会山行紀行文
No-T37
グレード:E
2016年
 7月3日(日)
雨後弱雨後晴れ
(ゆめみだいら)
夢見平散策

  
参加者 (紀行文) 1507 N/0 
9名 (俳句) 557 T/K
(女性9名) (写真) 1507 N/O
≪コースタイム≫
新潟駅南口(7:15)=妙高高原IC(9:25)=乙見湖休憩舎P(10:00)…乙見湖休憩舎(10:00-11:00)…夢見平散策(11:00-13:10)
…乙見湖休憩舎(13:10-14:20)=妙高高原IC(14:50)=新潟駅南口(19:10)
≪紀行文≫
~~~雨降って白樺瑞々しい中の歩きやがて陽も射して~~~

 数日前から「妙高市」の天気予報に眼が離せませんでした。
 前日になり、いよいよ最後の判断を迫られる日になりました。
 9時までは雨・9~12時までも雨。12時以降は曇りマーク。

 うん!これなら何とか行けそうだ!
 前日には事務局からの問い合わせがありました。
 私が決行した理由は
 ①  駐車場には乙見湖休憩舎があり、雨宿りが出来ること。
 ②  トレッキングEコースなので、歩行時間は≒2時間、空模様を見て歩き出せること。
 ③  最悪の場合は一日、休憩舎で食べて、お喋りしても良いかなと。

 北陸道を走っている時には時折驟雨のような雨が降ったり、小ぶりになったりと目まぐるしく変化しています。これも大気が不安定で、場所によって雨の量が変化しているのでしょう。
 やがて上信越道に入ると雨の勢いは落ちました。

 乙見湖休憩舎は昨年の「笹ヶ峰トレッキング」の折に昼食を食べた場所で、とても綺麗で広く、もてなしも良かった処でした。

 雨は大降りではありませんが、ひとまず中に入り、スタッフの方に休憩させて頂くことをお願いします。
 2階は靴を脱いで上がるようになっていて、畳が敷いてあり丸テーブルもあります。
 が、皆は正座よりも階下の椅子とテーブルの方が良いと言うので、階下のテーブルと椅子に落ち着きました。
 まずは、恒例のKさんによるお点前のお茶席となりました。
 今日は小人数なので、お菓子を奮発して持ってきました。
 その他にもお菓子、食前のデザート等々並びました。
 まずは「乙見湖を愛する、守る会」のスタッフの方へお点前を。

 【山小屋の主(あるじ)もまじへ梅雨手前】  T/K
 【梅雨止まず山小屋しばしお茶席に】     N/O

 実は私は大失敗をしました。
 本日利用のジャンボタクシーは、私達を降ろすと給油と昼食調達の為に下りて行きました。
 その車の中にデジカメを忘れたのです。
 仕方ないので、本日の写真は全部スマホです。
 シャッターを押すときに手振れで幾枚かがピンボケになって掲載出来る状態ではありませんでした。

 小屋スタッフのお二人は豪華なお菓子とお点前に恐縮しながらも喜ばれて頂いていました。
 私達も順にお点前を頂いている内に「雨上がったようだよ!」との声に仕度をして、お昼は多少遅くなるけれど此処で帰ってからにして身軽で行きましょうと言うことで雨具を着込み出発しました。 

 【百段を一気に登り梅雨のダム】
                  
T/K 

(クリックで拡大)
Kさんのお点前  正確には百十六段の階段  本日歩いたコース ダムサイトを上がり
左曲がりに周回しました

 【梅雨霧に隠れし山の名を探す】 N/O
 【雨ふふむ矢車草の花重し】 
T/K

 6月5日に下見に来た時には焼山からの噴煙まで見えたのですが・・・
ダムサイト上がった場所から見える
山の案内
本日歩くコースの案内(赤字マーク) 矢車草

 ふと足元を見ると道を蛙がよぎって行きました。
 こんな光景もピンボケ写真と俳句で、小雨ならではですね。

 【走り根をぴょん々よぎる雨蛙】

 蓑の池、もう少し早い時期ですとサンチョウオウの卵が浮かんでいます。
夢の平遊歩道を進みます 蓑の池

 夢見平遊歩道には、小さい沢、橋、巨木、木のトンネル、湿原、等々、そのようなものには全て名称が付されています。

 これも地元の「夢見平を愛する、守るスタッフ」の方の愛情の証と想像致します。

 【青しだを洗ふ天狗の涙川】 T/K
稲荷神社(何故此処に稲荷神社?) 稲荷神社のご神木ミズナラ(水楢) 樹齢800~1000年
 「神彦と 秋姫きどる 秋の庭」 天仁橋 天狗の涙川

 橅林、岳樺、白樺等々木々も僅かの距離で微妙に変化しています。
夫婦泉、冷たい水で一時喉を潤します。「何故 夫婦なの?」 岳樺

 広い湿原に出ました。晴れていれば此処でお昼の予定でした。
 雨は上がりました!木々の葉を通して木漏れ日も射してきています。

 薄っすらと妙高山の外輪山が見えるようになりました。

 今は終わった水芭蕉で覆われていますが、湿原の花が咲く頃には見事なのでしょうね。
 【梅雨に立つ夢見平の観世音】
                      T/K

 【白樺の明るき林梅雨晴るる】 
                      T/K
夢見平湿原 湿原と対峙して観世音菩薩
白樺林   しょうぶ池

 【トンネルを作る 真白きずみの花】 T/K 
ズミトンネル  
 
 僅か2時間の散策でしたが、名前の付いた橋、道、木々、泉等々見て、そして天気も雨具を着ての出発から青空と白い雲が見えるほどに変化していきました。

 花の数は端境期と言うのでしょうか6月5日よりは少なかったでしたが、木々の変化を楽しむことが出来ました。

 休憩舎へ戻り、出かける時に「帰ってきたら頂くので筍汁9人前残して置いて下さい!」と頼んだ筍汁をお供に遅めのお昼を頂きました。
 姫タケノコと鯖水煮缶、ベーコンが入った具たくさんの味噌汁でした。

 【歩き終え 筍汁に 下つづみ】 T/K
.
 最後に休憩舎スタッフの方から撮って頂きました。又来年来ますね~~
ダムサイト上から俯瞰する
 私のお昼 晴れて良かったね! 

 時間の余裕もあったのですが、早めに帰りたいと希望の方がいて滝見学は止めて新潟へと戻ることにしました。
 来る時のあの土砂降りは何処へ!

 【梅雨晴れの木漏れ日の帰路満ちたりし】T/K

 笹ヶ峰をジグザグに下りながら眼下には野尻湖がくっきりと見下ろせます。

 【野尻湖を見下ろす丘の梅雨晴るる】N/O

 欲を言えば、期待外れを言えばキリがないですが、我が会の先輩女史はポジティブ思考で、雨なら雨を楽しむ。霧なら霧を満喫する。晴れれば晴れて良かった!と満足しています。
 大勢の方の参加は得られずに少人数であれば、纏まり易くて良いよ!との声聞こえます。

 笹ヶ峰、夢見平一帯は、地元の愛する、守る会の方々の努力で成り立っています。   

≪本日他に出逢えた花≫ピンクのショウキラン(鍾馗蘭)がピンボケになりとても載せられません(残念)

 乙見湖休憩舎のHPにはほぼ毎日と言って言いほどの笹ヶ峰や夢見平の様子が更新されています。
 休憩舎のスタッフ室を覗くとパソコンが見えました。
 会のHPに今日の記事を載せたら連絡しますと約束してきました。

 妙高山や火打山に登るのも楽しみですが笹ヶ峰や夢見平をじっくり観察するのも良いですね。