会山行紀行文
No-105
グレード:C上
2017年
 11/1(水)
晴れ
(いしぐろやま)
石黒山
(岩船郡朝日村)
968m
参加者 (紀行文) 2206 M/H 
22名
(男性名・女性名) (写真) 2206 M/H
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:10)=登山口(8:35-8:50)…石黒山頂上(12:45-13:25)…登山口(16:35)=新潟駅南口(19:25)
≪紀行文≫
~~~秘境奥三面のブナの原生林の紅葉を堪能~~~

 新潟駅南6:10集合、総勢22名。バスで日本海東北道から朝日スーパー林道を経由して朝日村に向かいます。

行程図(クリックで拡大)

 1週間前まで秋雨前線と台風の影響で日本列島は大変な状況でした。今週に入っても週の初めは雨模様、週末もまた崩れるとの予想です。 
 幸運にも今日は何とか天候に恵まれ、静かな晩秋の一日を石黒山で楽しむことができました。

 九十九折のすれ違い出来ないような朝日スーパー林道を行くこと約20km、猿田川野営場近くに登山口があります。
 途中でキノコ採りと思われる軽自動車が何台かありました。

 石黒沢のヘツリからの登攀コースであり、渡渉数回(難所は2ヶ所)、急登(難所は3ヶ所)、更には泥田と、秘境奥三面にふさわしい変化に富んだコースです。

8:35登山口着 
 登山口には立派な表示があり(頂上まで4km、3時間)車数台の駐車スペースがあります。気温は十度前後、吐く息は白く、スパッツをつけ、いざ出発です。

8:50登山口発
 沢の音を聞きながら、石黒沢のヘツリを慎重に歩くこと30分、最初の小さな渡渉があります。
 ブナやミズナラや朴の金色に輝く黄葉、そして、風雪に耐えた巨木、大木に圧倒されます。
登山口 入り口ちょっとした広場 沢沿いを慎重に
9:50大変な難所の渡渉(今日のメインイベント)
 昨日までの雨で水嵩も増し、朽ちた丸太の橋らしきものがありますが、激流が吞み込み通行できる状態ではありません。  

 いろいろ逡巡の後、Nさんが沢沿いから倒れた小木を引っ張り出し、沢に懸け、手の確保として活用、不安定な足場をリーダーの助けを得ながら渡渉するというものです。もう足がくがくです。
 不幸にもドボンと沢に尻もちをついた人もいたような。

  10:00 渡渉が終わると、ここから本格的な急登が始まります。
 ふと見ると倒木になめこの株を発見。思わぬ収穫、ひとかたけ分くらいありそうです。
最初のロープ箇所 アップダウンが続きます 見事な広葉樹林帯
小さな渡渉何か所かあり 下りは滑りやすく慎重に 最大の難所
小木に掴りながら なめこ発見。株立ちがありました 本格的な登り

 その後、倒木を跨いだり、くぐったり、見事な黄葉の樹林帯の中を進んでいきます。

 背中や額にも汗が噴き出てきます。

11:00またもや渡渉の難所(石黒沢の支流か)ここも水嵩が多く慎重に渡ります。
樹林帯を行く 最後の難所の渡渉

11:30リーダーより頂上まであと1時間の指示。ロープ箇所の急登のあり。
  両側の木につかまりながら足を取られないように慎重に登ります。
  登りきると、落ち葉で隠れた池があり、石黒山の稜線部を見ることができます。
  標高750m付近、このあたりの木々はほとんど落葉しています。

12:15頂上直下の最後の急登、ロープ箇所あり、急登の割には細いロープ。
 足元も滑りますが、靴をはの字にせよと後ろから指示あり、スキーのようにエッジを靴底で利かすことですね。納得です。

12:35 登りきると避難小屋跡に到着。ちょっとした広場になっています。
マユミの紅葉? ちょっとしたショット 最後の急登
落葉で隠れた池あり 標高750m付近 避難小屋跡を通過

12:45 石黒山頂上。(三角点あり)ところどころ薄く降雪の形跡あります。眼前には朝日連峰のパノラマが広がり、もうすでに初冠雪です。
 風もややあり、背中の汗が冷えてきます。
 藪こぎの先に小さな展望台があるということでそこまで移動。小枝が跳ね唇に当たり少し腫れました。

13:00 昼食休憩
13;25 記念写真を撮って下山開始
16:35 登山口
19:25 新潟駅南着
初冠雪の朝日連峰 頂上を示す三角点あり 避難小屋跡にもどり昼食
 心配した下山の渡渉はすんなりと

 結局、本日の山行は、登り(3時間55分)下り(3時間10分)ということになりました。 
 新潟・山のグレーデングによれば石黒山は難度A,体力2(ちなみに鷲ケ巣山は難度B、体力4)ということらしいですが、今日に限っていえば結構大変というのが率直な感想です。

 くねくねの朝日スーパー林道も車酔いしましたし、ちょっこらちょいと行ける山でありません。しかし、天候にも恵まれ、すばらしい山行であったことに改めて、御礼申し上げます。
集合写真