会山行紀行文
No−T33
グレード:E
2016年
 4月14日(木)
晴れ
福島潟菜の花

市島邸庭園梅(桜)林
参加者 (紀行文) 2097 T/Y 
21名
(男性11名・女性10名) (写真) 2097 T/Y
≪コースタイム≫
新潟駅南口(9:00)=水の駅「ビュー福島潟」(9:45-10:00)=福島潟(10:10)…福島潟半周自然めぐり(10:12-12:05)
…ビュー福島潟(昼食・施設見学)(12:10-13:40)…菜の花…雁晴れ舎(14:35-48)=市島邸(施設見学・庭園梅林)(15:00-16:00)
=新潟駅南口(16:40)
≪紀行文≫
〜〜〜雪景色の飯豊連峰を背景に、約5ヘクタールの鮮やかな満開の菜の花に感動!〜〜〜

 地元北区の観光地・福島潟を会員の皆様に紹介したくて鮮やかな菜の花が満開の時期の春の福島潟をコースに選びました。

 当初は、福島潟一周自然めぐりと考えていましたが、福島潟からかなり離れた普通の道路を歩かないと一周が出来ないし、車が通り・距離もかなりあるとビュー福島潟の自然指導員からお聞きし、安全な福島潟湖畔を巡る半周自然めぐりとし、初めてのグレードEとしました。
 しかし、来年以降ほぼ湖畔を一周する散策路ができるそうですので、何時かは一周コースを計画したいと思います。

 福島潟は潟と名のつく湖の中では新潟市最大の湖で、220種類以上の野鳥、450種類以上の植物が確認されている自然の宝庫です。
 春の福島潟は菜の花が満開!雪景色の飯豊連峰・五頭連峰を背景に、約5ヘクタールの菜の花畑を楽しむことができます。

 今回の福島潟半周自然めぐり・潟来亭〜菜の花〜雁晴れ舎は、水の駅「ビュー福島潟」の佐久間自然指導員から説明を行ってもらいました。

 前日までの予報は曇り時々雨でしたが、当日は見事に晴れ渡って、暖かくそよ風が気持ち良い絶好のトレッキング日和となりました。 

 なお、今回参加して頂きましたT/Kさんから作っていただきました俳句も添えさせていただきました。

 福島潟半周自然めぐりは、通常の歩きで約30分のところを花や潟の自然など説明を受けながら1時間30分でゆっくりと歩きました。

 俳句)潟は今日菜の花色に明るくて     

 俳句)鬼蓮(オニバス)は眠り土堤には犬ふぐり
水の駅「ビュー福島潟」の丁度反対にある
観察やぐらの駐車場に到着
「オニバス自生池」から説明を受ける  中央の方がご説明頂いた
水の駅「ビュー福島潟」佐久間自然指導員 
オニバス自生池・福島潟の先に
「ビュー福島潟」が見える、あそこまで歩く
早春の花「星の瞳」(オオイヌノフグリ)、
花言葉は「忠実」「信頼」「清らか」 
潟のほとりに咲く花々  

 この自然は「日本の自然百選」「にいがた景勝百選」「遊歩百選」などに選ばれています。福島潟はオオヒシクイやオニバスをはじめとして貴重な動植物が数多く生活しており、全国でも有数の自然豊かな場所です。

 俳句)ニ百本トンネル作る花の道

 俳句)崩れゐし潟船もあり踊子草

 俳句)花筏(いかだ)ゆっくり潟を流れをり

桜の花の先に福島潟と
水の駅「ビュー福島潟」
オニバス自生池の畔の
珍しい花々の説明受ける
これから歩く潟に添う桜並木
潟の周りを歩く、そよ風が気持ち良い
絶好のトレッキング日和
仕掛け網や刺し網をする拠点となった
「ヨウモツ小屋」(潟の中の円形)
菜の花に大敵な大根の花、
あれば直ぐ抜くそうです
福島潟干拓地の拠点、
今は鳥類観察ステーションになっている 
オニバス自生池と桜並木  珍しい福島潟の漁船 

 いろりがあるヨシ葺き屋根の無料の休憩交流施設「潟来亭」に到着。
 「潟来亭」は、潟端の昔の民家を模して再現した建物です。

 潟の息吹を感じながら、菜の花畑のそばでT/Kさんの自然を背景に茶筵 (むしろ) を延べて景色を賞しながら行う茶会・野点です。

 k/Hさんからは、美味しいおはぎを作っていただき皆さんに味わっていただきました。

 俳句)
 菜の花を背に潟の辺の野点かな
遊潟広場を歩くとこちらにも菜の花が、
その先に水の駅「ビュー福島潟」
道路に出て雁かけ橋を渡り、
水の駅「ビュー福島潟」へ 
潟来亭で休憩 お茶会していただきました 潟来亭の縁側でお茶をいただきました

 福島潟の全景が楽しめる地上29メートル最上階6階展望ホールは、自然と文化情報発信のための様々な講演会、シンポジウム、ミニコンサートなどが開催される場所ですが、今日は我々のために昼食会場とさせていただきました。

 水の駅「ビュー福島潟」は、地下1階、地上7階、高さ29m。

 3階からは全面ガラス張りで360度の展望が楽しめる場所で、福島潟と人との関わりの歴史などを紹介し、国の天然記念物「オオヒシクイ」や希少植物「オニバス」を中心に潟の動植物などを展示しており、それも佐久間自然指導員から説明を行ってもらいました。

 俳句)十三の川集ふ潟榛(はん)芽吹く

 俳句)野焼跡つんゝつんと葦の角(つの)

 俳句)野焼跡黒々として潟の島
水の駅「ビュー福島潟」
6階の展望ホールで昼食
「ビュー福島潟」屋上からの福島潟全景 「ビュー福島潟」屋上で説明を聴く 館内で国の天然記念物「オオヒシクイ」や
希少植物「オニバス」を中心に潟の
動植物などを展示物の説明を受ける

 午後からは、メーンである菜の花の中を散策し、撮影ポイントが多いのであちこちで撮影タイムを取りました。

 俳句)ひしくいは帰りの菜の花一面に

菜の花畑を歩く、ヨシ葺き屋根の潟来亭 
福島潟菜の花の前で集合写真 一面の菜の花と五頭連邦
潟の縁まで歩く途中
ヒバリの鳴き声が聞こえた
福島潟の畔でヒシ探し 福島潟のヒシ

 水の公園 福島潟の自然学習園ゾーンは、子どもから大人まで、実際に潟の動植物にふれたり、観察しながら学習する場、自然保護について理解を深めるゾーンで、特にハンノキ、絶滅危惧種のサワオグルマを説明していただいた。

 雁晴れ舎は、国指定福島潟鳥獣保護区管理棟として野鳥等の観察施設で、まだもうすぐ渡っていくカモが残っているので、観察しました。
絶滅危惧種のサワオグルマを育てている 雁晴れ舎に向かう途中のハンノキ並木と
小学生が育てた菜の花畑
カモを待ち伏せして小屋の小窓から
鉄砲を構え待ち伏せする「カモウチ小屋」 
絶滅危惧種の
サワオグルマが群生場所の説明を聴く
中央右の雁晴れ舎に行く途中の
自然学習園の池
雁晴れ舎に到着
 望遠鏡で水鳥でなく、山を観察中?  雁晴れ舎屋上から福島潟  佐久間自然指導員にお礼

 越後屈指の豪農 市島邸でも邸内説明を受け、明治初期の優雅な佇まいの中で枝垂れ桜を楽しみました。
 市島邸は、明治初期の代表的住宅建築として簡素優雅の作風を示しており、これを囲む水池を配した8000余坪の広大な回遊式庭園は、自然の風致に富み、広い池を取り巻く樹木はそれぞれの四季を映していました。

 俳句)花屑を踏み豪農の庭に入る

市島邸でも邸内説明を受ける
市島邸で集合写真 表門

 俳句)落椿苔にほつゝ庭広し   

 俳句)囀りを聞き広き庭一巡り

賓客の接待に充てた水月庵からお庭 帳場 家族の住まいであった93畳の南山亭
広い庭です 毎月1回村中の人々を集め
僧侶を招いて行った説教所
立派な梅林は既に散っていたが、
玄関にあった枝垂桜3本が綺麗

 今日は、見事に晴れ渡って、暖かくそよ風が気持ち良い絶好のトレッキング日和で事故もなく終了いたしました。
 これも、SL、班長、会計さんとメンバーの皆さんに恵まれたおかげです。
 これからも、山行でご一緒することがあると思いますが、今後ともよろしくお願いします。