≪紀行文≫ |
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〜〜〜今年も参加できた幸せを感じながら・・・〜〜〜
「越後一宮・弥彦神社」に千年の昔から伝わる灯籠神事「弥彦灯籠まつり」は、大灯籠巡行、神輿渡御、灯籠駅伝大会、里神楽、花火大会など幾つかの催しがありますが、「たいまつ登山祭」もその一つです。
弥彦山山頂より御神火を戴いて、松明を手に下山する一大行事「第63回・弥彦山たいまつ登山祭」は新潟県山岳協会も主催団体の一つであり、楽山会からは29名が参加しました。
例年通り午後2時に弥彦駅に集合し、リーダーから行程や注意事項の説明を受けてから、駅前の神輿や民謡踊りなど賑やかな祭り風景を後に出発しました。
まずは弥彦神社に参拝し、4班に分かれて登山道へと入ります。
うす曇り無風、進むにつれて汗が吹き出しますが全員元気に歩いて、順調に高度を上げていきます。
日頃から親しんでいる弥彦山ですが、祭りの今日はどこか華やか、行き交う家族連れなどもひと際明るく感じます。 |
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弥彦駅前では、神輿や民謡踊りで盛り上がっています |
リーダーのコース説明を聞いてから出発 |
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弥彦神社に参拝 |
本殿前で奉納の里神楽 |
鳥居をくぐって登山開始です |
予定通り16時ぴったりに九合目稜線に到着。
ここの広場で早めの夕食を済ませ、山頂へも余裕の時間で着くことが出来ました。
気持良い風が吹き、天気も曇り空ながらまずは雨の心配もなさそうです。 |
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蒸し暑い!けど、順調に登ります。 |
水場でしっかりと水分補給しました。 |
もうすぐ九合目、頑張れ! |
時間と共に続々と参列者が集まってきます。県下の各山岳会より、参加者は166名との発表。
17時より、奥の院にて神主様のお祓いを受け、各山岳会代表による玉串奉奠などの神事の後、全国「山の日」協議会理事長・磯野剛太氏の講演がありました。
「山の日」制定の意義や経緯、更には今後「山の日」を記念する催しが各地で行われ、盛り上がることへ期待する内容の講演がありました。
私たち山に登る者にとって縁の深い「山の日」、更に山を想い、山に親しみ、山に抱かれる幸せを感じながら盛り上げていきたいものです。 |
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余裕の時間で奥の院に到着 |
奥の院での神事が始まりました |
お祓いを受けて、一同、頭を垂れます |
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「山の日」の旗も飾られて |
全国「山の日」協議会理事長の講演 |
阿部県山協会長の挨拶 |
山頂行事を終えて、17:50、弥彦山岳会の皆さんのご努力で用意された松明を手に、山頂を出発!
まだ点火前の松明を手に、一列になって下山開始。暮れなずむ下界の風景を眺めながら歩くこの風景も悪くない、いつもと違う弥彦山を感じながら下っていきます。
18:50、五合目鳥居を過ぎてから点火!です。まだ少し暮色を感じる空に、松明の赤がよく似合う!
だんだんと下るうちに、闇夜に輝く松明の灯りが一層際立つようになります。
例年通りの厳かさを感じながら、長い列が規則正しくゆっくりと降りていく様は真に気持ちがいい。 |
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たいまつ点火、赤い炎が鮮やか |
楽山会の提灯が先導します |
一列になって下る様は絵になります |
高い気温と松明からの暑さで、グッショリの汗が身体を流れますが、不思議と不快感は感じません。どこかに不浄を流し去る心地良ささえも感じてしまいます。
下るにつれて、下界から祭り囃子や笛太鼓も聞こえて、いよいよ気分も盛り上がっていきます。
下り終えて、茶屋の下で新しい松明と取替え、ここからは三列の隊列に組み直して、出迎えてくれたブラスバンドに先導されながら弥彦神社本殿へと進みます。 |
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祭りの囃子を聞きながら順調に下ります |
九十九折れを下る万灯の人たち |
本殿前では宮司さんの出迎えを受け、「山頂より、霊気を運んでくれてありがとう」との言葉を戴いてから、ブラスバンドの先導で街中行進へと向かいます。 |
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宮司様より、労いとお礼のお言葉を戴きます |
これより街中行進に移ります |
街中ではそれまでの歌舞音曲が止み、通りの両側から拍手と共に「お疲れさま!」や「ありがとう!」の言葉が飛び交います。少しだけ、凱旋の英雄気分が味わえる瞬間です。
そして大きな花火が我々の行く手から上がり出しました。花火の音と共に幾つもの大輪の花が咲いて、いよいよ祭りも最高潮!という感じです。 |
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沿道から声援を頂きながら、意気揚々と行進しました |