≪紀行文≫ |
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〜〜〜一生の思い出、宝になりました〜〜〜 |
≪9/24(一日目)≫
天気予報は晴れマークが並び期待を胸に一路上高地へと走る。
日曜日なので規制がかかり、沢渡バスターミナルでシャトルバスに乗り換え、9:10に出発し、上高地バスターミナルに到着。
5年前の山行で「涸沢ヒュッテ」でしたが、歳も重ねてあの奥穂まで登れるか不安と期待が入り混ざる。
不要な荷物はバスに置き身支度を整え上高地を出発。河童橋からは明日登る穂高連峰が雄大に観える。
色付き始めた梓川沿いを歩き始める。雲一つない青空に明神岳が見えてくる。
明神穂高奥宮入口で休憩、人が多く賑わっていました。ナマカマドは真っ赤な実をつけ垂れています。(10:50出発)、徳澤園(11:40)。
穏やかなアップダウンの広い道を歩くこと一時間横尾に到着。大勢の登山者が居る横尾大橋脇の木陰でランチタイム。
13:20涸沢に向かってつり橋を渡る。 |
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河童橋から穂高連峰 |
明神館 |
横尾山荘 |
岩壁の屏風岩や北穂高岳を見ながら樹林を抜けると、本谷橋のつり橋を渡る。河原の石の上で休憩をとる(14:20)。
疲れて口数が少なくなる。急こう配や石段の道を進んで2時間ぐらいで涸沢ヒュッテが見えてきた。
あの紅葉の涸沢カール!!、やっとたどり着く。嬉しい!!。
夕食は17時に。
カラフルなテントに明かりが灯りカメラマンが大勢三脚を立て構えていた。
満天の星空、明日の晴れを期待しながら貸し切りの部屋で二人に一枚の布団で床に就く。 |
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≪9/25(二日目)≫
4:30朝食、5:40頃からモルゲンロートが始まった。雲一つない穂高連峰を赤く染め始める。
二回も観られ感動でした。
6:30出発、奥穂に挑む。ザイデングラートを登って行く。
涸沢ヒュッテとテントが小さくなっていく。
ザイデングラート取り付き点までは一直線の道。カール中腹を斜め上に行くと岩稜地帯をジグザグに登る。細い稜線あり、きつい勾配ありと全神経を使う。
小屋まで「20分」と記載された岩を過ぎると、白出のコルに建つ穂高岳山荘に着く。目の前に涸沢岳と涸沢槍、反対側にメインの奥穂の岩稜が見える。 |
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涸沢モルゲンロート
(右から北穂・涸沢槍・涸沢岳・奥穂) |
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中央、穂高岳山荘に続くザイテングラート |
涸沢ヒュッテからパノラマコース |
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ザイテングラートの登り |
涸沢岳をバックに |
少し休憩してから山荘脇のコース最難所の岩場に取りつく。
月曜日で登山者は少なかったが鎖と梯子があり声を掛け合いながら、岩場は三点確保の姿勢で越えた。
目の前に独特の雰囲気のジャンダルムが見えてきた。
尾根を進むと大きなケルンの上に祠が建つ奥穂高岳山頂に着く。
360度の大展望を方位盤で山々を確認し、富士山も良く観え素晴らしかったです。
順番を待ち祠と記念撮影、暫し絶景に皆さん興奮気味でした。 |
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穂高岳山荘から奥穂高岳 |
山頂直下の登山者を見上げる |
奥穂のクサリ・ハシゴ |
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奥穂頂上より前穂(後ろ八ヶ岳・富士山・南アルプス) |
頂上よりジャンダルム(後ろ御嶽・乗鞍・焼岳) |
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頂上より笠ヶ岳から薬師 |
ジャンダルム |
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往路は同じく慎重に一時間ほどで穂高山荘に無事帰る。
11:00〜12:20、ランチタイム。広々とした板敷の場所とベンチがありのんびり景色を見て休む。
下山も慎重に、右側は斜度40度くらいの白く流れるような砂礫の沢を見ながら前方には常念、蝶ヶ岳、チラチラ見ながら下る。
涸沢小屋の展望デッキを通過してテント場の石畳を歩き予定より早く14:10に到着。
リュックを脇に置いてデッキで早速皆さんでビールで乾杯!!、美味しかった事。
体調不良で残念ながら小屋で待機の方が一人居られましたが21人無事完登出来ました。 |
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ザイテングラートの下り |
涸沢小屋へ |
涸沢ヒュッテテラスにてビールタイム |
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≪9/26(三日目)≫
「パノラマコース」で下山。(涸沢〜屏風のコル〜新村橋〜徳澤、4時間コース)
5:50、2度目のモルゲンロートをバックに集合写真を撮ってから出発。
15分位進むとカール全体と穂高の観える撮影ポイントに出る。
一時間ほどで“屏風のコル”に出る。北穂と北穂高小屋から大キレットから槍ヶ岳が青空にすっきり観える。この絶景は二度とみれないかもと目に焼き付けて。
この先分岐があり50分で“屏風の頭”とのこと。初心者は“耳”まで行けると登ってくる男性が話す。どんなに素晴らしい景色かな〜と思った。
足元は少し余裕の道になる。この斜面はお花畑だそうで夏の名残りのお花が観られた。
イワギキョウ、オヤマリンドウ、トリカブト、トウヤクリンドウ、クロクモソウ、センジョカンビ、ツバメオモト……。
前穂高、北尾根の岩稜を横目に進む。アップダウンの岩場を過ぎると眩しい程白くて大きな石がゴロゴロある幅30〜40m位の涸れた沢を渡る。
これでもかとの急登あり、岩場あり、根っこあり…の歩きにくい道を歩いた。
雑草の中に、ひっそりと遭難碑が建っていた。
樹林を進むと左側には水の無い川に大きな砂防堰堤が2ヶ所、白くて大きな石ころの沢を遮るように作られていた。 |
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パノラマ新道より望む涸沢カール |
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紅葉のモルゲンロートをバックに最終日出発 |
遠くに槍ヶ岳 |
間もなくパノラマコースの分岐に漸く出る。林道を歩き“新村橋”のつり橋を渡り(10:10)、徳澤に着いた(10:25)。
パノラマコースの響きで簡単に絶景が望めると安易に思ったのは大間違い、危険な場所も多く上級者コースかなと思いました。
梓川の清流を横目に、これ以上早く歩けない超スピードで上高地バスターミナルに着く。 「疲れたね〜」私だけかな〜。
河童橋からの穂高を振り返りながら待つバスに乗る。「素晴らしかった」「楽しかった」と口々に。 |
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無事下山、徳沢へ |
上高地バスターミナル到着 |
沢渡バスターミナルに戻る |
途中滝島温泉“せせらぎの湯”で汗を流し昼食を済ませ全員無事に帰路へ。
三日間ずっと、快晴、青空の山行で滅多にないことかな?と思いました。
一生の思い出、宝になりました。念願叶いました。
Aリーダーさん(体調不良で代わられたOリーダーさん)、SL、メンバーの皆さん本当にお世話になりました。 有難うございました。 |
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