会山行紀行文
No−114
グレード:C上
2017年
 10/1(日)〜2(月)
天候:下記記載
(おくだいにちだけ)
奥大日岳

2606m
参加者 (紀行文) 2145 R/A 
12名
(男性5名・女性7名) (写真)1947T/Y 2145R/A
◎標高…1日目はアップダウンあり。2日目は大日小屋から大日岳山頂の登り以外は全て下り。
 室堂ターミナル(2,450m)… 奥大日岳山頂(2,605m)… 大日小屋(約2,400m)… 大日岳山頂(2,501m)… 
 大日平山荘(約1,750m)… 大日岳登山口(約1,100m)… 称名滝展望台(約1,150m)
≪コースタイム≫
≪10/1(日曜):晴れ≫
 新潟駅南口出発(5:00)=室堂ターミナル(9:30)…玉殿の湧水(10:00)…雷鳥沢キャンプ場(10:50)…新室堂乗越(11:40-13:00)
 …奥大日岳山頂(13:45-14:00)…大日小屋到着(15:55) 宿泊
≪10/2(月曜):曇り後小雨≫
 大日小屋出発(6:30)…大日岳山頂(6:50-7:00)…大日小屋(7:20-7:30)…大日平山荘(9:30-9:50)…大日岳登口(12:00)
 …称名滝(12:25-12:40)…大駐車場(13:00-13:15)=立山グリーンパーク吉峰温泉入浴(13:45-15:00)=新潟駅南口到着(18:50)
≪紀行文≫
≪10/1(日曜):晴れ≫
 11人を乗せた上信観光バス(25人定員)で新潟駅南口を出発して、途中の巻インターで1人を乗せ全12人で立山連峰や黒部ダムで有名な富山方面へと走り、バスの中では体調の関係で0リーダーのピンチヒッターとしてNリーダーが引き受けたという説明があり、王(0)と長島(N)を思い浮かべ席も心も楽々と室堂に向かった。

 1日目の天予報は晴れとのことなので美しい紅葉の山々を想像しているうちに、高速道路を降りて一般道を通り「立山黒部アルペンルート」入口である標高663mの立山有料道路料金所を通過して、一気に高度を上げ有名な春の雪の壁が19mにもなる「雪の大谷」地点を過ぎると標高2,450mの室堂駐車場に到着した。
 室堂ターミナルで登山準備をして「玉殿の湧水」で参加者の確認をしていよいよ登山開始である。
室堂タ−ミナル前 タ−ミナルから雄山 石タタミの観光路

 まず始めに雄大な立山連山が目に飛び込んできてわくわくした気持ちになった。整備された階段を降りると右手に鏡のような「ミクリガ池」があり、登山客のほか観光客など多くの人が見物に来ていた。
 「ミクリガ池温泉」、赤っぽい池塘「血ノ池」を見ながらやや遠方に「地獄谷」とそのガスの臭いを感じながら更に下ると、雷鳥平のカラフルなテントが咲き乱れる「雷鳥沢キャンプ場」に来たのでここで最初の身体への水分補給をした。
みくりが温泉へ ミクリガ池 カラフルなテントのキャンプ場

 このキャンプ場を後にして少し下ると称名川に架かる小さな木橋を渡って、ここからが本格的な登りとなった。
 簡易な昼食を摂った「室堂乗越」付近までは木道、草紅葉、ハイマツ、眼下に「称名川」と「地獄谷」、背後と脇の遠方広範囲一帯に3,000m級の雄山・おお汝山・富士の折立を総称した「立山三山」などの山並みに抱かれて自然の恵みを満喫しながらゆっくりと登っていくと立山三山の外れに、立山連峰の中でも自己主張がナンバーワンの標高2,999mの垂直にそびえる断崖が荒々しい「剱岳」が顔を出す。なお、立山連峰から北西に延びる「奥大日岳」「中大日岳」「大日岳」を「大日三山」という。
右側奥大日新室堂超から 室堂超から立山連峰 立山有料道路と薬師岳

 高度を増すと共に天を突くような剱岳の全容が迫ってくる。遠くに槍ケ岳、近くに紅葉と剱岳を満喫しながら足取りも軽く、予定通り「奥大日岳山頂」に着くと達成感と一緒に全員が自然に笑顔になった。
室堂超で休憩 チングルマの紅葉 大日岳山頂へ

 その後楽勝かと思いきや、かなり危険な岩場に差し掛かり全員が慎重に登った先に「大日小屋」が視界に入った。
 達成感で高揚したNリーダーが小屋の前で両手を広げると全員が1人1人リーダーと抱擁したが少しも恥ずかしくはなかった。

 大日小屋の夜は「ランプとギター演奏の宿」のとおり、宿のスタッフによるロマンチックな演出が待ち受けており、ビートルズサウンドなどで盛り上がった。敷布団2枚で3人就寝という混み具合であったが、仕方ないと諦めた。
大日岳山頂下
奥大日山頂(R/A)  明日登る大日岳(R/A)
無事到着で抱擁(R/A) 紅葉と大日岳(R/A) 大日小屋前で
夕食前のだんらん   ランプの下での夕食(R/A)  ギターなどの演奏(R/A)
  
≪10/2(月曜):曇り後小雨≫
 2日目は予想通りの曇りである。6時朝食、宿にリュックを置いて6時30分出発で、目前の「大日岳」を登頂し宿に戻った。
夜明け 
 大日小屋の全景 大日岳山頂にて集合写真(R/A) 

 後は下りのみと気軽な気持ちになったが、気の抜けない岩場、ハシゴ、鎖場が延々と続き、集中力が低下してきたが急な下りを滑らないように一歩一歩足を進めた。そしてようやく「大日平山荘」に到着した。小雨が降り始めたのでここで雨具などの装備を身につけた。後は特に危険な急な下りはないので油断したせいか集中力が途切れたせいか、滑って転ぶ人が複数出た。私も躓いて膝を岩にぶつけたが幸い怪我をする人は出なかった。
 ラムサール条約に登録された「立山弥陀ケ原・大日平」は、標高1,040〜2,120mと最終目的地の「称名滝」も含む、国内の条約湿地では最も高いところに位置しており、ほぼ平坦地の緩やかな木道は手入れが行き届いており、美しい紅葉を見ながらの終盤は楽園という表現がぴったりの草原だった。
 落差が日本一の350mもある「称名滝」に到着すると、NリーダーはOリーダーに無事到着し、美しい紅葉や参加者との一体感など感動したことを電話で報告したとのことです。参加者全員がNリーダーのピンチヒッターは満塁ホームランだったと感じたようでした。その後はバスで移動し立山
 岩場の連続下り(R/A)  ラムサール条約湿地(R/A) 
 ラムサール条約湿地(R/A)
 称名滝(R/A)  称名滝にて記念撮影(R/A)

グリーンパーク吉峰温泉で入浴して新潟駅南口には18時50分に到着した。
リーダーはじめラストリーダー、班長と今回同行した全員に感謝しつつ、次回の山行に期待しながら紀行文を終わります。   以上