≪紀行文≫ |
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〜〜〜三年越しの山に無事で山頂を踏めた安堵感と嬉しさ一杯〜〜〜 |
一昨年・昨年とも台風などで中止せざるを得なくなりましたが、今年は三年目の正直が実ったか?天候に恵まれた最高の山行が楽しめました。
(9/4)
新潟山の下港を23:05出航⇒早朝5:20秋田港着のフェリーで出発。
参加者は男性2名と女性15名、ハーレムか?婦人会の旅行なのか?状態です。 |
(9/5)
秋田港へは秋田市の「あさひ観光」の25人乗りバスが迎えに来てくれ、港近くのコンビニで朝食&昼食を仕入れ、青森県深浦町の世界自然遺産・白神山地の十二湖へと向かいます。
十二湖は、1704年の地震による断層や地滑りによって川が堰き止められてできたと推定され、森林の中に点在する湖沼が特徴です。
まず「十二湖ビジターセンター」で地理的要件などをインプットしてから駐車場でバスを降ります。
バスを離れてから「鶏頭場の池」に沿って500m歩いた先の「青池」から、大崩を目指して出発しました。
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早朝の秋田港へ到着 |
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まずは十二湖ビジターセンターで学習 |
バスを降りる |
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鶏頭場の池を巡る |
時間によって湖面の色が変わる青池 |
登山口 |
樹林帯で曇り空、暑過ぎず寒からずの登山に誂えたような好天気、未知の山への期待でワイワイと賑やかに話しながら登ります。
登り始めてすぐ、アケボノシュスランがあちこちに……幸先よく見られます。 |
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旅の疲れも見せず、全員元気に歩き出し |
段々と深い森へ向かいます |
アケボノシュスランが咲いていました |
順調に高度を稼いで、飛び出した先が大崩! かって崩山の斜面が大崩落し、ここからは十二湖が全部見えるのです。
本当は33個の湖沼があるようですが、大崩から12個見えるもんだから十二湖としたらしい。
数えてみたら、11個までは確認できましたが・・・
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下界から見る大崩、奥に崩山、手前は日本キャニオン |
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大崩れから十二湖を望む、幾つまで数えられるか? |
大崩は展望は最高に良いのですが、何分にも崩落地の上部なのでベンチどころか足場が悪い。4〜5人づつ交代で覗き込むような危険地帯でした。
標識とかもしっかりしていないもんだから、つい勇み足でその先20分ほども歩いてしまいました。 |
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枝を掴んで、身を乗り出して眺める |
海岸線も見える絶景ポイント |
今夜の宿・森山荘が見える! |
大崩から下山して、十二湖の散策コースを楽しみます。時間によって湖面の色が変わる青池を出発しブナ林の中を油壺の池〜落口の池と散策してからバスに乗りました。 |
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鶏頭場の池を右手に見ながら下山 |
十二湖散策ロードを楽しみます |
バスの待つ駐車場へと戻りました |
今回の宿は風光明媚な海岸に建つ「旅館・森山荘」、部屋は広々、温泉もいい、そしてなにより料理の素晴らしさ!、海の幸てんこ盛り「8,150円でここまでできるの?」と思うような見事な御膳を戴きました。
宿の窓からは波越しの白神岳が望める、絶好のビューポイントに建つ森山荘です。 |
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宴会場、楽しい話題と美味しい料理! |
一日目の膳、海の幸が全開!
ホヤも美味しい! |
二日目の膳、登頂祝の鯛の尾頭付き! |
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(9/6)
今回のメインである白神岳登山。昨日にも増して登山歓迎!の絶好の天気!
森山荘から20分で学校のグランドほどもある駐車場に到着。
脇には靴の履き替えに便利な長ベンチが12個も並んでいて、憎い演出です。
この駐車場から15分ほど歩いた先の登山口からスタートです。
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海岸から見える白神山地。
大崩・崩山(くえやま)・蟶山(まてやま)・白神岳 |
海岸からズームアップすると、
白神岳山頂小屋が見えます |
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広々とした駐車場、関東の先客2台 |
立派な案内所兼休憩舎、
世界遺産の条件か? |
登山口。登山届を投入して出発! |
白神山地の奥深くを目指して樹林帯を進みます。
かって仙台勤務時代の1997年8月27日に登った時は二俣コースからでしたが、今はこのコースは通行禁止となっており、分岐から左に曲がって蟶山(まてやま)コースを登ります。 |
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暑くも寒くも無く、快調に歩を進めます |
二俣分岐。
右は禁止、左の蟶山コースへ向かいます |
変化のある道を楽しみながら・・・・ |
急坂を登った先の蟶山は、白神山地の中でも格別見事なブナ林が連続し、吸い込まれそうな緑が疲れた足を励ましてくれます。
蟶山を過ぎて、稜線までの1時間は急坂が続きます。しかし登るほどに背に日本海、前方に山頂小屋が見えてきて元気が出ます。時々、心地良い風も我々を助けてくれます。 |
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蟶山三角点、暫くは平行路が続きます |
白神山地の見事なブナ林、心洗われる気持になります |
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蟶山からの急登、頑張りどころです |
山頂の小屋が見えてきて、元気が出ます |
稜線! 大峰分岐です |
稜線に登り詰めればそこは「大峰分岐」、左に行けば崩山経由で昨日の大崩で、右が白神岳。
稜線からは右手に日本海、左手に八甲田や岩手山が見える筈だけど、今日はそこまでの遠望はありません。
20分ほどの稜線歩きを楽しんだ先に山頂です。メルヘンチックな避難小屋とトイレ棟の先、少し小高い丘に三角点と標識の建つ山頂広場です。 世界遺産決定の条件として、トイレ棟が出来たとか・・・。 |
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稜線を行く、間もなく山頂! |
避難小屋を過ぎれば、そこは山頂広場 |
山頂避難小屋とトイレ棟の感じが良い! |
ゆっくりと昼食を楽しんでから、登ったコースを下山します。
参加の皆さんが口々に「なかなか来られない白神岳、こんな天気に登られて良かった!、想像以上に良い山だった」との言葉。
リーダーとしては、三年越しの山に無事で山頂を踏めた安堵感と嬉しさ一杯での歩きでした。 |
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山頂広場 |
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登頂の嬉しさで話も弾みます |
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名残を惜しみつつ下山します |
全員の集合写真。居わせた方に撮って戴いたら画像上部が窮屈に・・・ |
白神岳の登山路は、余計な手入れが入っていません。世界自然遺産なので、あまり手を掛けると自然遺産を取消される可能性あり、人工の手は最低限に限られるようです。
それだけに、箇所によってはやや危険だったり歩き難さはありますが、それがまた白神岳の良さでもあり好感度を保っているのだと感じます。
夜の食事はまたまた素晴らしい海の幸いっぱい! 更に登頂祝なのでしょう、美味しい鯛の尾頭付きが乗っていました。
心配りが嬉しい森山荘さんでした。 |
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(9/7)
大崩と白神岳、予定の二山を無事登り終え、いよいよ今日は観光の一日です。
森山荘さんのすぐ奥の海岸は奇岩が幾つもある見所があります。
まずは象岩をはじめとする海岸の見学をしてから、秋田県へと戻ります。 |
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海岸の奇岩、サイの河原 |
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名勝「象岩」 |
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登ってみたくなる奇岩、手前の花は? |
象岩の前で集合写真、観光の日スタートです |
秋田県の八郎潟は、かっては琵琶湖に次ぐ二番目の湖だったのですが、その後干拓されて今は見事に一面の稲穂がなびきます。
その隣の寒風山はかっての火山の跡が今は芝生に覆われた観光の山、山頂までバスで上がり展望を楽しみました。 |
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寒風山、山頂の回転展望台 |
火口の形跡も残る芝生の山、春には野焼きもします |
次に向かったのは、男鹿半島西端の入道崎。
白黒の灯台や奇岩の海岸、立ち並ぶ食事処や土産店、ここで昼食を済ませ、バスで25分のナマハ館の見学に向かいます。 |
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入道崎灯台、白黒灯台として知られる |
静かに海に建つモニュメント |
観光客と土産物店、ここで昼食 |
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「怠け者を戒めるという意味のナマハゲ」の色々を見せるナマハゲ館と、毎年大晦日に行われるナマハゲ行事の実演が見られるナマハゲ伝承館を見学しました。
地元の言葉が行き交うユーモラスな実演では会場盛り上がり、この地方ならではの豊かな人情に触れる思いがしました。
一連の予定した行動を無事に終えて、秋田発16:35の特急いなほ号で新潟へと帰りました。
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ナマハゲ見学。豪華客船・飛鳥の客と一般客、大変な賑わいでした |