会山行紀行文
No−093
グレード:C上
2017年
 7/29(土)
曇り時々晴れ
マイコミ平
参加者 (紀行文) 2052 M/T 
22名
(男性3名・女性19名) (写真)2051S/T 2084S/S
≪コースタイム≫
新潟駅南口(7:05)=糸魚川IC=須沢南駐車所(9:20-10:10)=福来口(8:50)=浄土門(10:45)…マイコミ平駐車場・昼食(11:30-12:00)
…大マイコミ(12:15)…小マイコミ(12:15)…通天洞(12:40)…千里洞(13:15)…白蓮洞(13:40)…新マイコミ(14:15) …マイコミ平駐車場(14:45)
=須沢南駐車所(15:35-15:50)=新潟駅南口(18:30)
≪紀行文≫
〜〜〜探検隊になった気分で歩く〜〜〜

 マイコミ平は極めて珍しい自然環境を保全するためと、複雑で険しい地形のため、公認ガイドの案内のもとに、年間入山者は約200人(1回20人×約10回)に限定されています。

 そのツアーに新潟楽山会の貸し切りで参加しました。

 糸魚川市の須沢南駐車所で、お茶とお弁当をもらい専用のバスに乗り換え出発です。
 3人ガイドさんの案内です。


≪福来口(ふくがくち)鍾乳洞≫
 マイコミ平で吸い込まれた水は、約3.5km下流の福来口(ふくがくち)鍾乳洞で再び流れ出て、田海川(とうみがわ)となって日本海に注ぎます。

(クリックで拡大)
マイコミ平GPS軌跡 
対岸にみえる福来口鍾乳洞 拡大した福来口鍾乳洞 学芸員さんから説明を受ける

≪西姥が懐(にしうばがふところ)鍾乳洞≫
 マイコミ平への入り口になる浄土門手前、その対岸にある横穴鍾乳洞です。
バス通れるかな? 対岸の西姥が懐鍾乳洞 珍しい横穴鍾乳洞

≪浄土門≫
 U字谷状の岩壁が高くそびえてくると、マイコミ平の入り口「浄土門」です。あの世とこの世の境、これを歩いて超えると別天地になります。
 U字状谷は大型ドリーネ(すり鉢状の凹地)が繋がって出来たのではないかと言う説明です。
花を見ながら林道歩き 浄土門を超えます U字状の浄土門

≪マイコミ平≫
 青海黒姫山の南部に位置し、山の尾根に囲まれた谷間にできた平たい溶食窪地(ポリエ)をマイコミ平と呼びます。その名の由来は、田海川上流の水が地底に流れ込む吸い込み穴(ポノール)に、水が「舞い込む」ことから名付けられたそうです。
マイコミ平駐車場に到着 ガイドさんの紹介 歩く行程の説明
写真を使っての説明 いよいよ出発! 大マイコミに到着

≪大マイコミ≫
 奴奈川洞とも言い、竪穴鍾乳洞。その深さは日本第三位。両沢より流れ込んだ水が岩の中に吸い込まれて行きます。
大マイコミの説明 岩の下が大マイコミ 水が流れ込んで行く
サワグルミの原生林を歩く 雪で曲がったサワグルミの幹 小マイコミを目指して

≪小マイコミ≫
 大マイコミより規模が小さいが、それでも幅1m弱の川が吸い込まれています。
ここが小マイコミ 水が流れ込んでいる 沢を渡り通天洞へ

≪通天洞≫
唯一、竪穴鍾乳洞(ポノール)を下から見上げることができます。
なかなかの急登 通天洞に到着 雪渓が残る
恐る恐る通天洞の中へ 足元に注意! ポッカリと天が見える

≪千里洞≫
 いくつかのドリーネがくっついて出来た凹地に千里洞があります。千里洞の深さは日本第二位。千里洞から噴き出す冷気に、標高700mほどしかない場所に2000m〜2500mクラスの高山植物が群落し、標高差の逆転現象が生じている場所です。
梯子、ロープで千里洞凹地へ下る
凹地の底に立つ  千里洞前でハイポーズ! 

≪白蓮洞≫
 深さ513メートル、日本一位の竪穴鍾乳洞。周囲には小さなドリーネが多い。上流からやってくる小さな沢が、そのまま洞内にストレートに流れ込んでいます。この流れが長い年月を経て鍾乳洞を形成してきたようです。
白蓮洞へ向かう なかなかな登山 狭い通路で順番待ち
覗き込んでみるが中は見えない この流れが洞を作る 千里洞凹地に戻る

≪新マイコミ≫
 大マイコミよりも上流にあり、小さな流れが岩のすき間に流れ込んでいます。
新マイコミを目指す ここが新マイコミ 帰路に着く

≪マイコミ平の花と実≫
 たくさんの花を見ることができました。特に、植生の逆転現象が生じている千里洞凹地では多くの高山植物が見られ、中でもムシトリスミレの群生は見事なものでした。
 ヤマアジサイ、トリアシショウマ、メタカラコウ、キブシの実、オニシモツケ、ニワトコの実、マタタビ、シモツケソウ、オクヤマガラシ、ノビネチドリ、
 ミヤマアカバナ、キバナノコマノツメ、ムシトリスミレ、ズダヤクシュ、オオバミゾホウズキ、ハクサンシャジン、タニウツギ、クサアジサイ、
 ハンゴンソウ、ダイモンジソウ、ウドブキ、シライトソウ、ハナイカダ、モミジグサ、カラマツソウ