会山行紀行文 2017年
 6/9(金)
晴れ
(あさくさだけ)
浅草岳
(田子倉登山口)
1586m
参加者 (紀行文) 2216 S/K
単独
(男性1名) (写真) 2216 S/K
≪コースタイム≫
自宅(3:10)=田子倉登山口(5:40−6:00)…大久保沢の水場(7:00-7:10)…田子倉眺メ(7:50-8:00)…鬼が面眺メ(8:40-8:50)
…浅草岳(10:20-11:40)…鬼が面眺メ(12:40-12:50)…田子倉眺メ(13:20)…大久保沢の水場(13:50)…田子倉登山口(14:40-15:00)
=自宅(17:30)
≪紀行文≫
 〜〜新緑を楽しみ、お花を愛でる〜〜 

 国道252号線を車で走り、六十里越トンネルを通過してカーブを曲がると浅草岳の姿が現れる、残雪の白が鮮やかな山容に思わず「おおっ!」と声を上げる。
 今回もお気に入りの田子倉コースから山頂を目指す。

 このコースは前半自然のエネルギーが満ち溢れている森の中を歩く。
 春は初めて、新緑の森がどんな景色を見せてくれるか楽しみに出発する。
 森に足を踏み入れると直ぐに緑に包まれ、みずみずしい若草色に目を奪われる。
浅草岳を見ながら川沿いを歩く 緑の樹々が迎えてくれる 新緑の葉を纏った樹々

 20分程歩くと只見沢に流れ込む川に出る、山開きの前であったが仮設の橋が架けられていて、渡渉せずに川を渡る。
 持って来た長靴を河原にデポし再び新緑の中へ。

 大きなブナ林の中を進む、枝を覆った若葉の眩しさに眼を細める。
 緑のエネルギーが体に沁み込んでくるような感覚を味わう、これだけで来た甲斐がある。
若草色が光を浴びて輝く まるで緑のトンネル

 標高800m付近の「田子倉眺メ」で視界が開ける、浅草岳の山頂が姿を見せ、振り返ると青い田子倉湖、左には南岳から鬼ヶ面山に繋がる大岩壁が迫る。
浅草岳の山頂が姿を見せる 眼下に青い田子倉湖

 山頂まで登山道に咲く花々に眼を楽しませてもらう、これは期待していなかったので嬉しいサプライズ。
イワハゼと浅草岳 ヤマツツジと残雪 タニウツギと大岩壁
キスミレ  サラサドウサン  ムラサキヤシオ 
ショウジョウバカマ  カタクリ  イワカガミ 
カマツタ   ミツバチグリ シラネアオイ 

 まいったのは顔の周りに集まる羽虫(メマトイ)防虫スプレイをかけてもさほど効果なし、後で調べるとハッカスプレーが効くとのこと今度試してみたい。

 標高1131mの「鬼ヶ面眺メ」から斜度が増す、強い直射日光もあたってペースダウン、あえぎながら標高1586mの山頂にたどり着く。
 北側(下越方面)は雲が出ているが、南側の展望は素晴らしい。
 眼下に田子倉湖と鬼ヶ面山の岩壁、その後ろに未丈ヶ岳と毛猛山塊、さらに後方に越後三山を望み、遠方に会津駒、日光白根山、尾瀬燧ヶ岳、至仏山、平ヶ岳まで観ることができる。
南岳から鬼ヶ面山に繋がる大岩壁   山頂から北側の展望、左端に粟ヶ岳
山頂付近から南側の展望、右端が浅草岳山頂
@会津駒A日光白根B尾瀬燧C至仏D平ヶ岳E荒沢F中ノG越後駒H猿倉山I未丈ヶ岳J毛猛山

 山頂で出会った登山者は5人、静かな景色の中でゆっくり昼食をいただいてから、同じコースを戻る。

 復路もお花と新緑を楽しみながら高度を下げる、長靴をデポした河原まで戻り、密かに川で冷やしておいた赤コーラを引き揚げ、乾いた喉に流し込む、これが気絶しそうなくらい美味い!
 只見沢から涼しい風をもらいながら木道を歩いて登山口に戻る。
 新緑をタップリ味わい、お花まで愛でることができた山行に満足しながら帰路についた。
前岳付近には少々の残雪 倒木が道を塞いでいる個所が一ヵ所
山頂から少し下って守門岳を望む 橋を渡るのはこのコースで唯一出会った方 只見沢から涼しい風をもらう
最後まで濃淡色々な緑を見せてくれる 心を癒してくれた新緑に感謝