≪コースタイム≫
≪8月4日≫
自宅(1:40)=(北陸・上越・長野・中央)=奈良田第二駐車場(7:50‐9:05)=(バス)=広河原(10:00‐10)…白根御池山荘(12:35)
≪8月5日≫
白根御池山荘(4:15)…小太郎分岐(6:25)…肩ノ小屋(7:00‐7:10)…北岳(8:00‐10:10)…北岳山荘(13:10)
≪8月6日≫
北岳山荘(4:00)…中白峰山(4:40‐5:10)…間ノ岳(6:10‐6:40)…農鳥小屋(7:50)…農鳥岳(9:30‐50)…大門沢小屋(12:30‐50)…
登山口(14:50)…発電所バス停(15:15)…奈良田第二駐車場(15:40)=奈良田の里(入浴)(15:50‐16:20)=自宅(22:40) |
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≪紀行文≫ |
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〜〜〜あこがれの白峰三山を歩く〜〜〜 |
長年憧れていた北岳、そして、間ノ岳、農鳥岳へと続く天空の稜線歩きを楽しみに出発する。
◆1日目 晴れのち曇り(広河原〜白根御池山荘)
車を奈良田駐車場にとめバスで広河原へ、今日は高度順化を考えて白根御池山荘に宿泊。
山荘に到着して2時間も経たない内に強い降雨になる、先に進まなくて正解。
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山荘に登山計画書を出して出発 |
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広河原では青空と夏雲がお出迎え |
急坂は日陰で暑さを感じない |
白根御池山荘の後方に北岳 |
平日なのに登山者が次々に登って来て小屋は満員状態。
予約をしていない私は談話室に布団を敷いて寝ることになり、与えられたスペースは布団二枚に3人。
それでも小屋はとても清潔で、綺麗な布団で熟睡することが出来た。
◆2日目 晴れのち曇り(ガス)
雲が出ない内に北岳の頂上に立ちたいと、たくさんの星が輝いている4時過ぎに、草スベリコースを歩き出す。
急登の途中で太陽が鳳凰三山の稜線から昇る、急な登りが続くが斜面に咲く花が辛さを忘れさせてくれる。
小太郎分岐で視界が開け、昨年登った仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳が目の前に現れる。
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テントの灯りが御池に映る |
眩しい太陽が稜線からあがる |
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草スベリにマルバダケブキの群生があっちにもこっちにも |
北岳の岩肌に陽光があたる |
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北岳とイブキトラノオの群生 |
小太郎分岐から北岳(左)を望む |
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仙丈ヶ岳(左)と甲斐駒ヶ岳(後方) |
北岳ノ肩で北岳が大きく迫る |
肩ノ小屋で山頂にガスが出始め、登りのスピードを上げようとするが斜度を増した登山道にギヤが上がらない。
到着した山頂は間一髪アウトでガスの中、二時間以上粘ったが視界は回復せず北岳山荘へ下りる。
山荘は金曜日なのに昨日を越える混み混み状態、与えられたスペースは布団一枚に2人と狭くなる。
遅く着いた登山者は廊下に布団を敷いて寝ることに。
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肩ノ小屋はヘリで荷揚げ中 |
北岳の山頂に立つ登山者達 |
ガスの岩場を北岳山荘へ下る |
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山頂手前から今日宿泊する北岳山荘を俯瞰 |
一瞬ガスが切れ、山荘から北岳が見えた! |
◆3日目 晴れのち曇り(ガス)
ガスが出る前に農鳥岳に着きたいと4時に山荘を出発。
白みかけた空に黒くて大きい北岳が浮かび上がり、登山者のヘッドランプだけが蛍のように輝く。
中白峰山の山頂でご来光を待つ、雲上に浮かぶ富士山が美しい。
輝きをお抑えた太陽が薄雲の中から現れ、この光景と出会えたことに感謝する。
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夜明け前の北岳、(後方左から)仙丈、甲斐駒、鳳凰三山 |
太陽が地平線から姿を現す |
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雲に浮かぶ富士山(左後方)と大きな間ノ岳(右) |
間ノ岳の山頂で南側の景色を観ながら朝弁をいただく、未踏の塩見岳、悪沢岳、赤石岳が「待っているよ」と言っている。
間ノ岳の下降点から観る西農鳥岳と農鳥岳が大きくて迫力があり、今回の山行で一番印象的な景色となる。
晴れた空の下、雄大な景色に囲まれながら3000mの稜線を歩く。
大きな自然の中を、小さな自分が一歩一歩あゆんでいる、それを思うと熱いものが込み上げてくる。
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間ノ岳の山頂に向かって歩を進める |
後方左から農鳥、悪沢、赤石、塩見岳 |
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間ノ岳から富士山を望む |
間ノ岳の下降点から望む農鳥岳(左)と西農鳥岳が大きい |
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西農鳥岳から間ノ岳を望む、赤い屋根は農鳥小屋 |
登山道の先に農鳥岳山頂、その後方に富士山 |
農鳥岳の頂上に到着すると雲が出始める、山頂で新津市から来られた男性二人と言葉を交わし下山。
大門沢への下降点が分からず遭難死した青年の遺族が建てたという鐘付の道標に足が止まる。
大門沢小屋までの下りは覚悟していた以上の急坂が続く、慎重に下って大門沢小屋で昼食。
今日は土曜日、小屋は昨日以上に混むだろう、ひょっとして布団1枚に3人?
そんな心配があり時間も早いことから、奈良田へ下ることにする。
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下降点を導いてくれる道標 |
こんな橋あり?その1 |
こんな橋あり?その2 |
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苔むした岩と樹林帯の中を歩く |
広く静かな樹林帯を気持ち良く歩く |
大門沢からは緩やかな沢沿いを下るが、10回程渡る沢の丸太橋がいい加減というか、遊び心があるというか、適度なスリルを味わう。
そして、静かな樹林帯を抜けて登山口、そこからアスファルトの道を歩いて駐車場に戻る。
奈良田の温泉施設で汗を流し、長い新潟への帰路についたが、思い出深い山行に脳の興奮が治まらず、眠気を感じることは無かった。
◆咲いていた花々
山行中花の多さ(種類、数)に驚いた、目を楽しませてくれた皆さんに登場していただきます(名前が違っていたらゴメンナサイ)
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コウメバチソウ |
ミネウスユキソウ |
ミヤマキンバイ |
ヨツバシオガマ |
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ミヤママンネングサ |
タカネシオガマ |
イワツメクサ |
ウサギギク |
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チシマギチョウとタカネツメクサ |
マルバダケブキ |
オンタデとミヤマゼンコ |
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ハクサンフウロ |
トリカブト |
ヤマハハコ |
シモツケソウ |
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クモマミミナグサ |
ソバナ |
タカネヤハズハハコ |
ハハコヨモギ |
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イブキトラノオ |
タカネナデシコ |
クガイソウ |
オンタデ |
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