≪紀行文≫ |
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〜〜〜よ!晴れ男! 気象予報士と登る南蔵王「不忘山(ふぼうさん)」〜〜〜 |
気象予報士を「最も悩ませる」という「梅雨前線の上がり下がり(北上南下)」。今回の山行では、リーダーの「読み」が見事に的中。
夜更け過ぎに降った横殴りの雨は、朝5時台集合時間には上がる。バスは濡れることなく、新潟駅南口に登場。
当日変更した不忘山(ふぼうさん)「南蔵王登山口」に到着した午前10時頃には、新潟県内全域が雨。蔵王南側の福島県内山域も、吾妻連峰が大雨。飯豊本山も弱いながら雨。
ギリギリ梅雨前線の影響を免れた地域は、今回山行の「南蔵王 不忘山」以北のみ。
不忘山頂上にガスこそあったものの、山行中は丸一日雨に打たれることもなく、登山道方向の南斜面を中心に展望も十分に確保された。
まさに「晴れ男」を豪語するリーダーの面目躍如。
天気図・雨雲を最後まで見続けたリーダーの「粘り勝ち」。
登山ルートは、梅雨前線に近い故の「稜線上突風」、「前日降雨による登山道の滑りやすさ」を、安全面から配慮。
@お花畑が広がる不忘山以北「南蔵王縦走路」の細尾根
A水引入道 は、@出発前A山頂 にて相次ぎルート短縮。リーダーの決断力も見せつける。
リーダーは、帰りのバスで「蔵王山お釜・苅田峠からの下り 温泉付お花畑稜線ルート」来年実施を宣言。リベンジを誓った。
不忘山「南蔵王登山口」は、標高710m。静かな登山口。駐車スペースは10台弱程度。
看板後方の登山道は、ケッチャグラ沢東側の尾根を登る歩きやすいルート。 |
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南蔵王キャンプ所跡地にて準備 |
コース案内看板の右より出発 |
緩い樹林帯から徐々に急坂に |
不忘山1,705mまでは、ほぼ登りのみ標高差1,000m。ただし当初予定登山口白石スキー場825mより、標高は100m低い。トレーニング登山向きの歩きやすいルート。
当初予定最高地点「屏風山1,825m」は、標高差1.100mに不忘山以降の稜線アップダウンが加わる。 |
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強風が暑さを流してくれて、意外と快適 |
墜落したB29の墜落位置を示す標識 |
樹林帯を抜けて視界も広がります |
登山口から1時間半。日差しもなく気温は低いものの、蒸し暑さを感じながら、新緑の樹林帯を抜けるころから、南側登山道方向の展望が開けてくる。牧場・川原子ダム・長老湖や不忘平和記念公園の素晴らしい展望が広がる。 |
樹林帯も抜け、展望も開けた1,470m付近の斜面広場で昼食。
昼食後強風に晒されながら砂礫帯を登ると、すぐに「白石スキー場登山口からの分岐」到着。
付近には「不忘の碑」「カエル岩」がある。
S20/3/10東京大空襲の夜、吹雪の中起きた「米軍B29爆撃機3機墜落事故死亡搭乗員34人」の碑を見ながら、「御前岳」「不忘山」両名称の歴史を知る。
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もうすぐ稜線、息も上がります |
稜線で最初に会う「カエル岩」 |
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B29の墜落機を慰霊する「不忘の碑」 |
異境の山中で果てた米兵を慰め・・・ |
ガスってきたが、山頂は近い! |
分岐から上はガスの中。標高差70mしかない不忘山山頂は全く見えない。
山頂に到着すると、すさまじい強風。この先に広がる痩せ尾根に進むという選択肢は、全くない状況。早々に下山。 |
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不忘山山頂、強風は立っていられないほど、早々に下山にかかる |
分岐に戻るとガスも取れ、天候も「梅雨の晴れ間」の様相。
分岐以降「白石スキー場からのルート」は、前日雨の影響から非常に滑りやすい。予想外に時間の掛る下山となった。 |
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少し下れば、風も弱くなり快適だ |
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陽も射してきた、スキー場へと下山 |
「不忘の碑」にて、集合写真 |
すでに「道の駅」は閉店。ただし「酒・つまみ」の種類・豊富さは、やっぱりコンビニ。個人山行・自家用車山行では味わえない「至極のひととき」をマッタリと楽しむ。
結局、梅雨時の「雨なし山行」。雨用にザック最上部に忍ばせたカッパも、昼食時の風よけにのみ使用。
その後も、帰路午後8時前「荒川胎内IC」まで、バスが濡れることはなかった。その雨も、新潟駅到着時には上がった。
「よ!晴れ男!!」
解散後、帰り掛けに寄った「蒲原まつり」も大盛況。稲作豊凶を占う神事「御託宣」(おたくせん)には、間に合わなかったものの、浴衣姿も雨が上がり艶やか。良いこと尽くめ!
≪今回の山中で出会った花々≫ |