会山行紀行文
No−145
グレード:C
2016年
 11.01(土)
雨後雪後晴れ
(むれやま)
牟礼山・波石

  616m
参加者 (紀行文) 2259 M/U 
17名
(男性7名・女性10名) (写真)2011Y/O 1866S/T
≪コースタイム≫
新潟駅南口(7:10)=(R7、R290、熱田坂経由)波石散策(8:50-9:20)=牟礼山登山口(9:30)…牟礼山山頂(11:20-11:40)…(往路を戻る)…牟礼山登山口・下山(12:45-13:00)=新発田あやめの湯・入浴、昼食(14:00-15:30)=(往路を戻る)=新潟駅南口・解散(16:30)
≪紀行文≫

 私にとりまして師走山行は初めてのことであり、紅葉の終わった山々の景色はどのような顔をしているのか興味津々で大変楽しみにしていました。
 山行日が近づくと天候が気になり、一日何回となく予報をチェックすることから妻に笑われます。約30年間故郷を離れていると季節感はあるものの、現実の気候と向き合うことが少なく危機感が薄れてしまいます。
 当日の予報、午前中は曇り午後は晴でありました。前日の20時頃雪降ろしの雷が鳴り響き、妻がいうには「こういうこともあるさ。」

 7:10定刻どおり出発です。総員17名。参加者名簿によると平均年齢は68.7才、毎回思うことは会員の皆さんは健康で溌剌としておられることです。古希直前での入会、皆さんの足手まといになるから個人技のスポーツにしたらと言われたことが昨日のようです。

 出発時には小雨が降り薄暗く雲に覆われ見えなかった山々は、海老ケ瀬インターを過ぎた頃から少し見え始め雪冠を迎え、悠然として雲を抱いています。平地にも冬のにおいが押し寄せています。田んぼでは餌を啄む白鳥の群が見え、荒涼とした田畑が広がっています。

 大竹リーダーさんより挨拶の中で「天候が悪くすみません。」とのこと。波石の見学は登る前に済ます。昼食は下山後にあやめの湯で摂ること。午後から晴れるとの予測から判断されたものだと、参加者の安全を第一に少しでもリスクを減らそうとのことではないかと思いました。
 リーダーの永い経験から導き出された判断を垣間見た思いでした。初心者の私にとりまして、とても勉強になり僭越ではありますが記させていただきました。

 8:50波石到着。小波石、抱き波石、大波石いずれも2億年前にプレートの圧力で押し出されて造られたものだと、草木が繁りとても不思議な態様をしていました。
雨は小降りに
小波石もデカイ
大波石はどデカイ  全員写真 波石 

 9:30登山開始。小雨がしとしと、山道はぐちゃぐちゃ、みぞれと落葉で滑りやすく私にとりましてはよい経験になりました。

 標高400m位から林を通して山々が少しずつ見え、木々の枝には雪が積もり綿帽子状になり美しい景色を見ることが出来、まるで冬枯れの枯山水の庭園に雪が降り積もった状態です。
パラソルがきれいです 鉄塔監視路を登ります 雪になりました

 430m位から急登が始まり、168段も登り切り「さぁ頂上が見えた。」と。
 11:02熊の足跡が見つかる。雲間から太陽がうっすらと見え始めた。雲が滝のように流れています。
アップダウンが続きます クリタケ発見! これから今日一の急登です
キツネかな?タヌキかな?まさか熊?   枯山水の絵の様  山頂はもう直ぐ

 11:19山頂到着です。雪は止んで5、6センチの雪で覆われていて遠くの山々は雲の上にあり、下界を見下ろしています。

 高い山々は雲の中で見えませんでしたが、太陽は雲の中から射し不思議な光景です。

 展望の山、牟礼山ならではの壮観な眺望が見られ、正にパノラマです。
三角点に次々とタッチ
山頂積雪10センチ
鳥坂山が墨絵のように 全員写真 山頂

 11:37下山開始です。168段も無事下りることが出来、12:45登山口に到着。正に快晴になっており大竹リーダーさんの判断、見事です。

 雨、あられ、みぞれ、雪、晴と5つの事象を経験した、これまた不思議な山行でした。
 「さぁ、あやめの湯」へ。疲れた体を湯船に至福の時です。
下山します 湯船から二王子岳が くつろぎました

 7回の山行を振り返り、会の40周年記念の年に古希の歳に入会できたこと感無量でありました。
 各リーダーや役員の方々の安全第一されたご指導を頂き今年最後の山行を無事終えることが出来ましたことに御礼申し上げます。

 さて、本年も残すところ3週間と少しとなりました。来る年が会員皆様のご多幸と山行の安全をお祈りしまして紀行文とさせていただきます。
(おわり)