≪紀行文≫ |
|
|
今回の山行は参加者が10数名程度と見込んでいて、アプローチは自家用車の乗り合わせになると想定し、バスの手配は放っていました。
登り口の国民宿舎飯豊梅花皮荘(いいでかいらぎそう)の駐車場に駐車する自家用車の台数を少なくするために、路程途中の関川の道の駅「桂の関」の道路向かいの“ふれあいどーむ”の駐車場に午前8時に集合し、自家用車を集約して、計5台の自家用車で国民宿舎飯豊梅花皮荘に向いました。 |
|
西俣ノ峰からの展望、弥生の寒波の直後の晴天、新雪で化粧した杁差岳は圧巻でした |
登り口の尾根の出会いまでは、梅花皮荘から15分ほど林道を奥に歩きます。
登り口の尾根の出会い手前の杉林でワカンを装着し、急傾斜の尾根に取り付きます。 |
|
|
|
梅花皮荘の駐車場で出発準備 |
登り口の尾根の出会手前でワカン装着 |
登り口の尾根の出会 |
登り付いた尾根は急傾斜の痩せた尾根です。頼母木山までの間ではこの尾根の登り付きから大曲までが一番の難所だと思っています。雪の着き方によっては、たいへん危険な状況になります。上りはどうにでも登れますが、下りは尋常では行かなくなります。そうした事態に備えて8o×20mロープを2本用意しました。危険な状況の時であれば、ロープの支点を何処に取ろうかとか、ロープをどう流そうかとか、下りに備えて、あれこれ周囲を観察し、考えながら登らねばなりません。
幸い今日の雪の着き方はとても素直です。しかも絶好の晴天、ラッキーで、何の心配もいりません。何も考えず足まかせで、大曲に登り上がりました。
大曲を過ぎると尾根は広くなり、傾斜も緩くなります。 |
|
|
|
大曲に向かって登る |
大曲、急傾斜はここまで |
尾根の傾斜は緩くなります |
進むに従い尾根は広くなります。前方に十文字池がある棚状の地形が見えてくると、周囲も開けてきます。 |
|
|
|
尾根は広く、傾斜は緩くなります |
前方の棚状の個所に十文字池 |
飯豊の主稜が近くなります |
十文字池がある棚状地、もちろん池は見えません。前方にようやく西俣ノ峰が見えてきました。 |
|
|
|
十文字池がある棚状地 |
振り返れば倉手山 |
西俣ノ峰 |
空は晴れています。風はありません。快適な稜線歩きが続きます。真っ白く、滑らかな稜線の先に西俣の峰、もう間近になりました。 |
|
|
|
快適な稜線歩き |
なだらかな稜線が続きます |
真っ白い稜線の先、西俣ノ峰 |
やって来ました、もうひと頑張りで西俣ノ峰です。西俣ノ峰直下は傾斜が急で、雪の吹き溜まりになっていて、足が深く沈みます。でも楽山会の若手が力強い脚さばきでラッセルを押し切ってくれました。 |
|
|
|
直下のラッセル、若いってスバラシイ |
到着しました西俣の峰 |
ガンバレもう少しだ |
|
|
|
西俣ノ峰から、稜線前方頼母木山 |
奥は枯松山、手前ウサギダナイ |
杁差岳 |
西俣ノ峰で昼食を摂りました。今日は雪の状態がとても良く、お天気にも恵まれたので、思いのほか行程が捗りました。昼食もゆっくり摂れました。
雪山の下りは脚に負担がかからないのでとても快適です。体力的にも楽なので、周囲の景観を存分に楽しめます。ましてや晴天の雪尾根であればなおさら、もう言う事なしです。 |
|
|
|
西俣ノ峰で昼食 |
西俣ノ峰からの下り |
尾根のヤドリギ |
雪が安定していたので、大曲からの下りも、急で痩せた尾根部をさしたることなく無事に下りました。難所を越えた尾根の下端になると、雪が腐っていて、滑ったり、ひっくり返ったりする人もいて、賑やかでした
最後は、取り付いた箇所まで尾根を下らずに、行程をショートカットして、急斜面を平場に駆け降りました. |
|
|
|
難所を越え気が緩み、すべったり、転んだり |
ショートカット、急斜面を駆け下る |
駆け下る人を見上げる |
|
下りのパノラマ、前方手前倉手山、右奥ダイグラ尾根からの飯豊山 |