会山行紀行文
No−067
グレード:C上
2017年
 7/1(土)
曇り後晴れ
(ふぼうさん)
不忘山

 1705m
参加者 (紀行文) 2137 T/N 
24名
(男性11名・女性13名) (写真) 1866 S/T
≪コースタイム≫
新潟駅南(6:10)=聖籠新発田IC=(日本海東北道)=不忘山南蔵王登山口 (10:25)…1470m付近(12:25昼食-13:20) …不忘の碑(13:35)…不忘山 (13:50-13:55)…不忘の碑(14:10-14:20) …白石女子高小屋跡16:00…白石スキー場 (16:20-16:35) =(日本海東北道)=聖籠新発田IC=新潟駅南(20:40)
≪紀行文≫
〜〜〜よ!晴れ男!  気象予報士と登る南蔵王「不忘山(ふぼうさん)」〜〜〜

 気象予報士を「最も悩ませる」という「梅雨前線の上がり下がり(北上南下)」。今回の山行では、リーダーの「読み」が見事に的中。
 夜更け過ぎに降った横殴りの雨は、朝5時台集合時間には上がる。バスは濡れることなく、新潟駅南口に登場。

 当日変更した不忘山(ふぼうさん)「南蔵王登山口」に到着した午前10時頃には、新潟県内全域が雨。蔵王南側の福島県内山域も、吾妻連峰が大雨。飯豊本山も弱いながら雨。
 ギリギリ梅雨前線の影響を免れた地域は、今回山行の「南蔵王 不忘山」以北のみ。

 不忘山頂上にガスこそあったものの、山行中は丸一日雨に打たれることもなく、登山道方向の南斜面を中心に展望も十分に確保された。
 まさに「晴れ男」を豪語するリーダーの面目躍如。
 天気図・雨雲を最後まで見続けたリーダーの「粘り勝ち」。

 登山ルートは、梅雨前線に近い故の「稜線上突風」、「前日降雨による登山道の滑りやすさ」を、安全面から配慮。
  @お花畑が広がる不忘山以北「南蔵王縦走路」の細尾根
  A水引入道 は、@出発前A山頂 にて相次ぎルート短縮。リーダーの決断力も見せつける。

 リーダーは、帰りのバスで「蔵王山お釜・苅田峠からの下り 温泉付お花畑稜線ルート」来年実施を宣言。リベンジを誓った。

 不忘山「南蔵王登山口」は、標高710m。静かな登山口。駐車スペースは10台弱程度。
 看板後方の登山道は、ケッチャグラ沢東側の尾根を登る歩きやすいルート。
南蔵王キャンプ所跡地にて準備 コース案内看板の右より出発 緩い樹林帯から徐々に急坂に

 不忘山1,705mまでは、ほぼ登りのみ標高差1,000m。ただし当初予定登山口白石スキー場825mより、標高は100m低い。トレーニング登山向きの歩きやすいルート。
 当初予定最高地点「屏風山1,825m」は、標高差1.100mに不忘山以降の稜線アップダウンが加わる。
強風が暑さを流してくれて、意外と快適 墜落したB29の墜落位置を示す標識 樹林帯を抜けて視界も広がります

 登山口から1時間半。日差しもなく気温は低いものの、蒸し暑さを感じながら、新緑の樹林帯を抜けるころから、南側登山道方向の展望が開けてくる。牧場・川原子ダム・長老湖や不忘平和記念公園の素晴らしい展望が広がる。

 樹林帯も抜け、展望も開けた1,470m付近の斜面広場で昼食。

 昼食後強風に晒されながら砂礫帯を登ると、すぐに「白石スキー場登山口からの分岐」到着。
 付近には「不忘の碑」「カエル岩」がある。

 S20/3/10東京大空襲の夜、吹雪の中起きた「米軍B29爆撃機3機墜落事故死亡搭乗員34人」の碑を見ながら、「御前岳」「不忘山」両名称の歴史を知る。
もうすぐ稜線、息も上がります 稜線で最初に会う「カエル岩」
B29の墜落機を慰霊する「不忘の碑」 異境の山中で果てた米兵を慰め・・・ ガスってきたが、山頂は近い!

 分岐から上はガスの中。標高差70mしかない不忘山山頂は全く見えない。
 山頂に到着すると、すさまじい強風。この先に広がる痩せ尾根に進むという選択肢は、全くない状況。早々に下山。
不忘山山頂、強風は立っていられないほど、早々に下山にかかる

 分岐に戻るとガスも取れ、天候も「梅雨の晴れ間」の様相。
 分岐以降「白石スキー場からのルート」は、前日雨の影響から非常に滑りやすい。予想外に時間の掛る下山となった。
少し下れば、風も弱くなり快適だ
陽も射してきた、スキー場へと下山 「不忘の碑」にて、集合写真

 すでに「道の駅」は閉店。ただし「酒・つまみ」の種類・豊富さは、やっぱりコンビニ。個人山行・自家用車山行では味わえない「至極のひととき」をマッタリと楽しむ。

 結局、梅雨時の「雨なし山行」。雨用にザック最上部に忍ばせたカッパも、昼食時の風よけにのみ使用。
 その後も、帰路午後8時前「荒川胎内IC」まで、バスが濡れることはなかった。その雨も、新潟駅到着時には上がった。
 「よ!晴れ男!!」

 解散後、帰り掛けに寄った「蒲原まつり」も大盛況。稲作豊凶を占う神事「御託宣」(おたくせん)には、間に合わなかったものの、浴衣姿も雨が上がり艶やか。良いこと尽くめ!

≪今回の山中で出会った花々≫