会山行紀行文
No−150
グレード:D
2017年
 12/15(金)
晴れ
(かねつきどうやま)
鐘撞堂山

  330m
参加者 (紀行文) 2161 A/W
32名
(男性8名・女性24名) (写真) 2070 S/F
≪コースタイム≫
新潟駅(6:15)=花園IC(9:40)=道の駅はなぞの(9:45-9:55)=桜沢駅(10:05-10:15)…八幡山(10:35)…鐘撞堂山・山頂(12:00-12:50)
…少林寺(13:40-13:50)…円良田湖(14:30-14:45)=花園IC(15:20)=新潟駅(19:05)
≪紀行文≫
〜〜〜鐘撞堂山行に参加して〜〜〜

 年を取ると1年が早くなり、ましてや師走ともなると、12月に入ったと思ったら、もう15日で半ば、一年が光陰の矢のごとしのこの頃、
一年の後片付けを後にして、こんな風にのんびりと、山道を歩くのは、人生の醍醐味かもしれません。 それも、重苦しい雪空ではなく、真っ青な空の下。

 乾いた落ち葉の中、陽だまりの山歩き、というリーダーのお誘い文句にこころおどらせて、定員20名のところ31名も応募して、最初の名簿通りの全員参加でした。

 川口サービスエリア付近では予測通り、雪景色で、降ったばかりの雪が木々を厚く雪化粧させていて、どんどん深くなって、スキーゲレンデが、線を描いていました。
 が、トンネルを抜けると、雪も少なくなり、薄い雲から、青空が見え、関東の空となりました。

 10:00に桜沢公民館前で、習ったばかりのウォームアップを行ってから登山開始。
歩いたGPS軌跡(クリックで拡大)
車道脇でバスを降り公民館に向かう 公民館前でウォームアップ  八幡大神社の脇から登山開始

 八幡大神社の脇を通り抜け、最初は急登でしたので、それなりにがんばって、寒かったのが、ポカポカしてきました。
登り始めは少しだけ急登が続く. やがて尾根に出て穏やかな道になる

 20分ほど歩くと、八幡山につきました。
 これからは、急登ではなく、小さなアップダゥンが繰り返される、心地よい稜線歩きとの事で、大いに楽しんでほしいとのことを知らされます。
 八幡山@道標が紙の木の幹にまま貼ってあって、「雨の降らないこの辺の道標かだなあ」と思ってしまいます。
八幡山山頂が観えてきた 八幡山山頂に建つ道標 この後このような道標が続く

 葉をすっかり落とした木々の中、枯れた落ち葉の中をかさかさと歩くなんて考えられません。わが里山の菩提寺山では冬枯れの木々の中では濡れた落ち葉の道になりますから。風も無く、林の間から、本当に溜まっていた日の暖かさを送ってくるような心地よさ、上を見れば真っ青な空。樹林もまっすぐで上へ上へと伸びています。
 また、紅葉があちこちにしがみついて木もあり、赤い実のマユミは種を放出しても残っていて、「お!まだ秋の色取りが」と感動しました。
積もっている乾いた落ち葉 暖かく心地よい木漏れ日を浴びて 未だ秋(マユミの実)が残っていた

 紙の道標は細かい区間ごとに貼ってあるのですが、残念ながら、最後が分からないままでした。
 道標を見る余裕のない、急な階段が、3回続きましたので。
緩急様々な階段が続く 山頂を目指して登るメンバー 山頂への最後の急登「ガンバレ!」

 11;40鐘撞堂山頂上に着きました。
 戦国時代、鉢形城の物見山として異変が起こった時に鐘を撞いたのでこの名が付いたとの事。当時の鐘ではないのですが、寺院にあるような鐘を小型化したような鐘が堂宇にあり、とてもいい音が鳴り響きます。騒音のない時代、きっと四方八方に鳴り響いたのではないのかしら。

 ここは360度の展望で、頭だけ出した富士山も見え、眼下には寄居町の街並みが広がって、関東平野一望の物見山だったでしょう。
 こういう晴れた天気には遠くはかすませるものだから、新宿副都心の高層ビルやスカイツリーなど私の目には見えませんでした。
 丁度良い腹のすき具合、景色を見ながら、風も無いし、温かい日が照って、楽しい昼食です。  
山頂の鐘撞堂と鐘 山頂からの展望(霞んで観えませんでしたが新宿副都心やスカイツリーが観える筈)
暖かい陽射しと展望で楽しい昼食休憩 鐘撞堂前で集合集合写真

 12;50円谷田コースを下ります。
 最初は登ってきた、階段を下りて行きます。そのうちに下っているかどうか分からないようななだらかな道で、いつまで続くのだろうと思ってしまいました。

 分岐まで来ると、少林寺の裏山となって、五百羅漢が安置されていました。

 500体以上あるような、天保年間(1830年ごろ)に寄進されたものですが、たまにかけている仏様もありますが、面白い表情をした羅漢が並んでいます。
 笑っているよりも考えている羅漢が多いような気がします。今の世相も反映しているのでしょうか。 
なだらかな下り?が続く
 五百羅漢分岐への登り入口  分岐から少林寺に下る道に五百羅漢像 考えている?眠っている?

 13;40に少林寺に着いて、一休みをしました。曹洞宗のお寺で森閑としていて誰もいません。トイレを使わせていただきました。

 登り返しの山道の脇には、荒神様の石碑がならんでいます。千体となっています。
 調べてみましたら、荒神とは竈(かまど・火)の神様だそうです。分岐には、石仏(如来坐像?)が安置されていました。   
少林寺まで降りて休憩 見事な竹林と道脇には荒神様の石碑  分岐には、石仏(如来坐像?)が

 14;30に円良田湖がみえてきて、農業用水の灌漑施設で、ヘラブナ釣り場です。季節には桜の名所だそうです。
 バスが待っていましたので乗り込みました。山の楽しさだけでなく、山道での羅漢や荒神を見られたのも、面白い体験でした。

 14;45に出発して、予定通りの時間に、新潟駅に着きました。一日の計画の正確さにはびっくりです。
 里山の楽しさを十分に味わうことができました。
 今年は、山行は、私はおしまいです。また来年頑張りたいと思います。リーダーの皆さん、会員の皆さん、ありがとうございました。
分岐路より来た道を戻り林道へ 林道を進むと円良田湖とヘラブナ釣り場 円良田湖の下で待つバスに到着