会山行紀行文
No−075
グレード:B
2016年
 7/18(月)〜20(水)
共に快晴
(みなみやつがだけ)
南八ヶ岳

2899m(赤岳)
参加者 (紀行文) 2141 I/0 
33名
(男性12名・女性21名) (写真)2070S/F 2011Y/O
赤岩の頭(2656m)・硫黄岳(2760m)・横岳(2829m)・赤岳(2899m)・中岳(2700m)・阿弥陀岳(2805m)
≪コースタイム≫
≪18日(月)≫ 新潟駅南口(6:10)=中央道原PA昼食(10:05-10:30)=美濃戸口(11:00-11:15)…美濃戸(12:12-12:38)…赤岳鉱泉(14:33)泊
≪19日(火)≫ 赤岳鉱泉(7:00)…赤岩の頭(8:40-8:50)…硫黄岳(9:13-9:32)…硫黄岳山荘…横岳(11:40)…赤岳頂上山荘(14:10)泊
≪20日(水)≫ 赤岳頂上山荘(6:30)=中岳(7:40)=阿弥陀岳(8:10-8:25)=行者小屋分岐(8:55)=行者小屋(10:10)= 美濃戸昼食(12:10-12:45)
             美濃戸口(13:20-13:45)=縄文の湯(14:00-14:50)= 新潟駅南口(19:10)
≪紀行文≫
〜〜〜アルペン的な峰々が連なる南八ヶ岳の中心部に登る〜〜〜

 “八ヶ岳”は特定の一峰を指して呼ぶ名前ではなく、長野県と山梨県にまたがる山々の総称で、“南八ヶ岳”とは夏沢峠以南の山域とのこと。
 日本百名山の“八ヶ岳”は南八ヶ岳(最高峰赤岳)を指し、今回はその主峰“赤岳”を中心に美濃戸からの周回コースを歩きました。

 ≪18日(月)≫
 予定通りに新潟駅南を出発、リーダーのお話を聞きながら皆さんの期待にはずむ心を載せて信濃路へ。

 諏訪ICを下りる頃には完璧に晴れ上がり、八ヶ岳がくっきりと見えて我々を迎えてくれました。

 美農戸口でバスを降り支度をして南八ヶ岳登山の第一歩を踏み出します。

 美濃戸口から美濃戸へは一般車は入れますがバスを含め営業車は入れませんので、我々は美濃戸まで歩かなくてはなりません。

 展望の無い樹林帯を歩きますが、とても明るく気持ちの良い道です。でも時折通る車に気をつけながら歩く必要があります。

(クリックで拡大)
歩いたルート(美濃戸口〜美濃戸含まず)
快晴の美濃戸から八ヶ岳登山の第一歩です 気持ちの良い林道を歩きます 時折、車とすれ違います

 美濃戸口から約一時間、美農戸に着きます。美濃戸の一番奥にある美濃戸山荘前で休憩し、その後は柳川沿いの北沢コースを歩きます。
33人が列を乱さず歩きました 美濃戸に着きました 一番奥の美濃戸山荘前で休憩

 北沢コースは幾度も沢を渡りながらの楽しいコースです。
 やがて、横岳大同心が迫力のある姿を見せると今宵の宿赤岳鉱泉に着きました。
柳川の流れを観ながら 幾度かこのような橋を渡ります 赤岳鉱泉が観えてきました(後方は大同心)

 赤岳鉱泉の背後には明日歩く横岳の稜線が屏風絵のように広がっています。
 早速熱い鉱泉に入浴し汗を流し、食堂に集結しミィーティング?で待ちに待った生ビールで「カンパ〜イ!!」。旨い!!。
 夕食はこの宿の名物“ステーキ”です。結構分厚くボリュームがあり旨かったです。
お疲れさんです赤岳鉱泉入口  入浴で汗を流し、さあ「カンパ〜イ!」 待ちに待った名物ステーキ夕食です

≪19日(火)≫
 今日も良い天気で張り切って赤岩の頭を目指して急な樹林帯をジグザグに皆さん足取りも軽く登って行きます。
 樹林帯を過ぎると一気に視界が開けてきます。
出発前です。全員元気はつらつです。 やがて木々の間から横岳や赤岳が 赤岩の頭直下。後方は赤岳と阿弥陀岳

 赤岩の頭からは、横岳や赤岳、阿弥陀岳これから登る山々を一望できます。
赤岩の頭標柱(峰の入り口に立つ) 硫黄岳へのルートが良く見える 赤岩の頭で三座同定

 ここからは広いガレ場の道となって硫黄岳に向かいます。山頂直下の岩場を上がれば硫黄岳山頂に着きます。
 広い台地状の山頂で北八ヶ岳方面を一望できます。ここで全員の集合写真を取りました。
広い台形状の山頂
山頂から見下ろす爆裂火口の跡 硫黄岳山頂にて集合写真

 硫黄岳山頂から今日の昼食場所硫黄岳山荘に向かいます。
 途中コマクサの群生を楽しみながら快適に歩きます。硫黄岳では予め注文しておいた昼食を頂きました。
硫黄岳を降りきったあたりからコマクサの群生が見られます。 硫黄岳山荘にて昼食休憩

 昼食後、いよいよ今日一番の難コース横岳に取りつきます。
 まずは横岳山頂(奥の院)に登ります。
横岳にも向かいます。後方は硫黄岳 大同心を這い上がるクライマー 横岳山頂(奥の院)が観えてきました。
横岳山頂(奥の院)にて集合写真(Aグループ1班) (Aグループ2班)
(Bグループ1班) (Y/O)  (Bグループ2班) (Y/O)

 横岳は奥の院を含め7つの鋸状のピークからなっており険しいアップダウンが地蔵の頭まで続きます。
 赤岳展望荘に降りるまではストックを使わず両手両足を駆使して慎重に歩きました。
奥の院からの下り 三叉峰からの下り
鉾岳からの下り 三十三夜峰からの下り やっと地蔵の頭

 横岳を無事通過し、展望荘で息を整え、赤岳頂上山荘に向かいました。疲れた体には結構な急坂ですが誰一人遅れることなく登り切りました。
 山荘に寝床を確保した後赤岳山頂に向かいました。
 山頂での展望を楽しみ、集合写真を撮って山荘に戻りました。
赤岳頂上山荘 (Y/O) 山荘を後にして赤岳山頂に向かう 赤岳山頂  (Y/O)
赤岳山頂にて集合写真  Aグループ 赤岳山頂にて集合写真  Bグループ

 山荘に戻って定番の生ビールで「カンパ〜イ!」。
 その後、夕食。雨水しかない約2900mの山小屋としては美味しかった。
 夕食後、この山荘の代表演奏するハーモニカを聴くことが出来ました。
山荘に戻り「お疲れ様、乾杯!」 (Y/O) 山小屋らしい夕食 (Y/O) 夕食後山荘責任者によるハーモニカ演奏

≪20日(水)≫ 
 早起きしてご来光を見にヘッドランプを付けて赤岳山頂へ。
 雲海から昇るお日様は感動的でした。富士山が大きく、南・中央・北アルプス槍ヶ岳まで見えまぎれもない全方位展望です。
夜明け前の山頂(後方に満月が) ご来光(山荘がシルエットで) 山頂に居たメンバーに陽が当たる
雲海から富士が顔を出している 今日登る阿弥陀岳にも朝陽が 昨日歩いた険しい稜線にも朝が来た

 小屋に戻って朝食を済ませて三度目の赤岳山頂に登り、文三郎尾根分岐まで急降下し、中岳に登って、中岳のコルに降りました。
赤岳からの岩場激下りが文三郎尾根分岐まで続く

 中岳のコル(行者小屋分岐)にザックをデボして阿弥陀岳に登りました。
 この登り降りも緊張が強いられる登山道で、山頂では思わずバンザイと声を出す人もいました。
中岳のコルから観る横岳 阿弥陀岳への登り(崩れ易い岩稜) 阿弥陀岳山頂直下を登るメンバー
阿弥陀岳山頂にて集合写真(Aグループ) 阿弥陀岳山頂にて集合写真(Bグループ) (Y/O)

 遮るものは何もない360度の素晴らしい大展望はいつも居ても飽きないが、時間もあり下山開始。
 コルでデポしたリュックを担ぎ、行者小屋に向かって下山しました。
阿弥陀岳から下山開始 コルからは深い樹林帯を下る 文三郎新道と合流、行者小屋は近い。

 行者小屋では冷たい湧水やアイスクリームを頂き、「ほっ!」と一息つける休憩となりました。
 行者小屋からはとにかく長く感じる南沢を降り、美濃戸山荘へ。そこで予め注文しておいた昼食を頂き、ゴールの美濃戸口を目指しました。
行者小屋のアイスクリーム (Y/O) なが〜い南沢の登山道を歩く やっと美濃戸山荘の前に下山
 
 バスが待つ美濃戸口には若干遅れて到着しましたが、全員無事に下山し“縄文の湯”で汗を流し新潟に向かいました。

 この3日間、天気予報を覆す、素晴らしい天気に恵まれ良い山歩きを楽しむことが出来ました。     終わり

≪3日間で出逢えた花々の一部≫
  
≪リーダーコメント≫
 心配された天気の崩れもなく快晴の山歩きを楽しむことが出来ました。
 このことは天気が素晴らしかった、山も素晴らしかった、展望も素晴らしかった、そして何より足並みの揃ったメンバーが素晴らしかったと
 感謝しています。