≪紀行文≫ |
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〜〜〜今回のコースは、なかなかのコース〜〜〜 |
新潟を定刻に出発。巻潟東ICで2名の方が乗車。全員揃ったところでリーダーから本日の行程と注意事項の説明があった。
裏巻機のトレッキングコースは紅葉の渓谷美のほか、不動の滝、夫婦滝、ポットホール(甌穴)などの見どころがいっぱいある。
コースは片側がキレ落ちた断崖になっているので、すれ違い時や写真撮影時は必ず立ち止まること。
渡渉箇所や梯子箇所もあるので足を滑らせないよう注意すること。
昨年は、坪池沢の増水で渡渉が危険のため引き返したとのこと。
現地に行って雨などの悪天候の場合は、2ヶ所の観光スポット@三国街道塩沢宿牧之通りかA八海山醸造所のどちらかにしたいと考えている。
出発直後の上空は雨雲が覆っており、路面は小雨で濡れていた。山は雨かなとみなさんの心配そうな表情が見て取れる。なかには中止の電話があるものと思っていたという声が聞こえてきた。晴れることを祈るばかりである。
中越方面に差し掛かると路面は乾いている。バスの車窓の前方に見える里の山々の稜線がだんだん明るくなってきた。晴れるかもしれないという期待が大きくなる。関越道大和PAを降りて五十沢キャンプ場に向かう。
五十沢キャンプ場のゲートで環境整備協力金(@300)を払って、バスは狭い道を通ってみやて小屋(森林公園「天竺の里」駐車場)に到着。 駐車場には1台も車がなかったのですれ違い時間のロスもなくゆとりのトレッキングができるだろう。
各人、手際よく準備に取り掛かる。切れ落ちた断崖の道がつづくところでは雨具の着用が難しいことから出発時から着ていくことにした。
ストレッチを済ませ、各班の点呼が終わると裏巻機渓谷トレッキングの出発である。ここから見えるはずの巻機山・割引岳の山頂は、ガスがかかっていて見えなかったが、渓谷の上空は、ガスが覆っているものの見通しが良く素晴らしい景色が眼前に広がっていた。
裏巻機渓谷は、巻機山の北面を源流域とする五十沢川によって創り出されており、深いV字形の谷や巨大な転石による峻厳な地形を形成している。
標高約630mのみやて小屋から永松発電所「取水口」まで標高差は約20mだからほとんど標高差はない。
両岸には見上げるほどの岩壁が連なり、渓谷沿いの左岸2.5kmの片側が切れ落ちた険しい断崖絶壁を削って作られた遊歩道を慎重に歩く。
肩幅ほどの急峻な道をロープ頼りに歩く危険箇所などもあり、下をのぞくとスリルを通り越して恐怖で足が竦む思いである。
終点の取水口までの間に大小4つの渡渉点(割石沢・坪池沢・大ヒド沢・小滝沢)があったが、水量が少なかったので問題なく通過することができた。しかし、渡渉点の取付きには濡れて滑りそうな岩、急な木製・鉄製の階段やロープなどがある危険な箇所ではリーダーが手を差し伸べて手助けしてくれたので全員が無事通過することができた。 |
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割石沢(2131) |
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みやて小屋前で集合写真(2131) |
わき見注意(1914) |
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坪池沢(2131) |
V字狭の清流(1914) |
片側切れ落ちた道を慎重に進む(1914) |
五十沢川の上流域は、今日の折り返し点の取水口までは危険を感じながらも次々と素晴らしい景色が眼前や眼下に展開するので楽しさも倍増である。遊歩道沿いには、胎内潜りや不治心得の岩などもあった。落差およそ30メートルの不動滝や水量が少なく片一方しか流れ落ちていなかった夫婦滝。取水口付近では、「ポットホール」(甌穴)を見ることができた。何千年という長い年月を経過して出来上がったものだろう。 |
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通れるかな?胎内潜り(1914) |
夫婦滝(1914) |
ポットホール(2131) |
取水口で一休みしてから折り返しの復路につく。帰りの景色は、また往路の時と違った新鮮な景観が堪能できる。いつの間にか渓谷は明るくなっていた。上空には青空がのぞき、紅葉は陽光を浴びていよいよ美しさを増している。
前方から一人の女性が歩いてくる今日初めて人に会った。みやて小屋に到着。
駐車場には上信観光のバスが待っていてくれた。駐車場には他に横浜ナンバーの軽自動車が1台。 |
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終点の取水口(2131) |
終点付近の渓谷美(1914) |
胎内潜りを通過して(2131) |
巻機山を仰ぎ見ると山頂部はガスが晴れて、白い冠雪をのぞかせていた。山はもう冬の装いである。
広場で陽を浴びながら昼食とする。
食事が終わってから希望者を募って1時間ほど森林公園「天竺の里」を散策する。見どころは暗がりの岩屋に生息しているヒカリ苔で、日中は明るいので光っているかどうか見にくい。ライトを照らして覗き込むようにしてなんとか見ることができた。 |
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ロープに捕まりながら(1914) |
覗いているのは?(2131) |
ヒカリゴケ(2131) |