会山行紀行文 2016年
 10/14(金)〜15(土)
天気:下記記載
(くもとりやま)
雲取山
2017m
参加者 (紀行文) 2070 S/F
2名
(男性1名・女性1名) (写真) 2070 S/F
≪コースタイム≫
≪10/14≫晴れ
自宅(5:00)=三峰神社P(9:55-10:05)…霧藻ヶ峰(11:30-11:55)…白岩山(13:40)…大ダワ(14:25)…雲取山荘(14:40 泊)
≪10/15≫晴れ
雲取山荘(6:00)…雲取山山頂(6:25-6:40)…雲取山荘(7:05-7:20)…白岩山…霧藻ヶ峰(10:10-10:35)…三峰神社(11:50-12:10)
…駐車場(12:15-12:20)=自宅(17:50)
≪紀行文≫
〜〜〜帰り(下り)の方が時間が掛かった〜〜〜

 雲取山は鴨沢や三条の湯等から幾度も登っているものの、奥秩父三峰からのコースは幾度かのチャンスがありながら登ることが叶わなかったコースで、昨年の秋に年間計画に組み込んだ。
 しかし、その後も幾度かの計画倒れで登ることは出来なく今回やっと訪れることが出来た。

≪10/14≫晴れ
 新潟を計画通り5時に出発し、計画通りに休憩をしながら進む予定だったが、出口の花園インター付近で事故発生。急遽手前で高速を降り下道を走るというアクシデントがあったものの何とか10前に到着し(遅くとも10時半に出発しないと小屋到着が日没になるため)安堵。

 急ぎ登山支度を済ませ、登山開始。駐車場の方の言う方向だと何か遠回りのような気がして、自分で地図を観ながら出発。

 滑りやすい石畳の道を少し進むと、奥宮の鳥居が見えてくる。ここからが登山道と言ってもよい。
 鳥居をくぐると、植林された杉林とブナなどの自然林が交互に現れ楽しませてくれる。
広い三峰神社の駐車場 奥社(妙法ヶ岳)に向かう鳥居をくぐる 美しい樹林帯を進む

 やがて登山道わきに小さな祠が見えてくると地蔵峠、休憩場所になっているが少し先には霧藻ヶ峰の休憩場があるため、ここでは休まず先に進む。そして間もなく大きな岩が目に飛び込んでくる、そこには大きなレリーフがあり、説明書には秩父宮ご夫妻とのこと。お二人はこの山が好きで幾度か登ってこられこの峰に「霧藻ヶ峰」と命名されたとのこと。
 ここから北西の方向に展望が開け両神山やその後方に浅間山が観える。空気が澄んだ日は北アルプスも観えるらしい。
 展望を楽しみながら昼食休憩をとりましたが、ここまでの登山者も多くいられるとのこと。
地蔵峠 秩父宮様のレリーフ 霧藻ヶ峰山頂
 霧藻ヶ峰山頂からの展望(両神山や浅間山が観える)
 
 霧藻ヶ峰から御清平まで少し降り、その後狭く歩き辛い岩場や狭い登山道等を進み大きなピークが見えて一登りすると前白岩山。
 一旦下り、登り返すと朽ちた山小屋(白岩小屋)が見えてくる。この小屋の中を覗くと布団などの寝具や鍋釜等がそのまま残されており、やや不気味な感じが否めない。ただ小屋の後ろにある展望台から眺めは素晴らしい。
 展望を楽しんだ後、少し登ると白岩山の山頂に到着するも、山頂表は登山道から離れた場所に建てられていた。
前白岩山に向かう鎖場 朽ちてしまった廃屋の白岩小屋 白岩山山頂標
白岩小屋からの展望(遠くに甲武信岳が観える)

 白岩山から少し下ると“芋ノ木ドッケ”と言う変わった名前の地点に着く。ここから大ダワと言われる地点までは緩急様々な登山道や梯子等があり、冬季は凍結しアイゼンが必携の場所。
 大ダワに来ると男坂と女坂に分かれるが、女坂は緩い登りが長く続き、男坂は最初若干急坂を登るが後は歩きやすく男坂がおすすめ。
ここから先、冬季は注意が必要 美しい原生林もある ここから女坂を行くか男坂を行くか

 男坂と女坂が合流し、間もなくすると古く朽ちた山小屋(雲取ヒュッテ)が見えてくる。かつては賑わったのだろうか。
 そんなことを考えて足を進めると、キャンプサイトを通過、間もなく綺麗な雲取山荘に到着する。
 到着次第ご主人と会山行の打ち合わせを行うが、私たちが登山口からの所要時間(4時間半)を伝えたところ
 「それは早すぎる、団体で来る登山者は6〜8時間、遅いグループで10時間以上かかる」とアドバイスがあり、その場で新潟に電話し山行詳報の集合時間を訂正してもらった。
 今夜の宿泊者は80名程度でゆっくりと休むことが出来た。(ちなみに明日は予約だけで160名を超えているらしい)
朽ちて崩れている雲取ヒュッテ 雲取山荘到着 もうすぐ消灯です(星が綺麗でした)
≪10/15≫晴れ
 夜明け前、庭に出ると満天の星空、そしてやがて東の空が徐々に明るくなり見事なご来光を観ることが出来た。
 朝食が終わると登山者の行動は早い。小屋の前では準備体操をするグループや、早々に出発する登山者などで賑わい、その様子を背に山頂に向かった。
夜明け前、東の空が明るくなった ご来光が定刻に 夜が明けると登山者の活動は早い

 雲一つない青空、そして早朝の山頂には登山者が二人だけで、360度の大展望を独占しているようだった。
 特に富士山がくっきりと観え、山荘に戻る途中にすれ違った登山者殆どに「富士山が綺麗に見えますよ」と声をかけた。
大展望の雲取山山頂 山頂から望む富士山  

 山荘に戻り、温かいモーニングコーヒーを頂いた後、三峰に向かって下山開始。

 途中霧藻ヶ峰の休憩所で管理人さんから秩父宮様の思い出話しやここからの展望などの話を聴かせて頂いた。
 この時間を差し引いても、昨日登った時間より三峰までの下り時間の方が長ったような気がするし、歩いていても下るという感覚は薄かった。

 時間があれば妙法ヶ岳に登りたかったが、三峰神社に寄り、奥宮展望所から奥宮(妙法ヶ岳)に向かって頭をさげるにとどまった。
 しかし、この三峰神社の広さと観光客の多さには驚かされた。

 神社参拝の後、駐車場に戻り新潟への長いドライブが始まった。
開いていた霧藻ヶ峰休憩所 三峰神社(この鳥居の奥が深い) 奥宮(妙法ヶ岳)