会山行紀行文
No-T37
グレード:D-E
2017年
 7/14(金)
晴れ
カヤの平~
 北ドブ湿原一巡
 
1676m(八剣山) 
参加者 (紀行文) 1507 N/0 
22名 (俳句) 557 T/K
(男性2名・女性20名) (写真) 1507 N/0
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:10)=上信越道 豊田飯山IC(8:35)=カヤの平高原総合案内所(9:40-9:55)…北ドブ湿原西コース…五差路分岐(10:40-11:30)
…北ドブ湿原…八剣山分岐(12:20)…八剣山(12:40)…八剣山分岐(13:00)…北ドブ湿原ブナ路…五差路分岐(13:30-14:00)
…北ドブ湿原東コース(14:25)…カヤの平高原総合案内所(14:30-14:50)=上信越 豊田飯山IC(16:00)=新潟駅南口(18:30)
≪紀行文≫

                         ~~~やはり信州の高原は良いなぁ~~~

 バスは木島平集落からジグザグに登り詰めてカヤの平高原総合案内所に着きました。

 下界では暑かったのですが、此処で既に1460mあります。

 カヤの平高原総合案内所でトイレをお借りして、此処から高原情報を発信している池田氏に情報をお聞きします。

 南ドブ湿原を通り、北ドブ湿原へ行く予定でしたが、現在南ドブ湿原は道が崩落している箇所があるとのことで、8の字でブナ林と湿原を一巡するコースを薦められました。

 北ドブ湿原への道の左側には広大な高原牧草地が広がり、牛が牧草を食んでいるのがズームで捉えられました。

  (俳句)高原の白樺わたる風涼し

  (俳句)梅雨晴れ間牛ゆったりと草を食む

 カヤの平高原総合案内所を基点に、
①西コース⇒②北ドブ湿原⇒③八剣山往復⇒④湿原ブナ道⇒五差路⇒⑤東コース
と8の字で一巡
 (クリックで拡大します)
案内所前で準備  ズームで撮った牛たち   西コースへ

 ブナ林へ入るとブナが雨を沁みこませてその冷気を滲み出しているかのごとくにひんやりとした冷気が森に漂っているようです。
 カヤの平のブナは300年以上の大木も多くあり、様々な条件に闘って瘤が成長の証のように見えます。
 高原歩きの醍醐味は正に言葉通りの「森林浴」です。
 ブナ、白樺。岳樺の混在する場所です。

  (俳句)幹のこぶ人に見えると橅青葉    (俳句)落ち枝も朽ち葉もじはり梅雨湿り

案内板 ブナは300年以上の大木も多くあり、様々な条件に闘って瘤が成長の証のように見えます
 
 今回のブナ林の一番の主役はこの銀竜草と言えます。
 落葉の湿り気の上、ブナの根元等々に丸で家族のように小さな塊りでポツポツと咲いていました。
 光合成をしない腐生植物としては別名「ユウレイタケ」などと言われていますが、こうして見てみると何やら可愛くも見えます。
 写真はこの1枚しか撮りませんでしたが、大きなもの、こじんまりしたもの等々あります。

  (俳句)木洩れ日に銀竜草のきらゝと 

 8の字も真ん中です。此処から右の北ドブ湿原へ向かいます。
 この五差路は広く、木で作られたテーブル、ベンチや切株の椅子等あり、此処で早めの昼食にしました。
 うっかりして昼食時の写真を撮り損ねました。
ブナ林を歩く ギンリョウソウ(銀竜草) 五つの路の分岐(五差路)

 途中で此処のガイドをしている方に逢いました。今年のニッコウキスゲの咲き具合は遅いそうでまだ、3分咲きくらいとのことです。
 湿原はワタスゲ・ヒオウギアヤメ・ニッコウキスゲ・トキソウ・タテヤマリンドウ等々が咲いていました。

  (俳句)わたすげに萱草の黄の花明かり  (俳句)青き実をつけ山荷葉一面に   (俳句)湿原に手のひらほどの梅雨茸
北ドブ湿原の案内板 湿原
キヌガサソウ  ニッコウキスゲ ヒオウギアヤメ 
タテヤマリンドウ トキソウ   ハクサンチドリ
その外、湿原には多くの花々が咲いていました(一部です)

 当初予定には無かった八剣山へ、南ドブ湿原歩きを省いた所為で時間に余裕があるので、希望者だけ登ることにしました。
 コースタイムは登り約20分、下り15分です。約半分の人が登りました。
 今回参加の80代の方2名が登りました!
 八剣山への登りは最初が急登ですが、ほどなく緩くなり、木々に覆われた小さい山頂に着きます。
 三等三角点の山頂 生憎展望は無いのです。

   (俳句)八剣の峯へ急登汗しとど

 分岐で待機、ゆったりしていた人たちと合流して約5分の階段状急登です。
 階段状の急登をゆっくり登りますと、湿原とは分かれて、ブナの路へ先ほどお昼を食べた五差路へ目指します。
八剣山への分岐
五差路へは緩やかな登りです 八剣山山頂にて

 時間の余裕がありましたので、五差路で恒例のKさんの野点が始まりました。

   (俳句)高原の野点涼しき橅木立   (俳句)緑陰に急ごしらえの野点かな(N・O)

 一生懸命点てて下さったKさんへ参加者で一番若いTさんがお運びして下さいました。TさんはKさんの息子さんと同じ年齢です。
 Kさんありがとう!Kさんへのお茶は私が点てさせて頂きました。
 見た目以上に立派な太いブナです  五差路で恒例のKさんの野点が始まりました。皆さん笑顔です。

 すると、其処へ私達年代のグループが歩いて来ました。名古屋からのツァーで、今夜は信州の温泉泊まりとか・・・

 湿原のニッコウキスゲは満開とはいきませんでしたが、それでも色々な花に出逢いブナの森に心ゆくまで緑のミストを体に受け、皆さんには満足して頂けました。

 高い山へ登らずとも、高原を基点に歩けば、標高が高いので、充分に高度感と涼風を感じることが出来ました。
 やはり信州の高原は良いなぁ~~

 最後に総合案内所の前で集合写真を撮りました。

 少し時期を替えて又、何度でも来たい高原です。
総合案内所前で集合写真を撮りました