会山行紀行文 2016年
 6月19日(日)
晴れ
(じゃくずれやま)
蛇崩山
531m
参加者 (紀行文) 1861 K/Y
単独
(男性1名) (写真) 1861 K/Y
≪コースタイム≫
駐車場所(7:40)…金丸線105号電柱付近(8:10)…小屋(9:10)…三角点(9:20)…分岐点(10:25)…岩船発電所脇の林道(10:40)
≪紀行文≫
~~~この尾根、イワカガミやイワウチワを踏まずに尾根を歩くことができません~~~

 関川村の国道113号線を飯豊方面に向かって走ると、八ツ口あたりから荒川を挟んで対岸に蛇崩山が見えます。
 今度登ろう、この次には必ず登ろうと車の中から蛇崩山を見るたびに思っていました。

 標高は530.5mと低い山で、JR米坂線の越後金丸駅付近から登山道があると聞いていましたが、しょせんマイナーな山ゆえ、まともな道ではなかろうと思い、草が生い茂り道が埋もれる暑い時期を避け、登るなら晩秋ないしは雪がある季節にと考えていました。
 実際そうした季節に具体的に計画したこともありましたが、いざ実行しようとした段階で、より優先度の高い山行が出てきたりして後回しになり、結局行かず仕舞いのままでした。

 この5月19日に会山行のトレッキングで若橅山に行った時に蛇崩山を思い出しました。
 ここで涼しい時期とか、木の葉が落ちてからなどと言っていると、今まで同様結局は行けずに終わることになると思い、暑かろうと藪になっていようと思いついたが吉日、とにかく行ってみることにしました。(しかし、暑かった。頭くらくらでした)

 車の駐車場所の確保が容易なので、荒川左岸沿いで113号線とJR米坂線のガード下の林道から登ることにしました。
 113号線が金丸大橋を渡ったらすぐに左折し、113号線のガード下へ入り、次いでJR米坂線のガード下を通って空きスペースに駐車しました。

 駐車場所から林道を西に20~30mほど行くと3本の電柱があり、電柱から林道左側の杉林に電線が分岐しています。この分岐した電線路に沿って歩いて行けば登山道に行き着きます。
 ちなみに分岐電線路の最初の電柱番号は「金丸線97号」、登山道は「金丸線105号」電柱のほんの少し手前から杉林の斜面に付けられています。また、金丸線105号柱の先にはJR米坂線の線路に出る明瞭な道があります。113号線から線路を横断すれば手っ取り早く登山道に入れますが、付近に駐車場所は見出せません。
 蛇崩山の登山道はそもそもがJRの作業道だと思われるので、線路から登山道に向かう道はJRの人用の道なのでしょう。
手前113号線、奥はJR米坂線のガード 林道左側の杉林に電線路が分岐 分岐電線路の入り口、金丸線97号電柱

 電柱沿いには保守用道があるのですが、草に覆われています。晩秋になれば歩き易くなるのでしょうか。
 でも草の中には花などが咲いていたりして、結構楽しみながら歩けます。ちなみに毛虫は全く見受けませんでした。蚊やブヨといった吸血昆虫もいません。
杉林の中の分岐電線路 花その1 花その2
おいしそうな実 ミツバチさん カエルのたまご

 傾斜は急なのですが、道はジグザグに切ってあるのでさほど急とは感じません。最初は杉林、上部はブナ中心の広葉樹になります。
杉林の中の登り  上部はブナなどの広葉樹の登り このルートは見晴らしほぼ0です、
唯一の場所

 日当たりが良くて木々が?盛するのでしょうか、主稜線に出ると藪になります。
主稜線、藪状態です 主稜線上の雪止め柵? 主稜線上に建つJRの作業小屋

 JRの作業小屋は外側はだいぶ風化している感じですが、中はしっかりしています。腰掛は奥行きが広く仰向けで寝ることができます。
 三角点は小屋の先、藪を分けて60~70m進んだ所に在ります。
作業小屋正面入り口 作業小屋内部 三角点は藪を分けてこの先

 三等三角点は藪に囲まれていて、見付け出すのに苦労しました。下山予定の岩船発電所は三角点を超えて尾根沿いに進みます。
 三角点、蛇崩山は三等です  三角点の周りの様子  下山は尾根をさらに進みます

 岩船発電所に下る尾根は、少し下がると道が明瞭になります。時には藪の箇所もあったりしますが、総じて道は明瞭で、登ったルートと違って周囲も見える明るい尾根です。
 道が消えた藪の箇所があってもあわてることはありません。ルートは尾根上を忠実に通っています。我慢して藪を進めば、間もなく明瞭な道が出てきます。
 そして尾根は岩船発電所に向かって分岐がない一本尾根です。平常心なら道に迷う心配はありません。                    
 少し下ると尾根の道は明瞭になります  時々藪に覆われた箇所も出てきます   総じて尾根は道が明瞭で明るい
  
 尾根には此処彼処にけっこう名残のツツジが咲いていました。足元には花が終わったイワカガミやイワウチワが群生しています。総じてイワカガミが多くて、たまにイワウチワが生えているといったように見受けられます。
 この尾根、イワカガミやイワウチワを踏まずに尾根を歩くことができません。それほどびっしりと生えています。ツツジもびっしりと生えています。 きっと季節にはすごいことになるんだろうなと思いました。時期はいつ頃なのでしょうか、5月末から6月の始めにまた覗きに来てみようかと思いました。
名残のツツジ   イワカガミ?  イワウチワ?
  
 下山口が近付くとT字に交わります。左は岩船発電所、右は荒谷トンネル出口から150m程の113号線上に下ります。右の道は荒れている箇所があります。
 T字路、左側に進みます  米坂線の鉄橋です 鉄橋脇に降り立ちます 
  
 米坂線を横断し、向かいの藪を数m突っ切ると道が出ます。道を20~30m進むと岩船発電所に通じる林道です。    (おわり)
 線路を横断し、向かい正面の藪を突っ切る  林道に向かう道  岩船発電所に通じる林道