会山行紀行文 2016年
 3月5日(土)
晴れ
(たいらっぴょうやま)
平標山BC
1984m
参加者 (紀行文) 1862 Y/I
7名
(男性5名・女性2名) (写真) 1862 Y/I
≪コースタイム≫
新潟(5:20)=元橋(8:10-25)…ヤカイ沢出合(8:50)…1600P(11:05)…1880稜線(12:20)…平標山(12:50-13:00) …1880稜線(13:20)…昼食(13:30-14:10)…ヤカイ沢出合(16:00)…元橋(16:20-16:30)=新潟(18:30)
≪紀行文≫
〜〜〜楽しいはずの山スキーだったが?〜〜〜

 山スキーに行こう!嬉しいメールが入りました。でもどこだろう?未熟な自分にとっては、山スキーには行きたいものの、どこでも行ける訳ではありません。聞いてみると、平標山とのこと。その山、自分でも滑れる山なの?大丈夫?

 夏には登っていますが、冬の平標山は、自分は初めての山でした。
 誰が同行するの?どのコースを登るの?不安は尽きません。やっとの思いで承諾しました。でも、調べてみると、雪さえあれば、平標山は初心者でも行けるバックカントリー入門コースなのだそうです。

 ところが、ところが、今年は様子が違いました。谷川連峰の一角を担う山なのに、まったく雪が少ないのです。
 本来なら、麓から頂上まで真っ白に覆われているはずなのに、あちこちブッシュが顔を見せていて、さながら藪状態。勿論、夏山で言う藪とは違いますが、スキーを履いて登ったり、滑ったりするには、例え疎らな藪でも魔の藪なのです。

 さーさどうしましょ、でも、ここまで来たのなら行くしかないでしょ。てなことで登り始めました。
 どうにかこうにか尾根に上がり、尾根伝いに頂上を目指します。勿論、夏道ではありません。それでも尾根は障害物も少なくスキーでハイクアップするには快適でした。

(クリックで拡大します)
軌跡です。赤がハイクアップ、青が悪戦苦闘の滑降です。 元橋から別荘地を突き抜け、取り付き点を探します。 今年は本当に雪が少ないです。こんなにブッシュが出ていてはスムースに歩けません。
行けども行けども藪、どうにか稜線が見えてきました。 どこがピークか分からないような稜線。右端が目指す平標山頂です 登れや登れ、ここはなだらかでも、結構勾配きついんですよ。
この方、何してるの?スキーに付いた雪団子を必死に落としているのです。 尾根に上がれば山頂は指呼の先、思わず笑みがこぼれます。 眼下には、苗場のスキー場が見えました。
もうじき頂上、でもこんな藪っぽいとこを滑るのかな? 仙ノ倉山で〜す。夏山とは趣が違いますね。 頂上を前にして一休み。後方に平標山の家が見えました。

 やがて、頂上に付きましたが、周囲はやはり藪がむき出しでした。
 そこからが思案橋、さて、どこを降りる?自分は、不安で不安で仕方ありませんでした。
 右往左往しながら、結局、登ってきたルートを降りるのが一番と意見が一致し、悪戦苦闘しながらもなんとか滑り降りてきました。

 自分にとっては全く予想外でした。何でもありの山の世界とはいえ、こんなにスキーとは疲れるものかと思い知らされました。

 とにかく、無事に降りることだけを考えての今回の山スキーでした。

 でもこれが山スキーの真の姿なのだと実感した1日でもありました。

 これも大切な経験の一つです。
もう一息で山頂です。長かった辛かった登りでした。 平標山頂上に到着、ほっと一息、そして、シールを取って滑降の準備です。
山頂の標識は、ガチガチに凍っていました。 おーい、準備はまだなの、早くしてよ、寒いわよ! それにしてもブッシュだらけ、どこを滑べりゃいいんだ?
この藪を突き抜けりゃ雪面があるようだよ。行こう。 オーー、これこれ!これは絶好の雪面だ。 林道に出てきたものの、疲労困憊、狭い林道を休み休み下るのがやっとでした。