会山行紀行文
No−132
グレード:C上
2016年
 11.06(日)
晴れ
(こうさぎさん)
光兎山

  966m
参加者 (紀行文) 2224 S/K 
17名
(男性8名・女性9名) (写真)2224S/K 1866S/T
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:10)=中束登山口(7:30)…千刈分岐(8:20)…虚空蔵峰(8:55)…観音峰(9:16)…雷峰(10:00)…光兎山頂(11:00-11:35)…雷峰(12:20)…観音峰(12:55)…虚空蔵峰(13:20)…中束登山口(14:30)=新潟駅南口(16:30)
≪紀行文≫
〜〜〜県北の名峰、錦秋の光兎山を堪能しました!〜〜〜

 今日は関川村の名峰 光兎山(こうさぎさん966.3m)に登ります。
 光兎山の名前の由来は雪解けの頃、山頂直下に「立ち兎」の雪形が現れることからきているとのこと。 又、この山は江戸時代に伊能忠敬が日本全国を測量し、地図をつくった際に測量基点とした歴史のある山としても知られているそうです。
こ の山の山行は、この数年は6月に実施しておりましたが、今年は7月の実施予定が荒天で中止になったため、今回は秋季の再計画となりました。
 紅葉の光兎山の山容は如何にと期待して出発しました。ただ少し心配なことは、この時季、日没の早さと風の冷たさです。なにしろ今日は暦の上では「立冬」の前日ですから。

 途中バスは「光兎神社」に立ち寄り登山の安全祈願をして中束(なかまるけ)の登山口からスタートしました。
 登山道は数日前の荒天でかなり歩きにくいのではないかと覚悟をしてきましたが杞憂でした。
 赤松林の中、落ち葉の絨毯を敷き詰めた穏やかな坂道をゆっくり登ります。風も強くありません
 「きのこないかしら?松茸・・」など軽口もでます。
まず光兎神社で安全祈願 落ち葉を踏みしめて 緩い尾根をしばらく登る

歩きはじめて50分ほどで千刈(ちがり)コースとの分岐になります。この辺りからはブナの原生林がつづきます。坂もかなりきつくなってきましたが全員元気いっぱい。
千刈(せんがり)コースとの分岐 徐々に登りがきつくなる 快調な足取りで

 さらに30分ほど歩くと古い石灯籠と石碑のある虚空蔵峰(こくぞうみね)に到達しました。ここで小休止のあとアップダウンを繰り返しながら観音峰を目指します。
虚空蔵峰に到達 石灯籠まえで初参加の会員と懇親 観音峰に到着

 ここでようやく雷峰(いかずちみね)の奥の光兎山が姿をあらわしました。時間はまだ9時15分過ぎ、計画より30分ほど早いです。
祠の後ろに光兎の山頂がみえた まずこの雷峰を越えてゆくのです まさしく紅葉の最盛期

 山容は今までと様相が変わりガラリと展開が開けました。まわりの山や谷は見渡す限りの紅葉です。もし晴天だったらなお一層素晴らしかったろうに。
雷峰の山頂で休息 見渡す限りの紅葉 眼前が光兎山です!

 眼前に光兎山頂上が見える。1000mにも満たない山だが山頂までの道はアップダウンがあり標高の割にきついコースとなっていると聞いてました。
 緊張しましたが各所にロープが設置されなんとか登りきることができました。

 (「駒返し」の急坂はさすがに写真を撮る余裕はありませんでした)
山頂まであと一頑張り 難所「駒返し」を過ぎればすぐ頂上だ
 
 残念ながら朝日連峰、飯豊連峰はかすんでよくみえない。360度の展望は次回の楽しみにしましょう。心配した雨もなく全員無事に山頂を踏めただけでも満足です。
 さいわい山頂の風は強くありませんでしたが、気温はずいぶん冷たくなってきましたので、そこで昼食休憩は30分となりました。日頃からタフな「楽山会員」にとっては30分でも十分な休息でした。 
山頂にある赤い祠と鳥居
光兎山頂からの雷峰 山頂での集合写真
昼食の光景   

 11時35分、早々と下山の開始です。秋の日没は予想以上に早いのです。ただし、より慎重に往路を下るようにリーダからの指示がありました。
 雷峰の近くに姥石という大きな岩の脇を通過しました。「女人禁制を侵した女性が石にされた」という言い伝えがあるそうです。光兎山は羽黒山伏の修験の山だったのですね。
はやばやと下山の開始 時間をかけて慎重に下ります 下山時に姥石を撮る

 観音峰の休憩時に先輩会員のNさんから自家製の立派な干し柿をいただきました。落葉のすすむブナ林で食べる干し柿は美味の極みでありました。ご馳走様でした。
快調、雷峰ももうすぐだ ドウダンツツジとナナカマド 先輩会員から干し柿の差し入れ

 下るにつれて風が強くなってきました。道も濡れて滑る箇所が出てきました。うっかり?倒しないように・・・
 中束登山口には予定より40分以上早い14時30分到着しました。
 時間に余裕があったので今後の参考にと、千刈コースの登山口まで運転手さんにバスを廻してもらいました。このコースが使えれば山頂までの距離や時間がすこし縮まるそうです。でもバスにとっては道幅が狭く少々きつく駐車スペースも狭いようです。
光兎山が遥か遠くになって 下山するのが惜しい紅葉 陽が当たると見事に輝いて

 「光兎山」名前のとおり、やさしい簡単に登れる山かとはじめは想像していましたが、どうしてどうして思った以上にタフでした。
 雄大な眺望とアップダウンの繰り返しを堪能できた大感激の山歩きでした。
 来年の夏季のヒメサユリの咲き競う時期にも是非、逢いに来たいと思います。

 この素晴らしい山行を無理のない歩行で引率して頂いたCLさん、頼りになるLLさん、そして同行して頂いた皆様に感謝です。
 ありがとうございました。 これからもまたどこかの山でお会いできるのを楽しみに・・・。