≪紀行文≫ |
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弥生の寒波の真っただ中での山行でした。
テレビの気象予報は山行前々日から寒波襲来と騒いでいました。山行前日には新潟市街中心部に5p積もるほどの降雪があり、実施が危ぶまれました。参加申し込みをしていた方々の中には、山行中止の連絡が来るだろうと待ち構えていた方もたくさんおられたようです。
前日夕刻発表の新潟市秋葉区の天気予報は、雪で降水確率90%、ただし降水量は0mm、また風速は3〜4mと告げていました。雨ではなく、雪で、降雪量は少なく、風がさほどでなければ大丈夫と計画通りに山行を実施することに決めました。
山行当日のお天気は時々雪が降る程度で、風は無く、冬季としてはまぁまぁ恵まれたと言えるお天気でした。おまけに前夜に積雪5p程度の降雪があり、木々の枝は綿帽子に包まれていて、思いもよらず雪景色の中の山行が楽しめました。
前夜に降った雪で矢代田駅周辺は白くなっていました。
昨年も同じ時期に西山三山を縦走していますが、工程のほとんどは土の上の歩きでしたが、今回は綿帽子の林の中を雪を踏み締めての歩きになりました。旧街道の入口に到着すると、木の枝が着雪で垂れ下がっていて“えっー、嫌だなぁ”と一瞬通過を躊躇しました。 |
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矢代田駅に集合、準備を整えます |
矢代田駅を背に出発 |
旧街道の入口、通れるのかと心配でした |
でも、こうした箇所の通過で被害を受けるのは先頭を歩く私だけで、2番手以下は被害を受けません。
意を決して旧街道に足を踏み入れたら、幸いなことに枝が道に垂れている個所は旧道の入口のみで、旧街道の中は快適な雪景色の道でした。
旧街道は山中の尾根道ですが、起伏が穏やかで、林道への出口近くには追立(おたて)地蔵の御堂があります。お堂の地蔵様にお詣りして、林道に降り、高山ぶどう園登山口に向いました。
高山ぶどう園登山口には広い駐車スペースとトイレがあります。もちろん駐車場は雪に埋まっていて車は入れませんが、トイレは使えました。 |
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旧街道は雪景色の道でした |
追立地蔵にお参りし、林道に出てきました |
高山ぶどう園登山口に到着 |
高山ぶどう園登山口からの登山道は緩やかでアップダウンもありません。割とあっさり山頂直下の仏路峠に到着し、山頂に上がりました。
雪がない季節には、4〜5歳と思える子供を連れたファミリーのハイキング姿もよく目にします。多少骨がある歩きをしたければ、途中の斜面から尾根に上がり、石油の里からの登山道に合流すれば、けっこうアップダウンを伴った歩きができます。 |
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パーティは整然と進みます |
仏路峠のお地蔵さん、菩提寺山の山頂直下 |
菩提寺山山頂の小屋 |
お天気のせいで山頂は私たちの貸し切りです。それぞれが思い思いの場所でしばし休息しました。 |
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菩提寺山山頂でしばし休憩 |
菩提寺山から林道に降りて、高立て山に向かいます。林道の雪は結構多く残っていました。寒波が来ているとは言っても、もう気温が高い時期なので、積もった雪はひと頃よりも柔らかくなっていて、新雪もあったので、時々足が深く入りました。 |
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菩提寺山を下ります |
林道に出ました |
高立山に向けて林道を進みます |
高立山で昼食を摂りました。高立山には小屋があり、運が良い人は小屋の中で食事が出来ました。 |
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高立山の登山口 |
高立山への登り |
高立山に到着 |
高立山から不動堂の前を通って林道に降り、林道を歩いて護摩堂山に向いました。
護摩堂山に向かう林道には、菩提寺山〜高立山間よりも雪が深く積もっていました。吹き溜まった個所では長靴の上まで雪が来ます。通れないことはないが、先頭の私は少々難儀するなと心配していたら、一人ワカンを持ってきているという参加者がいました。
早速ワカンを装着してもらい、4qほどの林道全区間を先頭で歩いてもらいました。
助かりました。 |
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高立山を下り林道に出る |
林道を護摩堂山 |
一人黙々と道付けをしてくれた方 |
雪深い林道歩きをようやく終えて、菅沢の護摩堂山登山口に到着しました。ワカンを持参してくれていた参加者のお陰で、登山口には予定時間通りに
到着できました。林道とは違い、登山道の積雪は薄っすらです。 |
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護摩堂山菅沢登山口 |
護摩堂山への上り |
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あじさい園に到着 |
茶屋 |
護摩堂城址に続々と到着 |
一般的な護摩堂山登山は護摩堂城址の往復です。
護摩堂山の標高最高点は護摩堂城址から南側に300mほど先のピークです。ピークの標高は268.3mで、一等三角点の補点が設置されています。このピークを多くの人が“護摩堂山三角点”と呼んでいます。
護摩堂城址で、通常の登山道を下る人と三角点を経由して下る人にパーティーを分けました。ほとんどの人が三角点を経由することにしましたが、8名が通常の登山道を下りました。
護摩堂山三角点への道は、晴れた日でも乾きが悪く滑り易い箇所があります。この日は雪解けでぐちゃぐちゃになっていました。また、三角点から反対側に下る道にも湿った急傾斜の個所があります。滑って転べば泥んこになるので、慎重に登り、慎重に下りました。幸い泥んこになった人はいませんでした。 |
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三角点への分岐部 |
三角点に向かう尾根の難所、慎重に慎重に |
三角点 |
三角点が設置されているピークを下って行くと、護摩堂山城址やあじさい園から田上の護摩堂山登山口に下る幅広い道に合流します。
下山した田上の登山口でパーティーを解散しました。
登山口から田上駅までの道のりは、追越歩道経由とゴルフ場下のトンネルを通る車道経由に分かれて歩きました。(おわり) |
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三角点からの下りの難所、慎重に、慎重に |
登山口に向かう登山道に合流、一安心です |
追越歩道の様子 |