会山行紀行文
No−T72
グレード:D
2016年
 11/23(水)
曇り時々晴れ
(みょうけんざん)
妙見山

  777m
参加者 (紀行文) 1866 S/T 
29名 (俳句) 557 T/K
(男性6名・女性23名) (写真) 1866 S/T
≪コースタイム≫
新潟駅南口7:40=磐越道・東北道=郡山南IC9:50=登山口10:15…コンクリート鳥居10:25…木の鳥居11:05…十字路11:10
…山頂(11:45-12:30)…十字路12:50…コンクリート鳥居13:20…登山口13:35…郡山南IC14:05=新潟駅南口17:00(解散)
≪紀行文≫
〜〜〜冬枯れの山を楽しむ〜〜〜

 今日の夜から本格的に寒さが到来し、東京にも11月としては54年ぶりの積雪が予想されると報道され、天気予報も楽観視できません。
 また、幸い大きな被害は無かったものの、前日はM7.4の地震が福島を含む東北地方に発生し、山行の実施について少し迷いましたが、今回のコースに危険な崖や落石の心配な箇所は無いことから、予定通り実施としました。

 出発時の新潟は細かな雨でしたが、郡山は曇り空、やや風が強く感じる天気です。寒さも感じましたが、歩きだしたら温かくなり快適なトレッキングとなりました。
 10分ほどでコンクリート製の鳥居をくぐると舗装が切れますが、道幅は広く勾配も緩くて歩きやすい道が続きます。
 この山は、かなり先まで車が入る広い道となっていますので、班に拘束されない自由な形での歩きとしました。

   (俳句)冬枯れの一の鳥居を先ずくぐり

中型バスはここまで、
広域農道から歩き始めます。
しばらくは田圃の中を歩きます。 間もなくコンクリート製の鳥居が出現

 既に葉が落ち切った雑木林、カサコソと気持よく落葉を踏みながらの歩き、皆さんの話も弾みます。
 40分ほどで歴史を感じる木製の鳥居をくぐり、更にその先には、高旗山方面からの登山道と交わる十字路となります。

   (俳句)落葉して雑木明るき登山道

この山は信仰の山、鳥居をくぐって・・・ 広い道、天気もまずまず フカフカの落葉が見持ちいい
木の鳥居「飯豊和気神社・いいとよわきじんじゃ」
感じの良い広場、左右からの道と交わる十字路です 十字路を過ぎ、道は少し狭くなります

 この十字路は感じの良い広場となっており、なにやら歴史を感じる石碑が幾つか建っています。
 「御大典記念碑」は天皇陛下の即位を記念したものと思われますが、かなり古く文字が消えかかっており、明治天皇なのかどの天皇なのか判断できません。
 また「盥盤」や「再興」の文字が刻まれた石碑には、文政九年の文字が見え、歴史を感じます。
 こうした石碑の説明板が欲しいところですが、なにも無いのが残念です。しかし感じの良い広場であり、かっては集会や祭祀などでも行われたのでしょうか?

   (俳句)手洗場(ちょうずば)の跡らしき石枯尾花  (俳句)傾(かし)ぎゐし御大典の碑落葉積む

「再興」の碑 「盥盤」の碑、裏には文政九年とあります 「御大典記念」とあるので、天皇の即位?

 この十字路を過ぎると、道は幾分狭くなり勾配もややキツクなって、いよいよ登山という感じとなります。ここからは体制を整えて、班編成の順番で登ります。
 高度が上がるにつれて、葉が落ちた木々の間から麓の集落などの様子も見えてきました。
落葉を踏みながら快適に登ります 葉の落ちた木々の間から
麓の様子も見えます
山頂の「飯豊和気神社」に到着

 順調に登って山頂の「飯豊和気神社」に到着しましたが、風が強くなり粉雪も舞ってきました。寒さも強く感じます。
 神社の廻廊で風を避けて昼食です。でも流石は新潟の人たち、寒さにも風にも耐えて笑い声と共に悠然と食事を摂りました。(こんな寒さなんて、新潟からみれば何でもない?)

   (俳句)冬木立透け里見ゆる峰の宮   (俳句) 廻廊を借りし昼餉や小雪舞ふ

この頃より風強く粉雪が舞う天気となります 神社軒下をお借りして昼食

 神社の裏には4等三角点がありましたが、他にも三角点?らしき標柱が2本も・・説明が欲しいと思いました。
神社裏の小高い丘に4等三角点、三つもありました

 山頂から下山にかかると、すぐに寒さもなく日差しも出てきて快適な歩きが楽しめました。
 登ってきた道を忠実に下って、全員元気にバスへと戻ってきました。

   (俳句)冬日差しありて嬉しき下山道   (俳句)下山してあざみ二輪の忘れ花

下山にかかれば、嘘のように日差しがでて気持良い フカフカの落葉に足首も隠れます


 心配された天候もまずまずで、この季節らしい冬枯れの山を楽しむことが出来て本当に良かった。


 これを以って、自分が担当する今年のトレッキング山行は皆さんのご協力を得て、無事に終わりとなりました。

 また来年も、安全登山に徹して楽しみたいと思いつつ帰ってきました。
神社前で集合写真、寒さも吹っ飛ぶ笑顔

      (妙見山と飯豊神社について)
 妙見山と名のつく山は、全国に51座あるらしく、特に西日本に多いと聞きます。
 また、妙見菩薩は北極星を神格化した菩薩であり、国土を守り、災難を除き、長寿をもたらすとされます。眼病平癒・安産・良縁にご利益があるとも言われ、密教ならびに日蓮宗で祭祀します。
 妙見山の山名なのに、山頂には「飯豊和気神社(いいとよわきじんじゃ)」が建ちます。この神社は飯豊山とは関係なく、五穀豊穣の神様らしい。また、遠くから見るとお椀にご飯を盛ったように見える事から、地元では「飯森山(いいもりやま)」とも呼ばれていると言います。