≪コースタイム≫
自宅=駐車場(4:45-5:10)…どんぐりの森キャンプ場(5:30)…7合目長助清水(6:30)…三ノ峰(避難小屋)(7:20)
…三又路(8:00−8:30)…中ノ岳(9:40)…北峰(10:40)…菱ケ岳(11:10-11:40)…中ノ岳(12:30)…三又路(13:40)
…三ノ峰(避難小屋)(13:55-14:10)…7合目長助清水(14:30)…どんぐりの森キャンプ場(15:00)…駐車場(15:10)=自宅 |
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≪紀行文≫ |
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〜〜〜白い五頭の峰を歩く〜〜〜 |
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2017年最初の山行は五頭連峰、どんぐりの森から三ノ峰を経由して菱ヶ岳をピストンする。
5時前に到着した駐車場には既に車が4台、アイゼンを着けガリガリに固まった雪の上を歩き出す。
6合目でヘッドライトをOFFにする、この辺りからトレースに吹き溜まりが現れる。
6合目の温度計は−4℃、風が冷たくてフードを被らないと体が冷えてしまう。
7合目で下山してきた2人連れ、三ノ峰の避難小屋で3人のグループと出会う、どちらもご来光を拝むため4時に出発したとのこと。
山の楽しみ方も色々である。
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7合目、三ノ峰の空が朝焼けに染まる |
三ノ峰付近から菱ヶ岳を望む、稜線が朝日で光る |
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二ノ峰から三、四ノ峰を望む、左下に薬師如来様 |
二ノ峰から山葵山、松平山を望む |
三ノ峰で展望が大きく開ける、朝日が当たった斜面が輝き、濃いコントラストを作っている。
深くなった吹き溜まりに苦戦しながら一の峰に立つと、菱ヶ岳へと続く峰の連なりが、白く美しい姿で迎えてくれる。
夢中になって写真を撮っていると冷たい風で指がしびれ出し、慌てて手袋の中に避難させる。
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一ノ峰からこれから辿る〜中ノ岳〜菱ヶ岳へと続く稜線を望む |
一ノ峰からの下り坂で膝まで雪に沈み、三又路でアイゼンからワカンに切り替えるが判断が遅かった。
三又路は風の通り道、手と体を震わせながらの交換に時間を要し、すっかり体を冷やしてしまう。
おまけに、手袋を濡らして新しいものに交換する羽目に。
ここからサラサラの深い吹き溜まりでペースダウン、前進限度時刻を11時30分に決め前へ進む。
中ノ岳に到着し、振り返って飯豊連峰を観るが、薄い雲がかかり山容がハッキリしない・・・復路に期待。
中ノ岳頂部のトレースに踏み抜いたような穴が数個、覗くとクラックが見えるため急いで通過する。
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枝の雪が白い葉がついたようで美しい |
中ノ岳には大きな雪庇が出来ている |
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中ノ岳から飯豊連峰を望む |
東側に出来ていたシュカブラ |
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北峰付近のシュカブラ(後方は菱へ続く急坂) |
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中の岳の東斜面に積もった深い雪 |
♪この坂を越えたなら幸せが待っている♪ |
北峰付近で菱ヶ岳から来た男性と言葉を交わし「菱ヶ岳から下山する斜面はガチガチに凍って危険」と情報をもらう。
続いてやって来た男性が新潟楽山会の会員だったのでビックリ、「山頂まであと少しです」と励まされる。
雪庇に注意を払いながら急斜面を登り、もう一つ981mのピークを越えると菱ヶ岳の山頂が見える。
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♪そんな言葉を信じて、登って来ました冬の坂、い〜いね、良い〜ね、飯豊が観える、寒い北風♪ |
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♪笑顔で耐えりゃ、やがて陽もさす五頭の山♪ |
菱ヶ岳から野須張方面を望む(後方に菅名、粟) |
平らな山頂には凍った急斜面側を登って来た男性2人が休憩している、私もザックを降ろして昼飯にする。
お気に入りのパンと暖かいスープを口に入れると、胃袋から「美味い!」の声、お腹が空いていることを忘れていたことに気づく。
胃袋とやる気のガソリンタンクを満タンにし、予定通り歩いて来たコースを戻る。
行程は少し長くなるが綺麗な景色が二度眺められ、進行方向が逆になるため新しい発見があって楽しい。
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菱ヶ岳の山頂から五頭山方向を望む(手前右のピークを登山者が行く) |
往路で苦労した吹き溜まりは、気温の上昇で溶け始め、先行した人達に踏み固められて格段に歩き易い。
青い空の下、風が治まった稜線を一人ゆっくりと歩く、いつの間にか、前方の飯豊連峰がハッキリとその姿を見せている。
今年は飯豊を何回観ることができるだろうか、今年シーズン登りたい山々に思いを馳せながら帰路についた。
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復路でハッキリと姿を現した白い飯豊連峰 |
右のピークを登れば三又路(左は一の峰) |
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一ノ峰の登りにはトレースが出来ていた |
一ノ峰から五頭山と飯豊連峰を望む |
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