会山行紀行文 2016年
 6月11日(土)
晴れ
(さがみやま)
相模山
1591m
参加者 (紀行文) 1968 N/K
単独
(男性1名) (写真) 1968 N/K
≪コースタイム≫
奥三面ダム(朝日湖)林道終点(4:05)…三面小屋(5:51)…道陸神峰(7:59)…大上戸山(11:13)…相模山(12:38)…大上戸山(13:48)
…道陸神峰(15:50)…三面小屋(17:00)…奥三面ダム(朝日湖)林道終点(19:12)
≪紀行文≫
〜〜〜ずっと前から行ってみたかった山、また一つ登ることができた〜〜〜

 大朝日岳から以東岳に連なる稜線の真ん中辺りに北寒江山がある。

 そこから新潟県の朝日村に下りている尾根には 相模山、大上戸山、道陸神峰、奥三面ダム(朝日湖)へと登山道が続く。

 前に新潟県側からトライしようと奥三面ダム(朝日湖)に向かったが、その手前の三面ダム二子島森林公園辺りにゲートがあり夜明け前までに林道終点まで行けず、遅い出発では日帰りは難しい。一泊しないと行けない山と思っていた。

 今日は日帰りで行けるとこまでとダムに向かった。

≪山行タイム下記:概略≫

 期待していなかったのだが、嬉しい事にゲートが解放されていた。闇に包まれたダムの道路が薄っすらと見える頃、駐車場に着いた。

 自分を追い越して行った車が一台止まっている。あいさつをし、同行させてもらった。
 複数で歩くのは心強かったが沢釣り単独の方で、途中で別れてから心細くなる。

 途中大きな熊の○○を見てしまった。
 大きな音の出る鈴を2個ザックに下げ、リンリンと音を立てながら進んでいたが、思わず笛を取り出して強く吹く。

 怖くないよ〜 怖くないよ〜 と叫ぶように何回も吹いた。そうしているうちに避けては通れない怖々した吊り橋に着いた。

 ドクロのマークと自己責任での通行はお構いなしとの表示があった。
 身がすくむ様ではあったが渡る。いつ出て来るのか得体のしれない熊よりは怖くなかったように思えた。

 ヘツリ道にも気が抜けなかったがようやく三面小屋に到着した。

 二階建てのしっかりした小屋で一泊1000円の協力金との箱があり、小屋近くに沢があり水が汲める。

 小屋の前で道が分かれていて登山道は右側の沢に下りてゆく。すぐに橋があり、渡ると鎖につかまりながら尾根に上がる。

 急登が続くがゆっくり歩いた。見通しもよくなく覚悟して歩くしかない。

 道陸神小屋に着くと待望の水場に早速水汲みに行ったが、まさかの誤算。かすかな水がしみ出ている程度で容器にはゴミと泥交じりの濁った水しか汲めなかった。だがとりあえずは確保する。此処からわずかで道陸神峰に着いた。

 急登も終わりやっと朝日連峰の主稜線が見えてきた。視界が広がって来たのでゆっくり休もうと蚊取り線香を点けて腰を下ろす。
 休憩しながら濁った水をろ過してみたが飲めそうにもなかった。
 しばらくすると今度はクロスズメバチ?が音を立てて近付いて来た。あわてて荷物をまとめ逃げるようにしてそこを去る。

 あたふたしたにもかかわらず、この先どうしたものかと考えていると足運びも遅くなってしまう。

 先の大上戸山の手前にも水場があると言うが、どうも心もとないと案内に書いてあった。
 水があればよいが、そうでないなら大上戸山が今日の限界だ。

 先には運よく雪渓が残っており冷たい水が汲めた。大上戸山に到着。予定より遅れていたが、先を目指す。

 大きな熊の○○が何ヶ所にもあり、その度にびくびくしながら笛を取り出しては強く吹いた。

 ずっと前から行ってみたかった山、また一つ登ることができた。