2016年
2.11(木・祝)
曇り時々晴れ
(すもんおおだけ)
守門大岳BC
1432m
参加者
(紀行文) 1862 Y/I
5名
(男性4名・女性1名)
(写真) 1862 Y/I
≪コースタイム≫
新潟(5:30)=二分集落除雪端(7:30-8:15)…長峰(9:45)…保久礼小屋(10:10-25)…キビタキ小屋(11:15)…大岳(12:30-12:50)
…昼食(13:00-13:40)…二分除雪端(15:50-16:20)=新潟(18:10)
≪紀行文≫
〜〜〜雪山の醍醐味、満足の山スキー〜〜〜
まさにお天気に誘われて、山スキー仲間5人で守門大岳に出かけました。
山スキーは経験や技術によって大きな差があります。この日の5名の上手下手は様々ですが、この大岳は下手でもそれなりに滑れる手頃な山なのです。自分は、今年初のバックカントリーでした。
新潟を出る頃はまだ暗く、曇り空でしたが、予報によれば晴れるはず、心うきうきと長岡から栃尾に抜け魚沼市の高倉に向かいました。
二分集落の除雪端には既に15、6台の車が停まっており後から来た者は路上に駐車せざるを得ませんでした。その後も何台か来ましたので全部で20台ほどでしょうか、結構な賑わいでした。
ゆっくりと準備をし、ほゞ最後に出発しました。例年より雪は少ないとはいえ豪雪地帯、一面の雪野原をシールを貼ったスキーで黙々と歩きました。スキーの沈みは20cm位ですが、壺足では太ももまで潜ります。
(クリックで拡大)
魚沼市二分集落除雪端に駐車、車は路肩駐車も含め20台程。気がせくのか次々に出発していく。我々はゆっくり準備、遅い方が晴れるという読みなのだ。
積雪はどのくらいだろう、スキーの潜りは20cmだけれど、板を脱ぐと太ももまで潜った。
軌跡です。赤がハイクアップの軌跡、青が滑り降りた軌跡、青の破線は2013年の滑り降りた軌跡です。沿面距離14.3km、累積標高+1460mの長い旅でした。
2時間ほどで保久礼小屋に着きましたが、2階部分が少しだけ覗いていて、屋根にはこんもりと雪が積もっていました。
ここで大休止を取り、呼吸を整えます。ここから延々と登りが続きます。天気は思ったほどは良くありませんでした。雲が切れた時時々青空が見える程度、でも守門名物と言える風がほとんど無いのが幸いでした。
夏場なら車で来れる保久礼小屋、歩くとたっぷり2時間かかった。屋根の上は結構な積雪だが、いつもより少ないようだし、締まりがない。
これは2013年に来た時の様子、雪は締まり、見事なバウムクーヘンが出来上がっていた。自分はこれを見ると豚の角煮を思い出す。
一休みしたらどんどん登りましょう。この自然の山域のハイクアップこそ、バックカントリーの最大の特徴なのだ。
雲は切れて青空が覗く、もっと晴れろと心の中でつぶやく。それにしてもきれいな景色だ。
このこんもりした雪はキビタキ小屋だ。先行者のラッセルの跡がくっきりとついている。
森林限界を過ぎ身支度を整える。ここからは諸に風が吹き付けて寒いのだ。しかし今日は実に穏やかだ。
大岳の山頂間近、まーるい山頂が目の前に広がっています。しかし、疲れのせいかなかなか届きません。
東洋一と言われる大雪庇も見えて来ました。しかし、雪が少ないせいか、あるいはまだ時期が早いのか、はたまた天気が今一すぐれないせいか、以前見た時よりも迫力に欠けているように感じました。
頂上には大勢のスキーヤーが居りましたが、準備が整い次第、次々にドロップインしていきました。
雲が切れて時折大岳山頂が見える。
登って行く人の姿が点々と見える。
大部分スキーヤーだが、スノシューの人も何人かは居た。
登って来た方向を振り返る。中央の白い台地が大平だ、あそこの下から登って来た。
さあ!頂上に着いた。大きな丸い山頂、あの先に大雪庇が張り出している。うっかり近づくと大変だ。
中津又岳の大雪庇。しかしどことなく
雪庇が小さい、粟ヶ岳も見えない。
2013年の同じ場所の様子。見事な大雪庇と存在感を誇示する粟ヶ岳。その時は中津又岳まで降りてそこから滑降した。
大岳からの青雲、袴岳の稜線。
この景色大好きなのだが、どことなく迫力に欠けるようだ。
2013年の様子、大岳から中津又岳に向かう途中の1枚。
大岳は、いくつもルートがあるようですが、今日の雪質はあまり良くないようで、大方は登って来た道とその南側の尾根に入っていきました。
我々は南側の尾根ルートです。
自分にとっては初めてのルートですが、長老の六さんが居りますので何の心配もありません。
ドロップインの前に慎重にルートを目で追います。緊張が走る一瞬です。
真っ白な長い尾根、ベテランはあっという間に滑り降りて行きましたが、モナカの皮の様に表面が薄く凍った雪面は実に滑りにくいのです。早くも悪戦苦闘。
10分ほどで風の当たらない所まで滑り降りました。ここでランチタイムとします。
青空が広がりましたが一瞬です。青空の下、大岳山頂が輝きました。
お腹も満たされ、身支度を整えて再びドロップイン。
場所によって、高度によって雪質は様々に変わります。その上、風のいたずらか吹き溜まりや大きな溝が突然現れます。下手糞な自分には大変でした。
ずっと下って、林間に入りますとますます大変です。雪質も重い湿雪になり、スキーのコントロールがうまくいきません。
それでも悪戦苦闘しながらもどうにか林道まで降りて来ました。
緩やかな下り勾配の林道を、また一つ増えた思い出を噛みしめながら戻りました。でもすごく疲れました。 おわり
おーい何してる?早く来〜い。長老の六さんがガイド役、バックカントリーではガイド役は重要です。いつもお世話になってます。
江一点の某女史も滑り降りてきました。標高が下がると湿雪でしかも密な林間、正直大変なんですよ、カッコ良くよりもどうにか降りることだけ考えます。
長い林道を辿って二分の除雪端まで戻って来ました。ほっとしました。この美しい雪景色に見とれます。