≪紀行文≫ |
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早朝の新潟は寒い雪の朝となった。県境を越えるころから青空が見えてくる。猪苗代から先は早春の山里の風景が続く。
あぶくま洞の入口に着くと陽射しのぬくもりが感じられるようないい天気になった。
セメントの原料を採掘したと見られる石灰岩の斜面には芽吹きの気配が感じられる。
長い風除トンネルを降りて洞窟の入口に着くと、派手なイルミネーションが迎えてくれる。 |
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(俳句)山旅の朝ふんはりと春の雪 |
洞窟の入口へ続く長いトンネルを降りる |
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赤・緑・青・紫の鮮やかな
イルミネーションに誘われる |
記念撮影用の椅子の後には私たちが
通り過ぎるのを待つカップルがいた |
「妖怪の塔」は宇宙人のようにも見える |
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年間を通して15℃という洞内は暖かく感じられる。
頭をぶっつけそうな狭い道、天然の要塞を思わせるような高い天井の大広間と変化に富む道が続く。
全長約600mの洞内に続く鍾乳石は種類と数の多さでは東洋一と言われるそうだ。
さすがに、別の星に来たような不思議な世界だ。
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洞内は年間を通して15℃、
この時期は暖かく感じられる |
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あぶくま洞最大のホール「滝根御殿」は地底のファンタジー
(俳句)ガウディのドームにも似し春の洞 |
「白銀の滝」の前の妖怪のような鍾乳石 |
洞窟を出ると雲が多くなり、寒くなってきたので、予約をしておいた「天地人館」で昼食を食べる。 |
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洞内に眠る「あぶくまわいん」は
2000円、安いか! |
まぶしい光の道は、さあ買ってとばかり、
お土産屋さんへと続く |
「天地人館」でゆっくりと昼食をとる。 |
仙台平キャンプ場まではバスで10分程度。
バスを降りると昨夜降ったような雪が積もっていて、寒くなってきたので一枚着る。
大多鬼丸が戦時食糧軍資金、金銀宝物などを貯えたと伝えられる「鬼穴」に向かう。
鬼穴への下りは、落ち葉や泥で滑りやすい。
あぶくま洞にも続いているという鬼穴からは生暖かい風が吹いてくる。金銀財宝を守る鬼丸の怨念か・・・
早々に、鬼穴から戻り、仙台平の頂上へ向かう。
山頂には鬼丸の首塚があった。
山頂付近は牛の放牧がされているということで、宝物が散在している。
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仙台平キャンプ場には
昨夜降ったような雪があった。 |
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(俳句)鬼穴へ春の雪踏み山くだる |
(俳句)鬼穴の吹き出す風の暖かし |
(俳句)首塚のある高原に春の雪 |
仙台平ドリーネの近くまで行って観察するが、窪みが分かりにくい。
下山途中の道で窪みがよく分かる所があった。 |
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仙台平ドリーネの見学に向かう。 |
仙台平頂上の三角点にタッチ。 |
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(俳句)大石の多きドリーネ春の雪 |
大多鬼丸の伝説記念碑。
楽山会にも鬼丸のそっくりさんがいた! |
帰途の車窓からは、あちら、こちらの民家の庭先で開花を待つしだれ桜が見られた。
いい旅でした。
素晴らしい早春のトレッキングを実施してくださったリーダーの1862 Y/Iさんに感謝、感謝。
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帰りのバスに乗る。いい旅でした。 |