会山行紀行文 2016年
 10/22(土)〜23(日)
快晴
北股岳
オウインの尾根〜湯の平

2025m(北俣岳)
参加者 (紀行文) 1968 N/K
単独
(男性1名) (写真) 1968 N/K
≪コースタイム≫
≪1日目≫
加治川ダム林道終点(6:30)…湯の平山荘(8:02)…鳥居峰(9:30)…滝見場(10:56)…中峰(12:02-12:34)…洗濯平分岐(14:03)
…北股岳(14:42-15:13)…梅花皮小屋(15:34)
≪2日目≫
梅花皮小屋(7:04)…北股岳(7:36)…洗濯平分岐(8:07)…中峰(9:10-9:27)…滝見場(10:18-10:27)…鳥居峰(11:45-12:05)
…湯の平山荘(13:03-13:22)…加治川ダム林道終点(15:00)…(加治川治水ダム)ゲート駐車場(16:52)
≪紀行文≫

 オウインの尾根に踏み込むのは今回で3回目。初回は昨年の鳥居峰まで。2回目はひと月ほど前にその先の滝見場手前まで。
 日帰りでは湯の平まで往復7時間を要しオウインの尾根に踏み込めるのはわずかな時間しか費やすことができない。
 でも一度北股岳までの稜線を見てしまったらどうしても歩きたくなってしまう位の魅力あるものだった。

 日暮れも早くなり滝見場辺りから先は初めて登る道なので心配なところだが一泊二日で行くしか今年に残された選択肢はなくチャレンジする事とした。

 ラッキーなことに早朝の6:30分に掛留沢の林道終点を出発できた。一泊二日となると日帰りとは違いザックも若干重くなる。
 沢沿いのヘツリ道はザレ場の所もあり沢まで真っ逆さまに落ちてしまいそうな所が数ヶ所又、高巻して滑りやすい所もあり気が抜けない。

 北股川の橋を渡ると危なっかしそうな急登が始まる。
 途中に水場があり、鎖や手すりにつかまりながら滑りやすい岩を超えると、湯の平山荘に到着した。


 管理人さんに挨拶したら鳥居峰の手前にスズメバチの巣があるので気を付けるよう教えてもらった。

 丁度その辺りで下山する方とすれ違った。話してみるとエブリ差しに向かうつもりがこちらに来てしまったとの事だった。

 予定より30分くらい早めに進んでいるので未踏のコースながらも気が楽だった。急登の登山道に取り付き、鉄梯子や鎖場など変化があって面白い。


 鳥居峰辺りからは素晴らしい山並みが待っている。
 大日岳に連なる山を右手に見放題、門内に連なる山は左手に、これから歩く北股岳に続く尾根は正面にと、三つの尾根が平行に連なっている。
 北股岳に到着するまでこの景色を全て見ながら歩ける。しかも空気が澄んでいて空が青い、その分紅葉も引き立つ絶好の山日和。

 滝見場の標識を通過し、この先初めての山道に期待する。登山道ははっきりしていて何の不安もない。迷うような事は感じられなかった。
 アップダウンを繰り返し、時々紅葉に見とれる。


 やがて形の良い池があり、池から写る景色をのぞいて遊んだ。すぐ先の中峰に着いた。標識は無かったが水場への道を少し進むと、向こうに水場が見える。
 何分もかからずに行けた。ここでお昼のおにぎりを食べ早めに出発をした。


 そろっと疲れが出てきたようで足取りがスローになっている。二又に着いた。管理人さんに洗濯平方面に行かないよう、気を付けるようにと言われた所だ。
 少しだけ踏み込んでみようと思ったが洗濯平に続く道は藪でふさがっていたのか道らしいものはどこにも見つからなかった。


 少し上に行くと洗濯平が良く見渡せた。凸凹の合間に池があって感じが良い。両脇の尾根や主稜線がますます見えるようになった。
 疲れた足をゆっくりと交互に動かしていると北股に着いた。ほっとして景色に見入った後、梅花皮小屋へ向かう。


 小屋では先客が一人、既に祝杯済?と思われた。横浜からの方で、ダイクラ尾根経由、昨日は本山小屋泊、今日は大日岳には行かず、ゆっくりして此処まで来たらしい。

 明日も晴れるとの事だ。早寝して朝焼けでも見よう。楽しみだ。5:30分就寝。

 夜中の強風が音を立てて吹き付けていた。うとうとしながら明けるのを待っていたが朝になっても風は収まらず、外を見ると霧雨だった。

 朝焼けの期待は外れ、横浜の彼は風雨にあおられながら梶川尾根に向かって突っ込んでいった。

 少し出発を送らせてみたが天気回復の気配はない。自分も完全防備し小屋を後にする。

 二日目は降ったりやんだりの空模様だった。


凡その概略図