≪紀行文≫ |
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〜〜〜暑さも、キツさも吹っ飛んだ“ヒメサユリ”〜〜〜 |
数日前までの天気予報は“雨”、気持ちの何割かは“中止モード”になっていた。
しかし、3日前から突然晴れマークに変わり、気持ちの立て直しが不十分な内に当日を迎える。
定刻までに参加者が揃い新潟を出発、道の駅おぐにまでは時間通りに進み、今日は順調、予定通りに目洗清水まで行けると思った矢先、この先“通行止め”の看板、う回路を回って大日杉小屋登山口に到着したのは計画時刻より50分遅れ。
それでも、参加者からは「今日は地蔵までだね」との声は聞こえず、手早に準備を済ませ、早速に出発(みなさんやる気満々)。 |
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大日杉登山小屋前で登山準備 |
リーダーからの説明を聴く |
さあ!出発! |
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登り始めると、樹林帯はほとんど風もなく“暑い!”、そして歩きはじめなのに結構な急坂を
登っていく。
やがて、今回のコースの名物地点“ザンゲ坂”の難所。
苔むした滑りやすい急斜面を鎖を補助に登っていく。「下りは要注意だ」と誰もが思う。
全員が登り切り、その先で一回目の休憩。
メンバーから出る言葉は「暑い、暑い」かその同意語ばかり。
このコースは地図を見ても分かりやすい登り一辺倒で、結構な斜度もある。 |
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ザンゲ坂を登る(何を懺悔?) |
最初の休憩「暑い!、暑い!」 |
結構な斜度の登山道で高度を稼ぐ |
標高1000m付近にある長之助清水は開けた休憩場所。
ここでも、メンバーの殆どは到着や否やリュックを降ろし腰を降ろす。今日は休憩の取り方と水分補給が重要になってくる。
長之助清水から少し登ると“御田”と書かれた標柱があり、物凄く大きな巨木が観る者を圧倒してくれる。
この付近から木々の切れ間に残雪が印象的な飯豊の主脈が見えてくる。ただ、主脈の稜線は雲が掛かりすっきりしていない。 |
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長之助清水で休憩 |
御田の巨木 |
三国岳〜種蒔山の稜線? |
どんどん高度を稼いでいくと、雲が少しだけ切れ飯豊本山が顔を出してくれた。
その景観に一喜一憂しているうちに滝切合(だまし地蔵)に到着。流れ落ちる汗を拭きながらも、ここまで来たら後僅かと力が湧く。
地蔵岳まであと少しと進めるとピンクの花が美しいウツギの向こうに本山がまた観えた。山頂からの展望が楽しみと足も軽やかになる。 |
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飯豊山頂が見えてきた |
滝切合(だまし地蔵)で休憩 |
ウツギ越しに飯豊山主脈が |
しかし、だまし地蔵から少し行ったところから山頂への急登が待っていた。
ここに来ての急登は結構こたえる。吹き出す汗を拭き拭き登り続けると、先頭の方から「着いたぞ!」との声、地蔵岳山頂に到着。
リーダーから「ここで昼食」と言われる前にメンバーはリュックを降ろし座り込んでいた。
うるさく纏わりつく虫がとても気になったが、昼食休憩となった。
山頂標が建つ先に三角点もある“展望台”があり、飯豊本山を中心とした素晴らしい展望が叶う。 |
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地蔵岳到着(先ずは腰を降ろす) |
日差しを浴びながら昼食(やや虫が) |
山頂三角点(展望台)からの飯豊山 |
リーダーから「今日は目洗清水までは行けないが、20分ほど先に進み折り返したい」と提案があり、空荷で目洗清水に向かって足を進めた。
このリーダーの判断が大正解!、地蔵岳から先はお花畑状態で様々な花々が咲き、折り返しお約束時間20分地点ではヒメサユリが群生しており大感動。全員がここまで来ることが出来なかったことは残念だったが、今迄の暑さや疲れが吹っ飛ぶ感動を味わえた。
ヒメサユリを堪能した後、地蔵岳山頂に戻り飯豊本山をバックに集合写真を撮った。後は下山のみ。 |
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見事なヒメサユリに感動 |
地蔵岳山頂(三角点)に戻り集合写真 、後方は飯豊山 |
下りは、見晴らしのいい場所では山座同定を楽しむほどメンバーには余裕が出来ていた。
慎重を要するザンゲ坂の下山も無難に通過し、登山口の大日杉登山小屋に無事戻ることが出来た。 |
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下りは山座同定の余裕あり |
ザンゲ坂は慎重に |
大日杉登山小屋が見えてきました |
帰路は迂回路使用の為若干新潟到着が遅れるも、盛り上がったバスの中での楽しさで十分おつりが出た。
今回の山行は道路事情(通行止めと迂回)による、時間的ロスがあったもののリーダーの的確な判断や参加者の足並みが揃ったことでとても楽しい山歩きをすることができ感謝感謝の一日だった。
ありがとうございました。
≪今回の山行で出逢えた花々≫(一部です)
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