会山行紀行文
No−051
グレード:C上
2017年
 6/4(日)
くもり
(あづまやさん)
吾妻耶山

  1341m
参加者 (紀行文) 1861 K/Y 
9名
(男性3名・女性6名) (写真) 1861 K/Y
「吾妻耶山(トレッキング湯沢Tを変更)」
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:10)=仏岩ポケットパーク(9:05)…仏岩(9:35)…吾妻耶山西峰(10:40)…吾妻耶山(10:50-11:00)…ノルンスキー場(11:15-11:55)
…赤谷越峠(12:00)…(中腹コース、途中引き返し)…赤谷越峠(12:55)…吾妻耶山西峰(13:15)…仏岩(14:10)…1117m峰直下往復(14:15-15:00)
…仏岩ポケットパーク(15:20)=新潟駅南口(18:05)
≪紀行文≫
〜〜〜トレッキング湯沢Tを変更して〜〜〜

 当日朝家を出る時の湯沢町の天気予報は9時頃まで雨。越後川口SAに立ち寄った際の雨雲レーダーによると、トレッキング湯沢Tルート上の雨は小雨を越えて本降りで10時頃まで続く模様でした。仕方なく、山行先をトレッキング湯沢Tから群馬県みなかみ町の吾妻耶山に変更しました。
 吾妻耶山は標高1,341m、ぐんま百名山の一つ。山頂には巨石で作られた三基の祠があります。日本武尊にまつわる吾妻耶山は古くから地元民の信仰が厚く、寛文2年(1662年)、立派な吾妻耶神社神殿が建立されたそうで、当時祭礼日には山道の途中に露店が並ぶほどの賑わいだったとのこと。現在山頂にある祠は、麓の村人達によって明治24年に建立されたとのことです。
 吾妻耶山は大峰池から大峰山を越えたり、ノルン水上スキー場のゲレンデからハイキングで登られることが多いようですが、今回は少し強目にと思い、仏岩経由で登り、時間の範囲であちらこちらと散策してみることにしました。
 帰りのルートは赤谷越峠から中腹ルートを経由しようとしましたが、途中で道がなくなり前進を断念、赤谷越峠に戻って大峰山からの尾根ルートで吾妻耶山西峰の分岐に行きました。
 仏岩に戻った時点で1時間ほど時間に余裕があったので、時間の範囲内で、尾根上を三岩山方面に向かって歩き、1117m峰の直下まで往復しました。

 関越道水上ICから国道291号線を北上、県道270号線を川古温泉へ向かって西に進むと仏岩トンネルの入り口手前左側に仏岩ポケットパークがあります。東端にトイレが設置され、西端(トンネル入り口側)には東屋が建てられています。
 仏岩ポケットパーク上空は曇りで、時折日が差したりするのですが、県境の山を越えて雨が飛んでくるようで、霧雨状の雨粒が頬にあたったりします。
 ここで準備万端整えて、出発です。吾妻耶山登山口はポケットパーク西端の東屋近くに在ります。
仏岩ポケットパークの東側を見る  さぁ、なごやかに行きましょうか  吾妻耶山登山口 

 歩き始めてしばしは杉林の中の九十九折の道を登ります。杉林の中の登山道は随所で作業用の林道と交差したり、足元がガラガラしていたりで、あまり快適な道ではありません。
 杉林の太めの杉には白いビニール紐がらせん状に巻きつけてあります。これはいったい何のためなのか、みんなで想像しましたが、どなたの意見もいまいちで、もっともらしくて誰もが納得できそうな答えは見つかりませんでした。
 杉林を抜け広葉樹林になると周囲が明るく、足元が落ち葉に覆われ、快適な道になります。
 杉林の中のジグザグ道  足元がガラガラしています 広葉樹林になると周囲は明るく、快適です 
 
 快適な尾根道を進んで行くと、木の葉越しに岩の尖塔が見えます。仏岩です。この仏岩の北側には階段状の凸凹が刻まれていて、頑張る人は登れるようになっています。でも仏岩に登る行為は年寄り向きではありません。かっこいいところを見せてやろうなどと、下手な色気は出さないほうが無難です。                         
快適な道が続きます  尾根道は緩やかです  木の葉越しに仏岩 

 緑のシャワーに包まれての歩きはとても癒されます。
 尾根上を進むと通行止めの看板があり、トラロープが行く手を遮ります。尾根上は通行止めで、右手を巻いていくことになります。こうした通行止めが2箇所ありました。尾根上を覗き見た感じでは、特段何もなさそうに見えるのですが、何なんでしょうね。
緑のシャワー、癒されます  緑に包まれての歩き、気分いいです  突然通行止めの看板、右を巻きます 

 木の葉越しに吾妻耶山の山頂部がチラリと見えたりするようになると、突然傾斜が急になります。しばらく喘ぎながらの上りが続きます。
 突然急登が始まります 喘ぎながらの上りです   がんばれ、がんばれです

 急登が終わると、ガラ沢状の谷を進みます。
左の白い部分は残雪です   ガラ沢の脇は岩の壁です ガラ沢から尾根への上り 

 ガラ沢から登り上がったところは吾妻耶山西峰で、少し北側に標高1322.7mの三角点が設置されています。
 仏岩経由の登山道はここで大峰山から来た登山道に合流して吾妻耶山の山頂に向かいます。
 大峰山からの登山道との合流点 吾妻耶山山頂に向かう尾根   間もなく吾妻耶山頂です
 
 吾妻耶山山頂です。山頂からは、本来であれば谷川連峰が圧巻で、至仏山、武尊山、日光の山々などが見渡せます。残念ながら今日は雲に覆われています。
 山頂入り口の石柱、神社の名残か?  山頂の三基の祠 山頂から三峰山、右手奥は赤城山方面 
 
 ノルンス水上キー場に降りて昼食にしました。
 昼食を手短に済ませて大峰沼まで行き、大峰山を経由して周回しようかとも思ったのですが、時間的に少しせわしないなということと、ヒルが出そうだなという気がして思い留まりました(ヒルの話は誰にも言わず、知らんふりをしていました)
 ノルン水上スキー場のリフト乗り場  板張りのお座敷で昼食 ノルン水上スキー場からの大峰山 

  ノルン水上スキー場から少し下って赤谷越峠に出ました。
 色んな道を通ってみたいと思ったのと、急登個所の下りが嫌だったので中腹コース経由で帰ることにしました。
 赤谷越峠は十字路で、写真左に行けば大峰山、右に行けば吾妻耶山です。目指す中腹コースは直進です。

 中腹コースは今まで歩いていた道とは違ってあまり人通りがない感じ、手入れもあまりされていない感じでした。
 ルートを作業用の林道が随所で交差していて分かりにくなっています。
 少しヤバイ道だなと思いながらも進んで行きましたが、ルートも中ほどまで進んだ時点で道形が無くなってしまいました。カラマツに赤いテープが巻いてあるので、ルートはテープ通りなのだろうと思いましたが、安全第一、危なそうなことは止めにして赤谷越峠に引き返しました。

 赤谷越峠からは大峰山から吾妻耶山に向かう道を歩き、吾妻耶山西峰から登って来た道を下りました。
赤谷越峠、中腹コースは直進  中腹コースの道、少し心細い感じ  テープ付いてるけど道形無し、引き返し 

 仏岩を越えた時点で1時間ほど余裕があったので、三岩山に向かう尾根に進んでみました。思いのほか道は良く整備されていました。尾根の様相も吾妻耶山に向かう尾根と同じ感じで、シャクナゲも沢山生えています。

 三岩山に向かう尾根には送電線が横切っており、送電線まで行きたいと思いましたが、送電線の少し手前で時間切れとなりました。

                                                               (おわり)  
三岩山に向かう尾根に入る  思いがけず綺麗な道です  1117m峰直下、時間切れ、本日はここまで