≪紀行文≫ |
|
|
〜〜〜雷雨を気にしながらも、雷鳥親子が7羽と遭遇〜〜〜 |
出発直前まで中止か否か迷う天気予報。
様々な天気予報サイトを調べるも多種多様。結局一番都合のよいサイトを信じて出発。
≪8/1(月)≫晴れ時々曇り
登山口の扇沢無料駐車場は平日と言うこともあり、停める場所を確保することが出来た。
登山準備を済ませ、登山届を提出して登山開始。
今日は夕方には確に実天気が崩れるとの予報から予定より早めに出発した。
登山口から種池山荘までは柏原新道を登るが、約30分前後歩くと程よい休憩ポイントが設けられていて具合が良い。
やがて、木々の切れ間から針の木岳やその雪渓などが望めるが、今年は雪渓の雪がとても少ない。
天気予報とは裏腹に素晴らしく晴れ上がり、最高のコンディション。 |
|
今回歩いたコース(クリックで拡大) |
|
|
|
扇沢登山口(登山カード提出) |
八ッ見ベンチ |
針の木岳方面が観える |
歩き始めて2度目の休憩を取った「ケルン」付近では、眼下に扇沢の大駐車場が観え、遠く稜線を見上げると“種池山荘”が小さく観える。 |
|
|
|
扇沢の駐車場が眼下に見える |
ケルン |
遠く稜線に種池山荘が観える |
ケルン以降は緩やかな登りとなるが、石畳と呼ばれるとても歩き辛い道や、幾度も崩落を繰り返している模様の道を進んでいく。
木の階段状の急な上り坂に入ると種池山荘は近い。そして高山植物も増えてくる。
ひと踏ん張りすると急坂の上に赤い屋根の種池山荘が観えてきた。 |
|
|
|
“石畳”と呼ばれている歩きづらい道 |
一雨で崩落しそうな道 |
ようやく種池山荘が観えてきました |
昼食は山荘のラーメンかカレーと考えていたが、時間が早すぎカップ麺とパンとなった。
このころからやや雲が巻き上がり始め、遠望の立山連山が出たり隠れたり。
山荘の方のお話では剱岳の上に黒い怪しい雲が出たら2〜3時間後にはこの稜線付近に雷雨になるかもしれないとのこと。
昼食後、爺ヶ岳南峰に向かうが背後の剱岳が雲に隠れているが怪しい黒い雲ではない。
爺ヶ岳南峰頂上からの大展望は、流れる雲の為部分的ではあるが望め、素晴らしい。 |
|
|
|
種池山荘で昼食休憩 |
爺ヶ岳南峰に登る(後方は剱岳) |
爺ヶ岳山頂 |
南峰を後に中峰に向かうが一瞬にして雲が覆い始めた為、頂上タッチは割愛し冷池山荘を目指した。
山荘には北峰付近から冷乗越を目指してジグザグに降りていき(帰りがつらい道)、低い樹林帯の登り返しを登り切ると山荘に出る。 |
|
|
|
爺ヶ岳中峰の裾を歩く |
赤岩尾根コースの分岐点(冷乗越) |
冷池山荘到着 |
|
予定より早く山荘に到着したのと、雨は未だと言うことで山荘前の小高い展望台に上がり生ビールで「カンパ〜イ!」。
最高にうまい!、一杯900円だが、すぐに飲み干してしまった。
2杯目以降は少し安い缶ビールで我慢。
2時半を過ぎるころからポツリ、ポツリと降り始め、室内に撤収するころには本降りとなり、遠雷も聞こえてきた。
やはり、早くきて良かった。 |
|
|
≪8/2(火)≫曇り時々晴れ後小雨
明け方3時、小屋の外に出る未だ小雨が降っていた。
4時に起きたメンバーと話し合い予定通り鹿島槍ヶ岳を目指すことにした。(メンバーの一人は疲労の為、山荘で待機)
歩き始めて稜線に出るころに“ご来光”、妙な雲に挟まれているが、やはり美しい。
陽が少し上がる頃、頭上の妙な雲は消え、我々に暖かい日差しが当たるようになった。 |
|
|
|
夜明け前の山荘(不気味な雲が) |
歩き始めてすぐにご来光 |
登山道に朝日が |
展望に良い稜線を進み、急なガレ場を登りきると、布引岳山頂。この時点でも結構遠望が効き、遠く槍ヶ岳も観えていた。
しかし、薄いガスが立ち込めはめてきたので先を急いでいると、前方に何と“雷鳥”7羽の親子連れに遭遇。
急ぐのを忘れてシャッターを押し続けた。 |
|
|
|
布引岳山頂 |
遠く槍ヶ岳が望める |
雷鳥の親子(7羽) |
前方が雲(ガス)に覆われて何も観えなくなったが、ひたすらジグザグに登り続け、鹿島槍ヶ岳山頂にたどり着いた。
遠望が効か無いので朝食を食べて早々に下山しようと話し合っていたら、みるみる雲が切れ、立山連山と剱岳、目を転ずると五竜岳、その後方には白馬三山方面が望めた。 |
|
|
|
流れの早い雲で遠望が効かない |
急に雲が取れた(立山、剱方面) |
五竜、白馬方面 |
山頂からの展望に満足し、下山開始。
冷池山荘でリュックを整理していると、スピーカーから「柏原新道の一部、崩落の為通行止め、詳しくは種池山荘で」とのアナウンス。
急ぎ種池山荘へ向かう。(この間が一番きつい)
種池山荘で崩落の状況を聴くと「今、土砂をどけ歩けるようになったが、この後雨が降るとまた崩落します」との説明。
山荘のラーメンやカレーの食事が終わるころ小雨が降りだした。「やばい!降りよう!」と扇沢目指して急ぎ下山。
幾所かの崩落場所を何とか通り過ぎ、ホットしたら転んでしまい軽い怪我をしてしまったが、何とか無事に扇沢に下山。
帰宅準備をしていたら雨脚が強くなり、やがて雷雨となった。「良かった!」 |
|
崩落個所の一部(足元に水が流れている) |