会山行紀行文
No−T54
グレード:E
2017年
 10/14(土)〜15(日)
天候:下記記載
小佐渡トキ探索
参加者 (紀行文) 1907 M/E 
8名
(男性5名・女性3名) (写真) 1907 M/E
≪コースタイム≫
≪10/14≫晴れ後曇り
 新潟佐渡汽船(9:20)〜両津佐渡汽船(11:50-13:30:昼食、港周辺散策)=道の駅芸能とトキの里、本間家能舞台(14:00)
…トキ交流会館(14:45)…(入浴、トキ探索)…宿(17:30)(泊)
≪10/15≫雲り
 宿(5:00)…トキ探索…宿(朝食)(9:00)=トキ野生復帰ステーション(9:20)…観察棟…トキ野生復帰ステーション研修(10:00-11:15)
…トキ交流会館(13:10-14:00:昼食)=両津佐渡汽船(16:05)〜新潟佐渡汽船(18:35)(解散)
≪紀行文≫
〜〜〜朱鷺! トキ! トキ、朱鷺!!〜〜〜
≪10/14≫晴れ後曇り
 このトレッキング山行は野生に放鳥されたトキを観察することを目的に計画・実施しました。参加者が8名と少数であったことは残念でしたが。
 今年の野生のトキから77羽のヒナが巣立ち、約300羽の個体が確認されています。

 道の駅、本間家能舞台から新穂潟上トキ交流会館への水田地帯に入ると、さっそく、7羽の群れが我々の上空を美しく飛翔した。
 急いでカメラを向けたがデジカメではなかなか良く撮れません。しかし、しっかりと自分の目、脳裏に焼き付けました。

 トキ交流会館前の止まり木には10羽以上の群れがお出迎え。この前の森には60羽以上のねぐらがあり、観察するには絶好の場所です。
 ねぐらに帰るトキを見るため、早々に入浴、トキ交流会館は素泊まりで、入浴は隣のこの8月にリニューアルオープンした潟上温泉を利用します。幸運にも、温泉奧の水田に10羽以上の群れが食事中。
 ゆっくり観察していたら、邪魔者が侵入、写真を撮ろうとおばさんが群れに接近、ついに驚かせ飛び立たせてしまいました。
 (トキ観察の際、あまり近づかず静かに見ること!!)

 16:00頃から三々五々ねぐらに帰ってくる群れにも感激しました。

 夕食は佐渡の地魚を多く使う、寿司屋からちらし寿司の出前を利用。
 おつまみは佐渡名産の「お煮しめ」を手配。これは煮魚とおでん合体したような料理。煮魚は普通「ハチメorタラ」ですが、今回は「ノドグロ」で皆感激ました。
 飛び立ったトキ  飛翔するトキ  交流会館前の止まり木、12羽います
≪10/15≫雲り
 翌朝は、5:30頃から鳴き交わし一斉に飛び立つ姿も見事でした。皆様はトキはどのように鳴くかご存じですか?「カァ〜」、「カ!カ!」、「アァ〜、アァ〜」と語尾が上がります。カラスは「カアー、カアー」と一本調子です。
 ねぐらに戻る時、朝食事に飛び立つ時に鳴き交わします。「戻ってきた!」、「出てゆくぞ!」と知らせてくれます。トキにとっては「ねぐらに帰りましょう。」、「さあ、出かけますよ!」という会話なのでしょうが。
 最初は判別できなかった参加者も、トキとカラスの違いが区別できるようになったようです。

 トキを観察する季節は? 冬から春、夏は営巣、産卵、育雛で群れが別れます。かつ、水田に稲が育っていると見つけるのが難しい。夏から秋向かい子育てが終わると、順次群れになります。かつ、稲刈りが終わるので非常に見つけやすくなります。
 ですから、この10月中旬に実施した理由です。

 トキが良く見られる天候は? それは「曇り」の時です。天気が良いと早朝の食事後、森・林の中で休む習性があるようです。
 トキの天敵は、ハヤブサ、ノスリ、トビ等の猛禽類と思いますが、曇っていた方見つからないからと思います。
 ライチョウが曇った時に多く見られることと同じでしょう。

 トキ野生復帰ステーションでは熱心に研修を受講しました。
 トキ野生復帰ステーションからの帰路でも、いたるところでその姿が見られ、 朱鷺! トキ! トキ、朱鷺!! のトレッキング山行となり当初の目的を達成できました。参加者も大いに満足されていました。
トキ交流会館   トキ野生復帰ステーション・観察棟 訓練棟での研修 
訓練棟(50m×80m)
おみやげもゲット トキ野生復帰ステーションの前で