会山行紀行文 2017年
 7/7(金)〜8(土)
共に晴れ
(きたまただけ)(えぼしだけ)
北股岳・烏帽子岳
2025m    2018m  
参加者 (紀行文) 2216 S/K
単独
(男性1名) (写真) 2216 S/K
≪コースタイム≫
(一日目)
自宅発(3:10)=飯豊山荘・登山口(4:50-5:10)…湯沢峰(6:40-6:50)…滝見場(7:30-7:40)…五郎清水(8:15-8:25)
…梶川峰(10:00-10:10)…扇の地神(11:10-11:20)…門内岳(11:40-12:15)…北股岳(13:30-13:40)…梅花皮山荘(14:05-16:40)
…烏帽子岳…梅花皮山荘
(二日目)
梅花皮山荘(6:00)…北股岳(6:35-6:45)…門内岳(7:30-7:40)…扇の地紙(8:05)…地神山(8:35-8:40)…地神北峰(8:50)
…夫婦清水(10:40-11:20)…飯豊山荘・登山口(12:45-13:05)=梅花皮荘入浴(13:15-13:50)=自宅(15:40)
≪紀行文≫
 〜〜やっぱり飯豊は素晴らしい〜〜 

 一泊で飯豊連峰の北股岳へ、行きは梶川尾根、戻りは丸森尾根を辿る。
 二年前に咲きほこっていたハクサンイチゲは終わっているが、他のお花に期待。
 最初から連続する急登に汗をタップリ絞られる、まだか?まだか?ともがきながら湯沢峰へ、ここで視界が開け飯豊本山や目指す北俣岳が姿を見せる。
湯沢峰、後方@飯豊本山A烏帽子岳B梅花皮岳C北股岳

 ここから梶川峰までの急登が正念場、焦らずゆっくり足を運ぶが、滝見場から見上げた梶川峰の高さに思わずひるむ。
 気温が上昇し日陰が減って体への負荷が増加、夏ゼミの忙しい鳴き声が暑さをあおる。

 所々で咲いている花々に励まされながら高度を上げる、辛くなった梶川峰の手前でヒメサユリの群生。
 登山道の両側にヒメサユリが約200輪、まるで自分を拍手で迎えるかのように咲いている。
 予想していなかった花の出迎えにビックリ!嬉しいことに、この驚き!が、この後も続くことになる、それも違うお花で。
滝見場から望む石転び沢雪渓
青空に映えるヒメサユリ
梶川峰の登りで振り返る@朝日連峰A倉手山
ヒメサユリが梶川峰の手前30mから咲き誇る
梶川峰からの稜線を振り返る 扇の地神手前@飯豊本山A梅花皮岳B大日岳C北股岳

 梶川峰から展望がきくなだらかな稜線歩きに変わるが、この辺から少しずつ雲が出始める。
 ※お花にビックリ! その2
 扇の地神手前、雪融けが遅かったと思われる丸森側の斜面にイワカガミの群生、まるで赤のじゅうたん。
扇の地神手前北側の草原に赤いイワカガミの群生、後方左が地神山
雪どけの遅い場所に咲くチングルマ 綺麗に草払いされた登山道を歩いて門内岳(右)へ

 ※お花にビックリ! その3
 門内小屋周辺に、ミヤマキンポウゲとミヤマキンバイの群生、鮮やかな黄色が残雪の山に映える。
 門内小屋で昼食をとりながら小屋番の方と話す、今日が小屋番交代の日、明日下山される方は草刈りに出ているとのこと、歩いて来た登山道が綺麗に草払いされていたことを思い出し感謝。
ミヤマキンバイもたくさん
ミヤマキンポウゲの後方に本山、梅花皮、北股岳(8日に撮影) 所々にキスミレも

 北股岳の登りは疲労で大きくペースダウン、「亀のようにノロノロ歩く+直ぐ休憩」を繰り返しながら2025mの山頂へ。
 湧き出た雲で眺望がきかないため、直ぐに宿泊する梅花皮山荘へ下る。

 ※お花にビックリ! その4
 梅花皮山荘周辺に、ミヤマウスユキソウの群生、目立たないが白くて小さい花が沢山。
ミヤマウスユキソウ 分かり難いですが群生しています ガスに包まれた梅花皮山荘に到着

 受付を済ませ、水場で十分に冷やしたビールを飲んでいると雲が切れ始める、日没まで時間があるため空身で烏帽子岳へ。
 アルコールは抜けてしまったが烏帽子岳からの眺望に酔う。
 御西小屋へと続く稜線、飯豊本山〜御西岳〜大日岳の峰の連なり、スケールの大きな景色に時間の経過を忘れる。
 そして、梅花皮岳から望む落日、北股岳に沈む夕日の美しさに酔う。
ガスが取れ北股岳と梶川峰が姿を現す 中央に標高2018mの烏帽子岳、左後方は本山
烏帽子岳からの眺望、@飯豊本山A門内小屋B大日岳
北股岳の後方に沈む夕日

 梅花皮山荘の宿泊者は他に2名、静かな山小屋でゆっくり体を休める。
 ご来光を梅花皮岳の手前で拝み、軽い朝食をとって小屋を出発、暑くならない内に地神岳に着きたい。
 北股岳山頂からの展望に、飯豊連峰のスケールの大きさを実感する。
日の出直後の大日岳とミヤマウスユキソウの群生 朝陽に輝くウスユキソウ
北股岳山頂から北側の眺望、稜線が門内岳、扇の地神、地神山へと続く
西側の眺望、@烏帽子山A蒜場山B五頭連峰C赤津山D二王子山E二ッ峰

 門内小屋で初めて歩く丸森尾根の情報を聴き、地神北峰からの雪渓の下りで滑落と道迷いに注意するようアドバイスを頂く。
 歩いてみるとなるほど北峰からの登山道が尾根に沿っていないため、雪が多い時やガスがかかった時には迷いやい。

 4ヵ所ほど雪渓をトラバースするが、雪が固くないためキックステップとジグザグ歩行で通過。
 徐々に気温が上がり、下から尾根を登ってくる登山者は皆さん汗びっしょりで辛そう。
地神北峰、後方に朝日連峰 ヨツバシオガマの後方にえぶり差岳 丸森尾根の雪渓をトラバース
これが梶川尾根(急登)の正体です 中央、大境山、後方に朝日連峰

 丸森尾根は梶川尾根に比べて急斜面が少なく傾斜が一定で歩き易いが、展望があまりなくお花も少ないという印象。
 バテ気味のため夫婦清水でゆっくり昼食休憩、飯豊山荘の屋根が見えてからの下りが長く、登山口で「やっと着いた」と声が出る。

 肉体的にハードで簡単ではないが、飯豊連峰はやっぱり素晴らしい。
 魅力いっぱいの飯豊、これからも長く登り続けたいという思いを強くした。
 お花の群生、美しい落日、スケールの大きな展望の尾根歩き・・・心が躍ったシーンの余韻に酔いながら帰路についた。
 「交通安全標語」気をつけよう、山の感動酔いながら運転事故の元

(出会った花々)
ショウジョウバカマ シラネアオイ アカモネ シロバナクモマニガナ
ミヤマクルマバナ イワイチョウ ウラジオヨウラク マイズルソウ
ハクサンチドリ アオノツガザクラ イワカガミ オヤマノエンドウ
ゴゼンタチバナ ツマトリソウ サンカヨウ タニウツギ