≪紀行文≫ |
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〜〜〜展望の山に来て展望ナシ!〜〜〜 |
今年は台風の当たり年?、この山行も数日前から台風の影響が心配され、実施するか中止するか悩みました。昨年も雨のため登られず、なんとか晴れて欲しいと祈る気持ちでした。
前日になって、ようやく台風がそれたようで実行する事としましたが、次に心配されるのは台風の影響による雨のことです。
満員の33人乗りバスで新潟県内を走る時は曇りですが、雨の心配はまず無さそう。遠くの山々もスッキリと見えています。
しかし、富山県に入った途端に黒くて低い雲、山並みも深いガスで見えません。
バスを降りる頃は幾分明るさも見えてきた感じですが、今日は終始雨の心配をしながらの山行となりそうです。 |
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円錐形が美しい、ネットから戴きました。 |
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登山口。立山室堂へのメイン道路に面し、鉄道の「横江駅」に隣接。駅から登られる山なのです。 |
案内板には登山口となっていますが、本当の登山口は林道を30分ほど歩いた先です。
(山名について)書籍「富山の百山」などでは「とがりやま」、駐車場では方言?の「とんがりやま」となっています。
仕度を整え、民家の横を抜けて林道歩きとなります。前日の雨による斜面崩壊箇所を抜けるというハプニングもありましたが、ともかく無事に登山口に到着。気合を入れ直して出発です。
(俳句)秋出水倒木と土砂道ふさぐ
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先日来の雨による崩壊地 |
登山口、装備を点検してこれより山中です。 |
登山道の中ほどまでは、右手に沢を見ながらの緩い傾斜が続きます。広くて安全な道ですが、何分にも湿度が高い! 雨こそ降りませんが、流れる汗を拭いつつ登り続けます。 |
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沢沿いの緩い道 |
水場があってホッとします。 |
汗を拭きつつ頑張ります。 |
沢を離れてからは、やや傾斜も急になる登山道ですが、幾分湿度も少なく感じるようになります。
ピラミッド型の円錐形の山、左右に緩く折り返しながらの道が続き、やがて階段を登り切って山頂です。
(俳句)七曲り過ぎし急登秋の汗 (俳句)辿りつく山頂は霧山見えず
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最後の階段を登り切れば、山頂に飛び出します。 |
低山ではありますが、遠くからでもその円錐形の姿が見えており、幾つかの伝説やエピソードもある尖山、知られている話だけでも以下の通りです。
@人工的に作られたピラミッド説 A北側斜面に石垣が発見された、山頂で祭祀道具が発掘されている
BUFOの目撃情報が幾つかある C山頂にはミステリーサークルがあり磁場が狂っている
D近くの広場は古来の空港跡である、またはUFOの発着場跡らしい E飛騨の位山や信州の皆神山との関係
F埋蔵金の鍬崎山との因縁 G最近ではパワースポット説もある。
ACなどは学術調査の結果、証明されています。 |
心配された雨も降らないようなので、山頂広場でゆっくりと昼食としました。
食事の後は、TKさんによるお点前を頂いたりしました。
晴れていれば、立山連峰〜剱岳〜毛勝三山の連なる大パノラマが楽しめるのですが、生憎の深いガス、展望版によってその風景を想像してみるしかありません。
山頂の一部では磁石が狂うそうですが、流石に三角点の上では正確に作動しました。
(俳句)富山湾あたりから霧晴れてきし
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展望版、晴れていれば雄大な風景が・・・ |
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山頂でゆっくりと昼食タイム |
山頂での集合写真、バックの富山平野や富山湾方面はガスが切れてきました。 |
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TKさんのお点前を頂く。 |
磁石を乗せてみる。正確でした。 |
展望は絵で想像してみる・・ |
山頂でゆっくりと休憩の後、来た道を戻ります。展望こそ得られなかったものの雨にも打たれず、参加の皆さんからは、久しぶりの仲間と和気藹々と歩いた満足感が伝わってきました。 |
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幸いにも雨に遭うことも無く、全員無事に下山しました。 |
下山後は、黒部市に移動して、「世界のYKK」黒部工場に隣接の「YKKセンターパーク」を見学しました。
YKKのプロフィール紹介、各種の製品紹介、ファスナーやサッシの作られ方、創業者の紹介など、なかなか見応え充分の内容でした。(残念ながら写真撮影は禁止)
今回は時間が無くて充分に見られませんでしたが、機会があれば、外の“ふるさとの森”や“さくらの森”、吉田科学館を含めてゆっくり見学したい施設でした。
(俳句)YKK一色の町秋色に
昨年も計画しましたが荒天のため登られず、リーダーを務めた身としては、二度目の正直?で今年は実行できて良かった!と安堵しました。
しかし、展望の山に来て展望が無かったことの無念さは残ります。機会があれば、晴天の展望を求めて、いつの日か再チャレンジしたいと思いました。 |
(クリックで拡大) |
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YKKセンターパーク見取図 |
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