≪コースタイム≫ ■一日目/14日(木)
自宅発(2:30)=高速道路・北陸道=立山IC=立山駅ケーブルカー乗り場(6:30-7:00)=室堂(8:20-30)…一ノ越(9:30-40)
…雄山(10:40-11:30)…大汝山(11:50)…真砂岳(13:20)…別山(14:10-50)…剣御前小舎(15:20)
■二日目/15日(金)
剣御前小舎(6:40)…新室堂乗越(7:30)…奥大日岳(9:00-30)…新室堂乗越(11:20…雷鳥荘…室堂(12:50)=立山駅(14:10-30)
=立山IC=高速道路=自宅(18:40) |
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≪紀行文≫ |
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〜〜3000mからの眺望を楽しむ〜〜 |
数年前に南アルプスの仙丈ヶ岳で「3000m以上21座の登頂を目指すグループ」と出会う。
標高に比例して絶景度が増す、3000mの頂からの景色を、自分の目で観てみたいという思いから、21座が私の目標の一つになる。
狙っていた南アルプスが天候と日程で難しくなり今回は立山へ。
立山は雄山(3003m)、大汝山(3015m)、富士ノ折立(2999m)の総称で、富士山、白山、とともに日本三大霊山のひとつ。
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室堂から@劔岳A劔御前B劔御前小舎C別山D真砂岳E富士ノ折立F大汝山G雄山H一ノ越 |
◆一日目/14日(木)
初日は雄山、大汝山、富士ノ折と辿り、真砂山から別山を経て宿の劔御前小舎まで尾根を歩く。
下界は雨だったが、バスが室堂に近づくにつれて雲がとれ青空が広がる。
室堂から仰ぎ見る立山に期待が膨らみ、速くなってしまうペースにブレーキをかける。
5年前の劔岳、雷鳥坂で高山病になってへたり込んだ苦い経験を思い出す。
今回は対策としては@ゆっくりペースA大きく息を吐くBこまめに水分をとることを心掛ける。
一ノ越まで登ると南側の展望が開け、薬師岳や槍ヶ岳などの名峰が姿を見せる。
風が冷たくアウターを着て雄山へと高度を上げる。
朝一番のバスで室堂に入ったため、登山道に行列や渋滞は全くない。
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雄山の登り @槍・穂高A水晶B笠ヶ岳C黒部五郎D薬師E五色ヶ原F龍王岳G浄土山 |
山頂の雄山神社に参拝し、その後は北アルプスのパノラマを観ながら昼食をとる。
3000mから見渡す北アルプスの眺望は、予想以上にスケールが大きく素晴らしい。
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参拝料500円を支払って登った3003mの雄山神社からの眺望 |
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雄山神社から北側の眺望 @雷鳥坂A劔御前B劔C別山D真砂岳E大汝山 |
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雄山付近から室堂を俯瞰 @室堂ターミナルAミクリガ池B雷鳥荘 |
立山二つ目のピークは最高峰の大汝山。
山頂から8月末の会山行で登った針ノ木岳と蓮華岳を間近に望む、山行の記憶が新しいだけに感慨深い。
そして、黒四ダムとエメラルドグリーンの黒部湖。
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大汝山からの眺望 @黒四ダムA蓮華岳B針ノ木岳C燕岳D大天井岳E槍ヶ岳 |
時々感じる頭痛は高山病か?吐き気はなく、食欲はあるので高度を下げる必要はなさそうだ。
3つ目のピーク、富士の折立に立つと、眼下に大きな内蔵助カールが広がり、前方に劔岳が顔を出す。
富士の折立を下って、緩やかなカーブを描く内蔵助カールの淵をリラックスしながら歩く。
真砂乗越(鞍部)から急坂を登りきって別山へ、ここからの主役は圧倒的な存在感の劔岳。
鋭利な鎧をまとい、危険なエネルギーを放つ巨大な岩の塊、その迫力に圧倒される。
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眼下に広がる内蔵助カール、後方に劔岳 |
別山から歩いて来た立山を振り返る |
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別山へ急坂を登る |
圧倒的な存在感で迫る劔岳 |
例えるなら、健さんが刀を持って唐獅子牡丹で決め台詞を吐いているような「怖・かっこ良いオーラ」を放つ。
そのオーラをもっと感じたい、近づいてみたいと、北峰まで足を運ぶ。
北から東そして南へと連なる後立山連峰の名峰がズラリと勢揃いし、贅沢なパノラマに時の経つのを忘れる。
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別山からの眺望 @劔岳A白馬三山B五竜岳C鹿島槍ヶ岳 |
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別山からの眺望 @爺ヶ岳A赤沢岳B蓮華岳C針ノ木岳D燕岳E立山 |
予定より1時間遅れで宿の劔御前小舎に到着、連休前の平日で混雑はなく布団一枚のスペースをいただく。
夕食後は劔御前から、夕焼けに染まる景色を楽しむ。
消灯前に星を観に外に出るがガタガタ震えるほど寒く、布団に入っても体が温まらずしばらく寝つけない。
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雲海に沈む夕日 |
夕陽で立山が染まる |
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劔の岩肌も染まる |
別山の上部が輝く |
夜空に星の輝き |
◆二日目/15日(金)
今日は新室堂乗越を経由して日本二百名山の奥大日岳へ。
朝から頭痛がない、どうやら体が高度順化したようだ。
劔御前で朝焼けを観てから小屋を出発、朝の冷え込みで屋外の水たまりに薄氷が張っている。
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縦走路から@大日岳A奥大日岳 |
奥大日の山頂は右ピークの後方 |
登山道脇の草木の色づきに、秋の訪れを感じる。
劔岳のビューポイントで何度か足を止める、どこから観ても劔のオーラに陰りはない。
登山道に残っているお花を愛でながら山頂へ。
頂上でパノラマの展望を楽しんでから、新室堂乗越まで戻り、雷鳥沢キャンプ場へ下る。
キャンプ場から長い階段を登って室堂へ、この階段の登りが今回の山行で一番苦しく感じた。
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オンタデ咲く登山道 |
タテヤマではなくミヤマです |
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秋の花が登山道を彩る |
白が鮮やかイワツメグサ |
奥大日の頂上に到着 |
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キャンプ場はすっかり秋色 |
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劔岳の先端が空を突く |
登ってくるパーティ |
長い階段に息が続かない |
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長い階段の途中から昨日歩いた峰々を仰ぎ見る、きつい階段と美しい景色に何度も休憩 |
今回立山を一人で巡り、3000mからの眺望を心おきなく楽しむことが出来た。
残りの3000m峰にどんな景色が待っているのか、富士山、聖岳、塩見岳・・・未踏の7座へ思いを馳せながら帰路についた。
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