会山行紀行文
No−111
グレード:C
2016年
 11.6(木)〜7(金)
両日とも晴れ
(かみこうち)(のりくら・だけ)
上高地・乗鞍岳

  3026m(乗鞍岳)
参加者 (紀行文) 2048 Y/N 
20名
(男性7名・女性13名) (写真)2070S/F 2048Y/N
≪コースタイム≫
≪10/6≫
新潟駅南口(6:10)=上高地バスターミナル(11:00-11:15)…河童橋…明神館(12:10-12:40)…明神池(12:50-13:10)…河童橋
…帝国ホテル(15:10-15:25)=宿・アルプホルン(16:00)
≪10/7≫アルプホルン(8:00)=畳平(8:55)…肩ノ小屋(9:40-9:50)…乗鞍岳山頂(10:50-11:20)…畳平(12:55-13:15)
=乗鞍高原(14:00-14:45昼食)=新潟駅南口(19:25)
≪紀行文≫
〜〜〜綱渡りのような天気の中を最高の登山日和〜〜〜

 2〜3日前から天気予報の台風の動きが気になっていた。
 早く来れば台風一過の晴天、少し遅れると嵐・・・リーダーの判断が気になる所でした
 出発の前日の予報では今夜遅くに新潟に最接近し明け方には通過のようだが、集合時間の頃にはどんな様子?電車は動くのか?不安な気持ちでいるとリーダーから連絡が入る。

 出発時間は遅れても良いので、とにかく決行との事。ギリギリまで参加者と連絡を取り合うリーダーの大変さを実感する。
 心配していたアクシデントも無く予定通りに新潟を出発、まさに台風一過の二日間になりそうだ。

≪一日目≫ 「上高地散策」

 高速を降り沢渡に近づくにつれ大型バスやマイカーが多くなり、平日なのにさすが人気の観光地だ。
 上高地バスターミナルで下車すると青空に穂高連峰の山並みが綺麗に迎えてくれます。
 今日のコースは梓川左岸道を通り明神橋へ、帰りは右岸通りを帝国ホテルまで歩きます。
車窓から観る大正池と穂高 上高地バスターミナル 出発してすぐ河童橋と穂高が観える

 河童橋はビューポイント、穂高をバックに撮影の人々で渋滞。
 遊歩道は広く針葉樹林の足元は笹原、初夏には沢山の花で迎えてくれるようです。
 上高地は北アルプスの通過地点、大きなザックを背負った登山者も多いです。
 木々の切れ間から明神岳が観えてきたら明神館は近い。
カッパ橋に並ぶメンバー 広く綺麗な針葉樹林帯を歩く 木々の間から明神岳が

 バスターミナルから一時間少々で明神館に到着。
 明神館前のベンチで昼食とする。
 ザックを下ろし見上げると木々に赤い実が沢山。小梨に灌木のようです。マユミも可愛いピンクに・・・樹木の紅葉はまだ先のようだがすっかり秋の気配です。
明神館に到着
綺麗な赤い実を付けた灌木(2048) 明神館前で集合写真

 明神館を後にし、明神橋を渡り、嘉門次小屋を経て、穂高神社奥宮(明神池)で安全祈願。明神岳をバックにした神秘的な明神池は祭事にも使用されるとのこと。
明神橋にて 有名な嘉門次小屋(2048)
明神池「一之池」 明神池「二之池」 明神池と明神岳

 明神池を後に梓川右岸の苔むした渓流沿いを、河童橋、ウエストン碑を経て帝国ホテルへ。

 ホテルの玄関先でメニューをチラ見、ケーキセット・・円、アフタヌーンセット・・円
 「ウ〜ン、さすが帝国ホテル!」見るだけ!見ただけ!でした。
明るい樹林帯に木道が続く 美しい渓流 六百山と後方に霞沢岳
ウエストン碑 穂高橋から観る穂高 帝国ホテルの正面玄関

 ホテル前でバスに乗り今夜の宿「アルプホルン」へ。

 洋風の白い建物の前で下車。
 アルプスの少女ハイジが「こんにちは〜」と出てきそうな宿です。

 早速、お風呂(かけ流し温泉)で汗を流しお楽しみの夕食。

 テーブルにはナイフにフォーク、もしかしてフルコース?食べきれない程の数々、デザートまでしっかりといただきました。.
宿泊先のアルプホルンで楽しい夕餉のひと時
 

≪二日目≫「乗鞍岳」
 朝食もメインディッシュ以外はバイキングで少々食べ過ぎ、でも今日の登山を控えパワーを付けなくては。
 晴れ渡った青空を見ながら宿を出発。
 登山口の畳平バスターミナル(標高2700m)までスカイラインを一気に上がる。
 車窓からは青空に雄大な乗鞍岳山容が絵葉書を見ているようだ。
宿アルプホルン前で集合写真 車窓から観る乗鞍岳 畳平で登山準備

 ターミナルを後に山頂を目指す。
 広い車道を鶴ヶ池を通り肩ノ小屋へ、途中振り返ると槍ヶ岳や双六、笠などの北アルプスがはっきりと望める。

鶴ヶ池の向こうに北アルプスの山並みが 素晴らし遠望を観ながら休憩 肩ノ小屋と乗鞍山頂
槍ヶ岳から笠ヶ岳に至る山並み 東側は白く輝く雲海で遠くに八ヶ岳連峰(右端)
 
 肩ノ小屋からはハイマツ帯の砂利道に変わり、傾斜も出てくる。
 やがて、石や大きな岩が続き、歩き辛い急坂を息を切らせ登ると徐々に頂上が大きく観えてくきて、蚕玉岳まで上がると剣ガ峰の鳥居も見え山頂は近い。ここから山頂直下までは歩きやすいが風の通り道で強い風が吹き抜ける。
いよいよ本格登山開始(右肩ノ小屋) 随分上がってきました 乗鞍本宮の鳥居が観えます
 
 山頂直下の岩場を登り、鳥居をくぐると乗鞍岳山頂に到着。
 山頂の神社“乗鞍本宮”の前は沢山の登山者で賑わい写真も順番待ち。
 山頂からは北アルプスの山並み、八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、御嶽山そして遠く加賀白山に至る360度の大パノラマを楽しみ、後ろ髪をひかれつつ下山開始。
乗鞍岳最高点「剣ヶ峰」後方は御嶽山
乗鞍本宮裏の岩場で休憩 剣ヶ峰で集合写真
剣ヶ峰からの北アルプス大展望(中央が穂高岳、その左が槍ヶ岳) 

 途中、希望者は富士見岳経由で、また一味違う展望を楽しみながらの下山となった。
富士見岳を目指す(2048) 富士見岳山頂にて(2048) 畳平や鶴ケ池を見下ろす(2048)

 この二日間を挟む前後の空模様は台風に雨、そんな綱渡りのような天気の中を最高の登山日和になるとは、これって誰に感謝でしょうか?
 帰りの小布施でりんごのお土産を買い新潟へと向かいました

 リーダー、そして参加されたメンバーの皆さん、有難うございました。楽しい二日間でした。

≪上高地で見つけた秋≫
 遊歩道に立派なナラダケ(2048)  明神館のマユミ(2048)  明神館の灌木(2048)