会山行紀行文
No−018
グレード:B上
2017年
 3/25(日)
晴れ
(にしかんさんざん)
西蒲三山縦走

  634m
参加者 (紀行文) 1862 Y/I 
31名
(男性13名・女性18名) (写真)1862Y/I 2097T/Y
≪コースタイム≫
角田浜(5:00)…宮前登山口(5:17)…角田山頂(朝食6:50-7:10)…五ヶ峠(8:20)…樋曽山(9:25)…間瀬峠(10:15)…石瀬峠(10:50)…多宝山(12:05)
…大平園地(昼食12:30-13:00)…弥彦レストハウス(13:15)…弥彦山奥ノ院(13:35)…能登見平(14:00)…雨乞山(14:40)…猿ヶ馬場(15:00)
…搦手道入口(15:20)…黒滝城址(15:55)…(剣ヶ峰はパス)…国上山(16:45)…国上寺(17:10-30)=角田浜(18:00) (所要時間12時間10分)
(沿面距離26.1Km、累積標高1,850m)
≪紀行文≫
〜〜〜晴天に恵まれた海鳴りの聞こえる縦走路〜〜〜

 寒い朝だったが満点の星空、26Kmの長丁場を歩き通すには絶好の天気だった。
 全員ヘッドランプを付け5時きっかりに角田浜を出発した。しかし好天のせいか辺りはすでに薄明るくなっていた。
 宮前の登山口では明かりはもういらないくらい、自分の三山縦走十数回の経験の中では一番の天気と言ってよいだろう。
 はやる気持ちをおさえながら、最初はゆっくり、ゆっくりを守りながら登った。
出発前の点呼、
身に染みる寒さの中皆意気軒昂。
朝日を浴びて皆の顔も輝いています。 角田山頂に到着、まずは1つ目制覇。

 角田山頂で軽い朝食の後、見事な隊列を組んで粛々と前進した。
 五ヶ峠で一息入れ、裸木の合間から海の見える樋曽山縦走路を進んだ。この道沿いにはたくさんの雪割草やカタクリ、イチゲなどのお花が見られたが、寒いせいか身を縮めていた。
 西蒲三山の縦走は、ここに限らずどの地点でも海が見え、海鳴りさえも聞こえる縦走路である。ある年は轟々と激しく、ある年は吹雪に隠され音のみが聞こえた。今年は静かな音だった。
ゆっくり下って五ヶ峠、
ここでコシノコバイモ見つけた。
樋曽山縦走路、
雪割草を見ながらの長閑なトレッキング。
うっかり見落としそうな樋曽山三角点、
標識を立てて欲しいな。

 間瀬峠から石瀬峠までは旧街道を進むも人があまり通らないのか道は荒れていた。崩壊箇所も随所にあり、頻繁に渡渉もしなければならなかった。道も不鮮明でかなり難儀した。
 こんなとこ入らなきゃ良かったと悔やんだがもう後の祭り、石瀬峠に着いてほっとした。
間瀬峠で一息入れましょう。
腰を降ろしてしっかり休んでね。
人の通らなくなった旧街道を行く。
崩壊箇所や渡渉があり大難儀。
石瀬峠です。多宝山まで標高差550mの
辛い登りが待ち構えています。

 石瀬峠の先はこのコース最大の正念場の多宝山への激登りだ。あまりゆっくりもできないが、水やエネルギーを補給して急な階段状の斜面に取付いた。しかし皆の士気は高く支障なくクリアー、多宝山まで来ればかなり気持ちも楽になる。距離的には石瀬峠あたりが中間点だが、気持ち的には多宝山で半分と思うのが適切だ。
 一休みした後、下って、大平園地で昼食とした。

写真;013、014、015
多宝山直下には毎年雪が残っています。
一歩一歩を積み重ねます。
さあ登り上げたぞ!
でも皆さんちょっとお疲れの様子。頑張れ!
大平園地で昼食。
春の陽だまり、つい眠くなってしまいました。

 本当は、昼食の予定は弥彦山レストハウスだったが若干遅れ気味、大平園地で休息した後、少しピッチを上げた。
 弥彦奥ノ院もお参りだけしてそそくさと通過。眼下には目指す国上山も見えていたがはるかに遠くと感じた。
弥彦山への登り返し、なんでもない
ようですが意外につらいのですこれが。
奥ノ院にしっかりお願い。
歩き通せますよう!
ゴールの国上山が見えていますが
まだまだ遠い。あそこまで行くのかぁ〜!

 いつもながら弥彦山の激下りには閉口する。その上山頂直下は雪解け水でぐちゃぐちゃの泥濘状態、もう勘弁してくれと泣きが入る。
 下ってもまだまだ小さなアップダウンが続き、ようやく雨乞山に着いた。振り返ると弥彦山がどっしりと聳えていた。あそこを越えたのだと感無量。 猿ヶ馬場峠は縦走路途中では一番低い地点、雨乞山からの下りもきつかった。
 林道をゆっくり歩いて、黒滝城址には搦手道を登ったが、疲れた身体には一番堪えた。
弥彦山からの激下りを終えたと思ったら
またまたアップダウン、しっかり歩こうぜ!
雨乞山到着。今日は雨乞いはしません。
最後まで晴れててね。
搦め手道の登り、傾斜から言えば
ここが一番の難所です。

 時間の関係で、今回も剣ヶ峰はパスせざるを得なかったが、皆の顔色は良く、登っても良かったかもしれない。リーダーが少し弱気になってしまったようだ。
 国上山の頂上に着くと、例年なら全員へたり込んでしまうのだが、今年の参加者はまだまだ余裕が見られた。ベンチに座って笑顔さえ見られた。 しかし、長い道のりはやはり疲れをずしりと感じるもので、気を引き締めて最後の下りに向かった。
 国上寺の瓦が見えた時には安堵と同時に嬉しさが込み上げてきた。全員完歩した大満足の縦走だった。
黒滝城を打ち破って林道出合に降りてきました。時間も押していたのでゆっくりできず。 最後のピーク国上山、
文句も言わずここまで良く頑張った。 
毎年の光景、でも例年と違って笑顔が多いように思います。安堵と同時に嬉しさいっぱい

≪出逢えたお花≫
 オオミスミソウ(雪割草) カタクリ(片栗)  コシノコバイモ(越の小貝母)

≪集合写真≫
   
 大平園地にて集合写真

≪歩いた軌跡 ≫(全てクリックで拡大します)
歩いた軌跡前半   歩いた軌跡後半 歩いた軌跡断面図