会山行紀行文
No−061
グレード:C上
2016年
 6月21日(火)
曇り後晴れ
(にのうじだけ)
二王子岳

  1420m
参加者 (紀行文) 1916 M/0 
17名
(男性7名・女性10名) (写真) 1916 M/O
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:30)=二王子神社登山口(7:56)…一王子避難小屋(9:06)…定高山(9:55)…油こぼし(11:12)…二王子岳山頂(12:05-12:45)
…二王子神社登山口(16:09)  登山コース: 登り4時間09分。下り3時間24分。
≪紀行文≫

 梅雨の合間の曇天の中、久しぶりに二王子岳山行に参加した。参加者17名は3台の車に分乗し現地集合となった。

 7時30分ころに二王子神社に着くと既に車6台駐車していた。彼らの姿は見えず早くから登頂に向かったのだろう。

 7時50分全員到着しリーダーから本日の山行注意点一言にて二王子神社登山口を出発した。
 今日の天気予報は曇り後晴れ、カンカン照りより曇り空は暑くなく好ましい。山頂に着く頃には晴れるだろうと期待して歩き始めた。

 今日の登山ポイントは山頂から眺望する飯豊連峰の大パノラマである。
 参加者メンバーの年齢は81歳から60歳の17名、平均年齢64歳の元若人健脚揃いである。

 杉林の中をゆっくりと歩く。
リーダー挨拶 二王子神社登山口出発 杉林

 白い花のサンカヨウ?と青い紫陽花が咲いている登山道を20分も歩くと一合目標識に到着。
 二王子岳はここまでが助走区間でこれから登りが始まった。杉林から雑木林になり、また20分もすると二合目標識に到着。
サンカヨウ 紫陽花 二合目休憩

 休憩後歩を進めると先ほどより急な登りとなった。17分も登ると一王子避難小屋の三合目に到着。

 水場まで1分の標識があったがまだ水はたっぷりある。

 四合目の標識を過ぎ五合目の定高山(独標)に着いた。

 歩き始めて2時間、予定通り。5分休憩後出発。
急登現れる 三合目休憩 定高山休憩

 また急登が始まった。湿った空の下汗が吹き出す。

 ところどころに白い花のイワカガミが咲いている。

 遠くなのか近くなのか頭上ではジイジイカナカナと蝉の音が聞こえて来る。
 そうか、そろそろ夏だなと思い汗を滴らせ急登をひたすら登った。

 六合目を過ぎたころタニウツギのピンク色の花が現れた。 
 またまた急登 イワウチワ   タニウツギ

 油こぼし左手の雪渓を見やりアップダウンをクリアするとお花畑の登山道に到着。
 花オンチの私は数ある花の名前が分からない、でも汗だくの身体は癒される。

 それでもニッコウキスゲとヒメサユリだけはわかった。

 ここまでくればあと15分で山頂だ。

 三王子神社の祠の脇を通り、自動雨量計施設のある奥の院を過ぎるとなだらかな稜線になった。

 遠くに山頂の避難小屋が見えた。
雪渓歩く 油こぼし左手の沢
ヒメサユリ ニッコウキスゲ  遠くに山頂避難小屋 山頂

 12時05分、青春の鐘が私を迎えてくれた。二王子岳山頂到着。残念ながら飯豊連峰は雲で覆われていた。
 途中メンバー2名が脚をつりながらも痛さに堪えながら登頂出来た。
 登り時間4時間09分。予定通りである。さすがリーダーの計画は素晴らしい。

 晴れた空の下での昼食後下山となった。
昼食のひと時 名物リーダー3人組
昼食後の休憩 全員集合

 下山は来た道を戻るだけなので気分は爽やか、余裕を持っての下山である。と、ここでトラブル発生。登り時に脚をつった1名が動けないと云う。
 リーダーとラストリーダーは話しあい、ラストリーダーは脚をつったH氏と少し様子を見てから下山することにし、リーダーと残り14名は先に下山する事にした。

 三王子神社の祠を過ぎると猿の出迎えを受けた。遠くから我々を観察している。一匹二匹、三匹いる。毛がふさふさしている。登って来た時に遭遇した猿の群れと違うようだ。

 お花畑を過ぎた頃、先を行っている人たちが立ち止まり藪の中を覗き込んでいる。なんだろうと思い近づくとサスラソウだと教えてくれた。私は初めてサクラソウを見た、遠くではっきりと見えなかったが何か嬉しかった。少し未練を残し下る。

 下り始めてから15分位のところの残雪地でリーダーはここで残した2名を待つことにした。
 10分位待ったが2人は降りて来ない。携帯に電話するが繋がらない。
 リーダーとYサブリーダーは私(私もサブリーダー)と他のメンバーを残し、山頂へ戻ることにした。
 私は山のベテランY氏と相談し私たち13名が腰掛けられる場所まで移動して待機することにした。
 待機して10分少々、時間は13時30分、時間が過ぎて行く中で登山口はまだ遠い。
サクラソウ 残雪地にて待機

 再度Y氏と話しY氏は状況把握のため引き返し、私は残った11名を下山させることにした。

 下り始めて20分、六合目近くでリーダー、ラストリーダー、Yサブリーダー、H氏とY氏が我々に追いついた。H氏の脚は軽やかであった。

 そこからは順調でブナ林のマイナスイオンの空気を胸いっぱい吸い込み森林浴を楽しんだ。

 五合目以降は数々の花を見ながらの快適な下山。

 三合目の水場で美味しい水を汲み飲み全員無事下山した。
急登下る ブナ林 無事下山


 下山後リーダーから挨拶があり、H氏からも今日は皆さんの足を引っ張ってすみません、もっと鍛えて皆さんと一緒に山行参加しますと一言があった。

 少しドキドキしたトラブルでもあったが楽しい山行でした。

 みなさんお疲れさまでした。16時20分現地解散となった。

 (ラストリーダー談:最悪時山頂の避難小屋で泊まる覚悟までしたとのこと)
 リーダー挨拶