は人慣れしている様子で、人をあまり気にせずにのんびりしていました。
大池で作業をしていた方の話では、白鳥は日の出頃にぱらぱらと池を飛び立って行き、夕暮れ時に一斉に帰ってくる、帰ってくる白鳥の大群の群れは大迫力だとのことです。
大池には東屋がある出島が在ります。そこで日向ぼっこをしながら、のんびりと昼食を摂りました。
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出島で日向ぼっこしながら昼食 |
出島の東屋で昼食 |
食後のお茶飲み? |
昼食を済ませて、お次はお幕場森林公園の散策です。
お幕場森林公園には遊歩道が縦横に整備されています。遊歩道の多くは車イスでの散策も可能な仕様になっていて、手入れが良くされていて歩き易い歩道です。所どころに東屋が設置されていて、ゆっくり休みながら散策できます。
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金池ですが水が涸れ、橋が木道のようでした |
所どころに東屋があります |
遊歩道は良く手入れされています |
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松林の下草は紅葉しています |
随所に生えていたキノコ、名前不明 |
ホコリタケです |
お幕場森林公園は「日本の白砂青松百選」に選定されていて、中心部に名勝史跡「お幕場」があります。お幕場は村上藩のお殿様や奥方様、奥女中衆の遊園・行楽の場として使われていたとのことです。毎年5月には当時の面影を偲んで、盛大な茶会が催されています。
お幕場森林公園を抜けて村上市の塩谷集落に入ります。
塩谷集落は北前船の寄港地として栄え、北前船の隆盛とともに集落も発展し、廻船問屋や酒、みそ、しょうゆの醸造業が栄え、明治以降は新潟港や山形県酒田港のほか佐渡、粟島との海運でにぎわったとのことです。
家並みは妻入り屋根の家が軒を連ね、各家の窓に「ささら戸」と呼ばれる建具が取付けられています。江戸期以降に建てられた家屋7棟が国登録有形文化財に指定されています。
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“ささら戸”のある町屋 |
青いプレートは有形文化財の標識 |
醸造屋さん |
塩谷集落の通り沿いの多くの家には屋号紋が書かれた表示板が掲げられています。また小路にもその故事来歴を記した高札が立てられています。
稲荷山は塩谷集落の南西端、荒川の河口に在ります。
国土地理院の地形図に山名が記載されている山の中で、新潟県内で標高が一番低い山です。
標高は15.3m、三等三角点が設置されています。昔、北前船の番小屋があったことから番所山と呼ばれていたとのことです。
登山道は階段40段です。
稲荷山の山頂には稲荷神社の海側(裏側)に展望台が設置されています。
展望台からは360度の眺望です。この日の海上は少しもやがありましたが、粟島もうっすらと見えていました。 (おわり)
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稲荷山山頂展望台 |
展望台からの塩谷の家並み |
山頂をきわめたパーテーの笑顔の1枚 |
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