≪コースタイム≫
≪6/5≫晴れ
新潟駅(6:00)=松本IC=上高地(10:30-11:15)…明神(12:10)…徳沢ロッジ(13:20)
≪6/6≫曇り
徳沢ロッジ(7:15)…中間点(10:05)…長塀山山頂(11:30)…蝶ヶ岳山頂(12:35)…蝶ヶ岳ヒュッテ(12:50)
≪6/7≫曇り
蝶ヶ岳ヒュッテ(6:25)…蝶槍(7:00)…横尾分岐(7:10)…第三ベンチ(7:45)…槍見台(9:15)…横尾山荘(9:45)…徳沢(10:45〜11:15)
…明神(12:00)…上高地(13:00)=上高地ホテル(入浴)=新潟駅(19:00) |
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≪紀行文≫ |
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〜〜〜静かなアルプスを堪能〜〜〜 |
雪をたっぷりと被った槍と穂高を楽しめたらと北アルプス蝶ヶ岳への山行を企画した。
徳沢からの長塀尾根のルートは最初に急登が続くが、やがて緩い登りに変わる。
5月の連休には多くの登山者が雪を踏みながら山頂をめざす。
尾根はシラビソの樹林帯、太くて大きな木がたくさんあって雪崩の心配もない。
6月なら5合目あたりまで雪が溶けて、緩やかな登りを軽アイゼンで歩いても楽しく登れるだろう、山頂に近づけば雄大な槍、穂高の景色をたっぷりと堪能できるだろうと。ところが長塀ルートが大変な長いルートだからか、まだアルプスは冬と感じたのか、リーダーの人気がないのか申込が少なく落胆した。
私はこの時期のアルプスが一番好きだ。花だって雪原の隣には春の花と夏の花が同時に見られる絶好の季節なのに。
でも楽しみにしてくれた会員に迷惑をかけるわけにはいかない。ジャンボタクシーに変更、決行を決めた。
一日目に泊まる徳沢ロッジは二日前夕方までならキャンセル料はいらないと確認できていた。その二日前夕方の天気予報は晴れの予定だった。ロッジ、タクシー会社に決行の確認を取った。ところがその日の夜にキャンセルが出て7人での決行となった。そして天気予報は雨に変わった。泣き面に蜂とはこのことか。
≪一日目(6/5)≫
しかし、一日目は予報とは一転晴れになった。
上高地のバスセンターまでジャンボタクシーが入れることは知らなかった。バスとはスピードも違って予定より1時間半も早く到着した。
駐車場横のベンチで昼食。
あまり早く着くと宿に入れてもらえないかもと、ゆっくり歩いて、景色も楽しみながら、やがてハルニレとカツラの大木の森の中にある新装なった徳沢ロッジに到着、そこの談話室で登山談義にふけった。
テレビでは翌日の天気は雨の心配はなさそうに変わっていた。お風呂に入り、夕食後にはみんなすぐに寝た。
夜中に起きて外に出たら満天の星空だった。よし明日は晴れるぞと。
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梓川と奥穂高 |
カッパ橋と奥に焼岳 |
明神岳 |
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山道を歩く猿 |
徳沢ロッジ |
徳沢ロッジの夕食 |
≪二日目(6/6)≫
朝食は6時30分。この日は6時間の登りがあるので7時10分に玄関に集合、集合写真を撮り歩き出した。
いきなりの急登、でも30分の我慢だとメンバーにいい、ゆっくりと歩く。
シラビソの樹林帯、気温はまだ15度、汗もそんなに出ない。
しばらく進むと2人の下山者とすれ違う。この日会った最初で最後の登山者だった。
途中道標はほとんどないが一本道なので間違うことはない。木の幹には時々赤布が、雪道対応のためだろう。
長塀山山頂でコーヒータイムを予定していた、ところが、その山頂になかなか到達しない。
待ち切れずコーヒータイムを取った3分後に長塀山の山頂に。このあたりから雪が出てきた。でもアイゼンをつけるほどの雪ではない。
ザクザクの雪で、かといってズボッと靴が沈むほどでもない。
やがて妖精の池を過ぎるとハイマツの樹林帯、そして槍と穂高の絶景が見えてきた。
梓川の河原から立ち上る峻険な岩稜、たっぷりの雪の壁、大パノラマが広がった。苦労して登ってきた、そのご褒美が目の前にあるのだ。
足元には高山植物が次から次にと現れた。
ここから蝶ヶ岳の山頂までは5分、でも景色に見とれてみんな動こうとしない。それほどの絶景が目の前にある。
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右から槍、穂高 |
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蝶ヶ岳山頂 |
絶景パノラマ |
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蝶ヶ岳ヒュッテと右に常念、まん中は大天井 |
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槍 |
蝶ヶ岳での集合画像 右に常念、左に槍 |
ようやく蝶ヶ岳ヒュッテに到着、寒くもないので小屋の前のベンチで酒盛りが始まった。
この日の宿泊客は我々以外に一人だけ。
夕食も食堂ではなく、受付前のロビーでストーブに温まりながら、ヒュッテの管理人から情報を取り、翌日のルートを横尾経由に変更した。
また夕食前に雷鳥に会うこともできた。 |
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雷鳥 |
夕食 |
≪三日目(6/7)≫
朝食は6時の予定だったが、5時50分には食べることができた。6時25分に出発。
横尾分岐に荷物を置いて蝶槍にピストン、そして分岐に戻り横尾を目指して急坂を下る。この時、一瞬だが雨が降った。雨具を着て歩き出すも雨はすぐにやんでくれた。
ジグザグの急坂、石がゴロゴロ、ダケカンバの樹林帯、でも前方には槍と穂高の雄姿が、やがてシラビソの樹林帯になって景色は見えなくなったが、何か所か槍のよく見える展望台が用意されていた。
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横尾へ急坂を下る |
シラビソの樹林帯 |
槍見台のベンチ |
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横尾山荘に到着、もう登ったり下ったりすることはない。
ゆっくり休み、長い林道歩きが始まった。
途中徳沢園で昼食を取り、上高地バスセンターに待つジャンボタクシーの駐車場に到着した。
そして上高地ホテルで入浴、降りだした雨の中を新潟に向けて出発したのでした。
今回の山行は雪の残るアルプスの山道を登る計画だった。
幸か不幸か雪の量が少なかった。でもこの時期、登山者の少ない静かなアルプスを堪能できたのではないかと、参加者の皆さんお疲れ様でした。
またどこかの山でお会いしましょう。
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横尾山荘 |
≪今回出逢えた花々≫ |
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