≪紀行文≫ |
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2日間に亘加茂市の「粟ヶ岳県民休養地ビジタ−センタ−」にて初級者を対象に「地形図の利用法及びロ−プワ−クの初歩」と題して実施されました。参加者は28名。その内新潟楽山会から5名の参加がありました。
7月2日(土)は新潟県山岳協会遭難対策委員の新保雅稔氏から地図読みの基本を教わりました。
模型を使い等高線と断面図、尾根線と谷線、地図とコンパスの利用法は実際に高校の登山部に使用しているものを使っての説明でしたので本格的で分かりやすかったです。
続いて新潟県警察本部の玉木大二朗氏より「山岳遭難救助の実際」と題してお話をお聞きしました。
全国の山岳遭難は平成27年度2,508件、3,043人、死者298人で年々増加してきている。
態様は多い順から道迷いが1位で滑落、病気、はち刺れ、野生動物の襲撃、転倒、悪天、雪崩、疲労となっている。 |
多くの滑落、転倒、疲労等は道迷いが原因です、これらを含めるといかに「道迷い」が多いかです。
水分補給、栄養補給では喉が渇いたらもう遅い、お腹がすいたらもう遅い、すでに脱水症状が始まっています。
喉が渇く前に、お腹がすく前に食べないとダメとのこと。
山岳遭難事故の平成27年度新潟県の山別では、多い順に
八海山が8件、巻機山7、妙高山7、火打山5、越後駒ヶ岳4、平票山3、
神楽ヶ峰2、角田山2、頸城駒ケ岳2、万太郎山2、中ノ岳2、二王子岳2、
白山2、前山2と続く。
長野、北海道、富山、東京に次いで多い県です。 |
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熊の出没が続発している。ラジオや鈴笛を鳴らして知らせるのが一般的のようですが、実際「熊とバッタリ出会ったら、さあ〜どうする」
@目をそらさず静かに後ずさりするのが一般的だそうです。しかしそのようにうまくいくかどうか?。
A大きな声で「ウオ−」と叫んで一目散に逃げたら熊も「ウオ−」と言って逃げたとの報告もあり熊も人間が怖いのは間違いなさそうです。
Bクマスプレ−は1〜2メ−トルの直近でしか威力が発揮しないそうで、果たして実際にはすぐに取り出せるか?。
北海道警察ではパトカ−などに常備しているとのこと。
7月3日(日)は遭難対策委員の方から実技を教わった。
ビジタ−センタ−から粟ケ岳中央ハイキングコ−スを、前日教わった地図とコンパスで「地図読み」の実地練習をやった。
案内は雨天決行となっていたが、私は雨とヒルが怖くて急遽欠席しました。
実際朝から強い雨が降っていて中止になるのではと思っていたが、案内通り実施された。
全員がヒルにかまれ大変だったようで貴重な体験をされた様でした。
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新潟県山岳協会の「安全登山講習会」は毎年実施しています。
3月に@「残雪期の安全登山講習会」、
7月にA「地図読み安全登山講習会」
10月にB「レスキュ−安全登山講習会」が予定されています。
いずれも初級者を対象にして行われます。
毎回内容が違っていて何度参加しても為になります、教える方は出来るまで丁寧に教えてくれます、復習の意味でも良いと思います。
皆さんも機会があったらぜひ参加してみてください。 |
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